HOME ニュース、国内

2022.02.07

強い鎧坂哲哉が帰ってきた!2時間7分55秒の大会新で2位「少しずつ積み重ねて」/別府大分毎日マラソン
強い鎧坂哲哉が帰ってきた!2時間7分55秒の大会新で2位「少しずつ積み重ねて」/別府大分毎日マラソン


◇第70回別府大分毎日マラソン(2月6日/大分県・大分市高崎山うみたまご前→大分市営陸上競技場)

高校時代から何度も栄光を勝ち取ってきた、“強い”鎧坂哲哉(旭化成)が帰ってきた。別府大分毎日マラソンで、終盤まで優勝した西山雄介(トヨタ自動車)に食らいついたのが鎧坂。最後は苦しい表情となったが、2時間7分55秒で2位に入った。

「ちゃんとマラソン練習をしてから初のマラソン」という鎧坂。18年にメルボルンマラソンに出場(2時間24分39秒)が唯一のフルマラソン完走だった。序盤からしっかり先頭集団にいながら、強い風も考慮してか息を潜めてレースを展開。「2時間8分台で優勝」を目標に、淡々とペースを刻んでいく。

大会に向けての練習でも「40km走でも設定以上のタイムが出ていた」というように自信を得ていた。35km以降の激しい争いにもしっかり前を追いかけ、西山には敗れたものの、最後まで食らいついた。「悔しいが一番」と語るも、「後半落ちてしまったので、そこがキープできる力がつけばタイムも伸びる。土台をしっかり作っていきたい」と課題と収穫を得たレースとなったようだ。

広島・世羅高時代に全国高校駅伝の優勝を経験。明大時代は故障もありながらエースとして、そして主将として活躍した。旭化成ではトラック・駅伝ともに強さを発揮。2015年の日本選手権10000mで優勝して北京世界選手権にも出場している。

一方で、悔しさも味わっている。15年には7月にベルギーで5000mに出場して13分12秒63、11月に八王子ロングディスタンス10000mで27分29秒69と、いずれも日本新記録をマーク。だが、5000mは大迫傑さん、10000mは当時チームメイトの村山紘太(現・GMOインターネットグループ)に敗れて、「日本記録保持者」にはなれなかった。

広告の下にコンテンツが続きます

その後はなかなか本来の力を発揮できないことも増えたが、今回のマラソン本格参戦でさすがの強さを発揮。18年頃には大迫さんと合同練習する機会もあり、「大迫の練習を間近で見て、自分に置き換えて考えられる指標になった」と語る。これで名門・旭化成からは初のMGCチケット獲得者に。「日々の練習で少しずつ積み重ねて、最終的にマラソンの結果に結びつけられれば」。マラソンランナー・鎧坂哲哉のキャリアがいよいよ始まった。

【関連記事】別府大分毎日マラソン上位成績

◇第70回別府大分毎日マラソン(2月6日/大分県・大分市高崎山うみたまご前→大分市営陸上競技場) 高校時代から何度も栄光を勝ち取ってきた、“強い”鎧坂哲哉(旭化成)が帰ってきた。別府大分毎日マラソンで、終盤まで優勝した西山雄介(トヨタ自動車)に食らいついたのが鎧坂。最後は苦しい表情となったが、2時間7分55秒で2位に入った。 「ちゃんとマラソン練習をしてから初のマラソン」という鎧坂。18年にメルボルンマラソンに出場(2時間24分39秒)が唯一のフルマラソン完走だった。序盤からしっかり先頭集団にいながら、強い風も考慮してか息を潜めてレースを展開。「2時間8分台で優勝」を目標に、淡々とペースを刻んでいく。 大会に向けての練習でも「40km走でも設定以上のタイムが出ていた」というように自信を得ていた。35km以降の激しい争いにもしっかり前を追いかけ、西山には敗れたものの、最後まで食らいついた。「悔しいが一番」と語るも、「後半落ちてしまったので、そこがキープできる力がつけばタイムも伸びる。土台をしっかり作っていきたい」と課題と収穫を得たレースとなったようだ。 広島・世羅高時代に全国高校駅伝の優勝を経験。明大時代は故障もありながらエースとして、そして主将として活躍した。旭化成ではトラック・駅伝ともに強さを発揮。2015年の日本選手権10000mで優勝して北京世界選手権にも出場している。 一方で、悔しさも味わっている。15年には7月にベルギーで5000mに出場して13分12秒63、11月に八王子ロングディスタンス10000mで27分29秒69と、いずれも日本新記録をマーク。だが、5000mは大迫傑さん、10000mは当時チームメイトの村山紘太(現・GMOインターネットグループ)に敗れて、「日本記録保持者」にはなれなかった。 その後はなかなか本来の力を発揮できないことも増えたが、今回のマラソン本格参戦でさすがの強さを発揮。18年頃には大迫さんと合同練習する機会もあり、「大迫の練習を間近で見て、自分に置き換えて考えられる指標になった」と語る。これで名門・旭化成からは初のMGCチケット獲得者に。「日々の練習で少しずつ積み重ねて、最終的にマラソンの結果に結びつけられれば」。マラソンランナー・鎧坂哲哉のキャリアがいよいよ始まった。 【関連記事】別府大分毎日マラソン上位成績

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.22

JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

◇大阪マラソン2025(2月24日/大阪・大阪府庁前スタート・大阪城公園フィニッシュ) 大阪マラソンの主催者は2月22日、招待選手の西山雄介(トヨタ自動車)がコンディション不良により欠場することを発表した。 西山は22年 […]

NEWS 【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2025.02.22

【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2月22日、京都市の京産大総合グラウンド競技場で第11回京都陸協記録会が行われ、一般規格の男子ハンマー投でアツオビン・アンドリュウ(花園高3京都)が高校歴代2位となる61m59をマークした。 アツオビンは昨年のU20日本 […]

NEWS 円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

2025.02.22

円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズラベルのインターナショナル・トラック・ミート2025が2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチで行われ、男子円盤投で堤雄司(ALSOK群馬)が61m76のセカンドベス […]

NEWS 「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

2025.02.22

「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。 今年も全国から有力 […]

NEWS 三浦龍司が圧巻スパートで優勝 井川龍人は2年連続2位/日本選手権クロカン

2025.02.22

三浦龍司が圧巻スパートで優勝 井川龍人は2年連続2位/日本選手権クロカン

◇第108回日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) 来年1月の世界クロスカントリー選手権(米国・タラハシー)の代表選考を兼ねた第108回日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(10km)はパリ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top