HOME 国内、大学

2022.03.14

三段跳・伊藤陸「理想から遠い」跳躍ながら16m20でV世界選手権へ照準/日本選手権室内
三段跳・伊藤陸「理想から遠い」跳躍ながら16m20でV世界選手権へ照準/日本選手権室内


◇日本選手権・室内競技(3月12、13日/大阪城ホール)

男子三段跳は3回目に16m20を跳んだ伊藤陸(近大高専)が優勝。伊藤は1回目から16m09を跳ぶと、2回目(16m11)、3回目と記録を伸ばした。

「16m後半を狙っていた」というだけに、「記録に届かず悔しい。理想から遠かった」と試技内容、記録ともに納得のいくものとはいかなかった。それでも、「ここに来るまで調子も良くなかったので、そのわりに1回目から16mを跳べたのは地力がついてきたかな」と収穫も得た。

昨年、日本人3人目の17mジャンパーとなった伊藤。この冬は「丈夫な身体を作るため、走り込みとウエイトトレーニング」で土台をさらに強化し、体重も3kg増えて、細身だった身体が見違えるようにアスリートのそれへと近づいた。

走幅跳でも8m05の自己記録を持ち、2種目で世界を目指す伊藤だが、「どちらかと言えば三段跳が今は世界に近い」ため、春は三段跳で記録を狙うつもり。17mジャンプの感覚は「残っている」。その感覚は春前のため「まだ遠いところにある」と語る一方、「それとは違うところの強さがあります」と成長を実感している。

オレゴン世界選手権の参加標準記録は17m14。まずは「16m50を下限にして、17mを狙った試合で跳べるようになりたいです」と、まだ見ぬ『世界』に向かって大きなステップを踏んでいく。

広告の下にコンテンツが続きます
◇日本選手権・室内競技(3月12、13日/大阪城ホール) 男子三段跳は3回目に16m20を跳んだ伊藤陸(近大高専)が優勝。伊藤は1回目から16m09を跳ぶと、2回目(16m11)、3回目と記録を伸ばした。 「16m後半を狙っていた」というだけに、「記録に届かず悔しい。理想から遠かった」と試技内容、記録ともに納得のいくものとはいかなかった。それでも、「ここに来るまで調子も良くなかったので、そのわりに1回目から16mを跳べたのは地力がついてきたかな」と収穫も得た。 昨年、日本人3人目の17mジャンパーとなった伊藤。この冬は「丈夫な身体を作るため、走り込みとウエイトトレーニング」で土台をさらに強化し、体重も3kg増えて、細身だった身体が見違えるようにアスリートのそれへと近づいた。 走幅跳でも8m05の自己記録を持ち、2種目で世界を目指す伊藤だが、「どちらかと言えば三段跳が今は世界に近い」ため、春は三段跳で記録を狙うつもり。17mジャンプの感覚は「残っている」。その感覚は春前のため「まだ遠いところにある」と語る一方、「それとは違うところの強さがあります」と成長を実感している。 オレゴン世界選手権の参加標準記録は17m14。まずは「16m50を下限にして、17mを狙った試合で跳べるようになりたいです」と、まだ見ぬ『世界』に向かって大きなステップを踏んでいく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.28

【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]

NEWS 【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

2025.03.28

【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]

NEWS 3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

2025.03.28

3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

大阪・ヤンマースタジアム長居を主会場に行われた2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月28日、3泊4日の全日程を終えた。全国から集まった選手たちは交流を深め、試合での再会を誓った […]

NEWS 資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

2025.03.28

資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

旭化成は3月28日、所属選手である競歩の池田向希が受けたアンチ・ドーピング規則違反による4年間の資格停止処分について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行ったと発表した。 男子20km競歩で東京五輪銀メダリスト […]

NEWS 【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

2025.03.28

【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

3月28日、東京都多摩市の国士大多摩陸上競技場で第7回国士大競技会が行われ、高校用規格の男子円盤投(1.75kg)において福宮佳潤(東京高1)が50m73をマークした。この記録は高校1年生の歴代ランキングで2位。高1で史 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top