HOME ニュース、国内

2022.03.04

キプチョゲ「走ることが私の人生。強さ見せたい」鈴木健吾「世界陸上へ貪欲に」/東京マラソン前々日会見
キプチョゲ「走ることが私の人生。強さ見せたい」鈴木健吾「世界陸上へ貪欲に」/東京マラソン前々日会見

東京マラソンを2日後に控えた3月4日に招待選手の会見が行われた。

大きな注目を集めるが世界記録保持者でオリンピック連覇のエリウド・キプチョゲ(ケニア)。来日の飛行機の遅れの影響でバブル方式のなかオンラインで会見に臨んだ。

「日本が大好き。何度も声をかけていてだいてやっと出場できます」とキプチョゲ。来日後は「少し寒かったですが、しっかりトレーニングができています。コンディションは良好です」と笑顔を浮かべる。

目標タイムを書くボードには「STRONG」と記入。その真意を聞かれ「ストロングはストロング。いいレースを日本のみなさんに見せられればうれしい」と、世界最強の強さを見せるつもりだ。

迎え撃つ日本勢も豪華布陣。2時間4分56秒の日本記録を持つ鈴木健吾(富士通)は、「昨年のびわ湖と同じ流れでやってきました。コンディションはぼちぼち」。キプチョゲらの参戦に「チャレンジャーとしてワクワクしています」と楽しみな様子だ。

これまでもタイムより勝負にこだわってきた鈴木。「特別、変えたことはない。勝負を意識すればタイムもついてくる。積極的に外国人選手にチャレンジしたい」と意気込んだ。勝負した上で「オレゴン世界選手権代表を目指しているので、貪欲に挑みたい」と強い決意を示している。

昨年のびわ湖で2時間6分26秒をマークしている土方英和(Honda)は、「びわ湖に向けた練習をベースに質や量を増やした」と言い、ジョグを「これまで120分だったのを180分に伸ばすなどしてきた」と言う。

目標はHondaの先輩・設楽悠太が持つ2時間6分11秒を上回ること。「より多くの選手に勝てるようにしたい」と語った。

会見では、鈴木、土方からキプチョゲへ質問する機会も。土方から「好きな日本食は?」と聞かれ、「ポークカレー。マイルドだから好き。札幌で食べたあんパンがおいしかったので今回も食べたい」と笑顔を浮かべた。また、鈴木は「長く現役を続ける秘訣」を聞かれ「競技に対する愛」と即答。「日本が大好き、若者に走りを見せたい。そういった思いが(自分を)走り続けさせる。走ることが私の人生。楽しいから走るのです」と、真髄の一端を明かした。

そのキプチョゲは東京マラソンのコースについて「昨年、本来であれば走れたので、今回東京の街を走れてうれしい。フラットでスピードが出ると思う」と語る。

世界記録保持者VS日本記録保持者。東京を舞台に、日本だけでなく世界が注目するレースとなりそうだ。

■主要招待選手のコメント
井上大仁(三菱重工)
「練習のボリュームを持たせながら良い動きを意識してきた。(海外勢でも)常に勝負する気持ちではいる。状況にもよるが、出るからには結果を求めたい。日本でも30kmから勝負という意識が根付いている。折り合いを判断しながら我慢するという課題に向き合っていきたい」

吉田祐也(GMOインターネットグループ)
「日本人1位を取って世界選手権代表を目標にしている。その中でも海外勢でも勝負に勝つというところを正確に考えていきたい。大迫(傑)さんと合宿させていただくことで、より世界を目指すための視野が広がった。失敗がないのと、後半落ちないのが持ち味。35km以降が勝負どころになる」

東京マラソンを2日後に控えた3月4日に招待選手の会見が行われた。 大きな注目を集めるが世界記録保持者でオリンピック連覇のエリウド・キプチョゲ(ケニア)。来日の飛行機の遅れの影響でバブル方式のなかオンラインで会見に臨んだ。 「日本が大好き。何度も声をかけていてだいてやっと出場できます」とキプチョゲ。来日後は「少し寒かったですが、しっかりトレーニングができています。コンディションは良好です」と笑顔を浮かべる。 目標タイムを書くボードには「STRONG」と記入。その真意を聞かれ「ストロングはストロング。いいレースを日本のみなさんに見せられればうれしい」と、世界最強の強さを見せるつもりだ。 迎え撃つ日本勢も豪華布陣。2時間4分56秒の日本記録を持つ鈴木健吾(富士通)は、「昨年のびわ湖と同じ流れでやってきました。コンディションはぼちぼち」。キプチョゲらの参戦に「チャレンジャーとしてワクワクしています」と楽しみな様子だ。 これまでもタイムより勝負にこだわってきた鈴木。「特別、変えたことはない。勝負を意識すればタイムもついてくる。積極的に外国人選手にチャレンジしたい」と意気込んだ。勝負した上で「オレゴン世界選手権代表を目指しているので、貪欲に挑みたい」と強い決意を示している。 昨年のびわ湖で2時間6分26秒をマークしている土方英和(Honda)は、「びわ湖に向けた練習をベースに質や量を増やした」と言い、ジョグを「これまで120分だったのを180分に伸ばすなどしてきた」と言う。 目標はHondaの先輩・設楽悠太が持つ2時間6分11秒を上回ること。「より多くの選手に勝てるようにしたい」と語った。 会見では、鈴木、土方からキプチョゲへ質問する機会も。土方から「好きな日本食は?」と聞かれ、「ポークカレー。マイルドだから好き。札幌で食べたあんパンがおいしかったので今回も食べたい」と笑顔を浮かべた。また、鈴木は「長く現役を続ける秘訣」を聞かれ「競技に対する愛」と即答。「日本が大好き、若者に走りを見せたい。そういった思いが(自分を)走り続けさせる。走ることが私の人生。楽しいから走るのです」と、真髄の一端を明かした。 そのキプチョゲは東京マラソンのコースについて「昨年、本来であれば走れたので、今回東京の街を走れてうれしい。フラットでスピードが出ると思う」と語る。 世界記録保持者VS日本記録保持者。東京を舞台に、日本だけでなく世界が注目するレースとなりそうだ。 ■主要招待選手のコメント 井上大仁(三菱重工) 「練習のボリュームを持たせながら良い動きを意識してきた。(海外勢でも)常に勝負する気持ちではいる。状況にもよるが、出るからには結果を求めたい。日本でも30kmから勝負という意識が根付いている。折り合いを判断しながら我慢するという課題に向き合っていきたい」 吉田祐也(GMOインターネットグループ) 「日本人1位を取って世界選手権代表を目標にしている。その中でも海外勢でも勝負に勝つというところを正確に考えていきたい。大迫(傑)さんと合宿させていただくことで、より世界を目指すための視野が広がった。失敗がないのと、後半落ちないのが持ち味。35km以降が勝負どころになる」

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.22

田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設

来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]

NEWS 早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

2024.11.21

早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]

NEWS 立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

2024.11.21

立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]

NEWS M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

2024.11.20

M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

神野大地が選手兼監督を務めるM&Aベストパートナーズが来春入社選手として、中大・山平怜生、國學院大・板垣俊佑、城西大・栗原直央の3人が内定した。神野が自身のSNSで内定式の様子を伝えている。 山平は宮城・仙台育英 […]

NEWS 第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

2024.11.20

第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

・候補選手は各チームが選出 ・情報は11月20日時点、チーム提供および編集部把握の公認記録を掲載 ・選手名の一部漢字で対応外のものは新字で掲載しています ・過去箱根駅伝成績で関東学生連合での出場選手は相当順位を掲載 ・一 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top