HOME 駅伝

2022.02.21

順大が総合力示す 連続区間賞や1年生の好走と随所に勝負強さ/大学男女混合駅伝
順大が総合力示す 連続区間賞や1年生の好走と随所に勝負強さ/大学男女混合駅伝


◇第2回全国招待大学対校男女混合駅伝(2月20日/大阪・長居公園内特設コース6区間20km)

前回、初代チャンピオンに輝いた順大が中大とのアンカー勝負を制し、1時間1分19秒で、2連覇を飾った。

順大は、箱根駅伝総合2位のメンバーから2人を起用した他、女子区間でも勝負強さを発揮。前回に続いて、総合力の高さを見せた。

1区(男子3km)は、箱根駅伝4区区間2位の石井一希。区間賞の東海大・飯澤千翔から6秒差の5位と上々の滑り出しを見せた。2区(女子2km)の小野汐音は、1.1km付近でトップに浮上。区間賞の快走でチームの勢いを加速させた。

さらに3区(男子5km)では、前回区間賞の伊豫田達弥が再び快走。今年の箱根駅伝3区区間3位と実績のある3年生は、今回も区間賞を獲得する走りで、2位の中大に対して25秒のリードを奪った。

4区(女子3km)の二川彩香と5区(男子2km)の服部壮馬は中大に追い上げられたが先頭をキープ。タスキは6区(女子5km)の小暮真緒に渡った。

小暮は1年生ながら、全日本大学女子駅伝では3区区間6位、全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)では1区5位と安定した実績を残している。2秒後に中継所を飛び出した中大・風間歩佳に400m付近で追いつかれて並走状態となったが、冷静だった。

「風もあって、相手の選手もペースが落ちた」と、ラスト600mを切ったところでスパート。そのまま突き放して、歓喜のフィニッシュとなった。

ラスト勝負で敗れた中大は11秒差の2位。区間賞こそなかったが、3区の中野翔太が区間2位と好走するなど、各区間で安定した走りを見せた。関西勢最上位となったのは3位の関大。3区の亀田仁一路が区間3位、6区の柳谷日菜が区間2位と男女ともに長距離区間で強さを発揮した。

■順大の優勝コメント
1区 石井一希
「高校以来の1区という中で少し緊張していた部分はありました。最低限の秒差でつなげたというのは良かったです」
2区 小野汐音
「優勝は狙っていました。自分の調子はそんなに悪くはなかったので、行けるところまで行こうとがんばりました」
3区 伊豫田達弥
「優勝を狙って臨みました。新たに目標を掲げて、チームとして動き出している中で、駅伝で優勝することができたのが、少しでも追い風になれば良いかなと思っています」
4区 二川彩香
「1位でタスキを持ってきてくれて、緊張していた部分がありました。最後の向かい風で風に煽られてしまって、前に進まない走りになってしましたのが反省点です」
5区 服部壮馬
「距離を走る練習が多かったので、スピードの感覚というのがあまり戻っていませんでしたが、最後まで走り切れたというのは自分の中では良かったかなと思います」
6区 小暮真緒
「ラストのスピードには自信があったので、(突き放した時に)優勝できると思いました。フィニッシュした時はホッとしたのが一番で、うれしかったです」

文/馬場 遼

◇第2回全国招待大学対校男女混合駅伝(2月20日/大阪・長居公園内特設コース6区間20km) 前回、初代チャンピオンに輝いた順大が中大とのアンカー勝負を制し、1時間1分19秒で、2連覇を飾った。 順大は、箱根駅伝総合2位のメンバーから2人を起用した他、女子区間でも勝負強さを発揮。前回に続いて、総合力の高さを見せた。 1区(男子3km)は、箱根駅伝4区区間2位の石井一希。区間賞の東海大・飯澤千翔から6秒差の5位と上々の滑り出しを見せた。2区(女子2km)の小野汐音は、1.1km付近でトップに浮上。区間賞の快走でチームの勢いを加速させた。 さらに3区(男子5km)では、前回区間賞の伊豫田達弥が再び快走。今年の箱根駅伝3区区間3位と実績のある3年生は、今回も区間賞を獲得する走りで、2位の中大に対して25秒のリードを奪った。 4区(女子3km)の二川彩香と5区(男子2km)の服部壮馬は中大に追い上げられたが先頭をキープ。タスキは6区(女子5km)の小暮真緒に渡った。 小暮は1年生ながら、全日本大学女子駅伝では3区区間6位、全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)では1区5位と安定した実績を残している。2秒後に中継所を飛び出した中大・風間歩佳に400m付近で追いつかれて並走状態となったが、冷静だった。 「風もあって、相手の選手もペースが落ちた」と、ラスト600mを切ったところでスパート。そのまま突き放して、歓喜のフィニッシュとなった。 ラスト勝負で敗れた中大は11秒差の2位。区間賞こそなかったが、3区の中野翔太が区間2位と好走するなど、各区間で安定した走りを見せた。関西勢最上位となったのは3位の関大。3区の亀田仁一路が区間3位、6区の柳谷日菜が区間2位と男女ともに長距離区間で強さを発揮した。 ■順大の優勝コメント 1区 石井一希 「高校以来の1区という中で少し緊張していた部分はありました。最低限の秒差でつなげたというのは良かったです」 2区 小野汐音 「優勝は狙っていました。自分の調子はそんなに悪くはなかったので、行けるところまで行こうとがんばりました」 3区 伊豫田達弥 「優勝を狙って臨みました。新たに目標を掲げて、チームとして動き出している中で、駅伝で優勝することができたのが、少しでも追い風になれば良いかなと思っています」 4区 二川彩香 「1位でタスキを持ってきてくれて、緊張していた部分がありました。最後の向かい風で風に煽られてしまって、前に進まない走りになってしましたのが反省点です」 5区 服部壮馬 「距離を走る練習が多かったので、スピードの感覚というのがあまり戻っていませんでしたが、最後まで走り切れたというのは自分の中では良かったかなと思います」 6区 小暮真緒 「ラストのスピードには自信があったので、(突き放した時に)優勝できると思いました。フィニッシュした時はホッとしたのが一番で、うれしかったです」 文/馬場 遼

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.22

田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設

来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]

NEWS 早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

2024.11.21

早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]

NEWS 立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

2024.11.21

立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]

NEWS M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

2024.11.20

M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

神野大地が選手兼監督を務めるM&Aベストパートナーズが来春入社選手として、中大・山平怜生、國學院大・板垣俊佑、城西大・栗原直央の3人が内定した。神野が自身のSNSで内定式の様子を伝えている。 山平は宮城・仙台育英 […]

NEWS 第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

2024.11.20

第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

・候補選手は各チームが選出 ・情報は11月20日時点、チーム提供および編集部把握の公認記録を掲載 ・選手名の一部漢字で対応外のものは新字で掲載しています ・過去箱根駅伝成績で関東学生連合での出場選手は相当順位を掲載 ・一 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top