2022.03.16
写真/Mochizuki Jiro(Agence SHOT)
3月18日から20日、セルビアの首都ベオグラードで第18回世界室内選手権が開催される。2年に1度行われる室内世界一決定戦。2021-22室内シーズンの最終戦であり、オレゴン世界選手権へとつながるシーズン直前の仕上がり具合を確認する大事な一戦となる。
各種目に昨年の東京五輪を沸かせたトップアスリートが出場。なかでも最も注目したいのが男子棒高跳で東京五輪金メダルに輝いたアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)だ。
棒高跳選手だった父と七種競技選手だった母の元に生まれたデュプランティスは、わずか3歳で棒高跳をしたという、まさに「棒高跳の申し子」。各年代別の記録を次々と更新し、つい先日、世界室内と同じ場所で行われた競技会で、自身が持つ世界記録を6m19にまで引き上げた。人類初の6m20超えが誕生するかもしれない。
また、男子砲丸投と女子三段跳の世界記録保持者も参戦。砲丸投のライアン・クルーザーは、昨年23m37の世界記録を作った。この室内シリーズでもただ1人22mを超えるなど、圧倒的な力を誇る。なお、室内世界記録は自身が持つ22m82。室内初の23m超えなるか。
東京五輪で世界記録15m67を樹立して金メダルを獲得した女子三段跳のユリマル・ロハス(ベネズエラ)。3月2日には15m41と圧倒的なジャンプを披露している。自身が持つ室内世界記録15m43の更新なるか。
東京五輪男子100mを制したL.M.ジェイコブス(イタリア)は60mに出場。ジェイコブスは五輪後しばらく休養していたが、室内シーズンで復帰すると60mに連戦連勝を重ねている。1500mで金メダルを獲得し、2月に3分30秒60の室内世界記録を作ったヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー)にも注目したい。
日本からは7人が出場。男子60mには東京五輪100m代表の多田修平(住友電工)が出場。先週末の日本選手権室内では予選1本(6秒70)で決勝を棄権した。自己ベストは6秒56。まずは自己ベスト更新して得意のスタートからの加速でファイナル進出を狙う。
東京五輪で6位入賞を果たした走幅跳の橋岡優輝(富士通)。五輪を経て世界トップとの差を「経験」と語っていた橋岡が、メダル獲得へ意気込む。橋岡の室内でのベストは昨年樹立した室内日本記録の8m19で、この記録がメダルへの一つの目安となるだろう。
19年に世界陸連室内ツアー年間王者に輝いた走高跳の戸邉直人(JAL)も出場。また、女子1500mには東京五輪8位の田中希実(豊田自動織機TC)が挑む。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.16
上海ハーフに前回8位の太田蒼生、國學院大・上原琉翔、青学大の黒田然らエントリー
-
2025.04.15
-
2025.04.14
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.13
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.03.23
-
2025.04.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.16
上海ハーフに前回8位の太田蒼生、國學院大・上原琉翔、青学大の黒田然らエントリー
4月20日に行われる上海ハーフマラソン(4月20日)のエントリーが発表されており、プロランナーとなった青学大卒の太田蒼生(GMOインターネットグループ)が登録した。太田は青学大時代、4年連続で箱根駅伝に出走。3年時は3区 […]
2025.04.16
ダイヤモンドリーグ第1戦厦門に110mH泉谷駿介と村竹ラシッドが登録!サニブラウン、三浦龍司、豊田兼もエントリー
世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)第1戦となる厦門大会(中国/4月26日)のエントリーリストが発表された。 男子110mハードルには、ブダペスト世界選手権5位の泉谷駿介(住友電工)と、パリ五輪5位の村竹ラシッド(JA […]
2025.04.16
人間スポーツ科学科を持つ公立高校が「O2Room®」を導入、スポーツコンディショニングの授業に活用
全国区で活躍する部活動もサポート 2016年に創立100周年を迎えた大阪の伝統校でもある府立桜宮高等学校。1980年にこれまでの普通科に加え大阪府内では初めてとなる体育科を新設し、さらに1999年にはスポーツ健康科学科を […]
2025.04.16
「Tokyo:Speed:Race」に太田智樹、近藤亮太、前田穂南、小林香菜らがエントリー! 海外トップ選手も参加 5月3日に神宮外苑で開催
アシックスは4月16日、さまざまなレベルのランナーが自己ベスト更新に挑戦できるレースイベント「Tokyo:Speed:Race」(5月3日)に出場するエリート選手のメンバーを発表した。 同大会はロードレースでは初となるペ […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)