HOME ニュース、国内

2022.02.03

9月の杭州アジア大会日本代表は5月までの大会で選考「五輪、世界選手権」の水準を優先
9月の杭州アジア大会日本代表は5月までの大会で選考「五輪、世界選手権」の水準を優先


日本陸連は2月3日に理事会を行い、その後会見を開いた。今回の理事会では今年の9月に中国・杭州で開催されるアジア大会の日本代表選手選考要項について承認を得たことにより、正式に発表された。

アジア大会における編成方針については、1)本大会で金メダルを獲得することで五輪、世界選手権のメダル・入賞につなげる、2)23年世界選手権により多く出場するために記録と成績を最大限高める、3)本大会でメダル獲得が期待できる種目は積極的に派遣する、と明記された。

従来であれば該当大会におけるメダル獲得が優先事項になるが、今回は五輪、世界選手権で一定の成績が見込める選手を優先して選考するかたちとなる。これについて、会見に登壇した山崎一彦強化委員長は、ポイントによるワールドランキング制でオリンピック、世界選手権の代表権が決まる状況であることから「五輪、世界選手権に出場、入賞できる選手を戦略的に派遣する」と、その意図を説明する。

アジア大会の代表選考競技会については、管轄する日本オリンピック委員会(JOC)の意向でコロナ禍の影響により5月中旬のエントリーが求められている。そのため、選考は4月から5月8日まで。その期間に行われる日本グランプリシリーズ(10000mを除く)と、5月7日の日本選手権10000m、同8日のセイコーゴールデングランプリが対象となる。なお、同一種目が複数大会で開催される場合は優先順位を後日、発表される。

エントリー枠は各種目最大2名だが、派遣人数枠はJOCが定める。個人種目については、世界選手権の参加標準記録突破者、そして世界選手権出場水準(5月17日時点でのワールドランキングによる出場枠内)に該当する選手が優先され、選考競技会で3位以内が最優先で選考される。世界大会の水準に満ちていない「本大会でメダルが期待される選手」について、選考の優先順位としては最後になる。

これは「アジア大会、アジア選手権というのは、種目によって世界水準が高い種目もあれば、日本人にとってメダルは取れるが世界選手権には遠い種目というのもある。そのため、五輪、世界選手権に近い選手が選考の優先順位上位になる要項とした」(山崎強化委員長)と説明した。

選考競技会となる日本グランプリシリーズの実施種目などについては、後日詳細が発表される。
また、同理事会では未定となっていた2022年度の競技会日程の一部も決定。日本選手権リレーは10月1日、2日(場所未定)、U18・16陸上大会は10月21~23日(愛媛)、23年の日本選手権室内は2月4日、5日(大阪城ホール)などが発表されている。

日本陸連は2月3日に理事会を行い、その後会見を開いた。今回の理事会では今年の9月に中国・杭州で開催されるアジア大会の日本代表選手選考要項について承認を得たことにより、正式に発表された。 アジア大会における編成方針については、1)本大会で金メダルを獲得することで五輪、世界選手権のメダル・入賞につなげる、2)23年世界選手権により多く出場するために記録と成績を最大限高める、3)本大会でメダル獲得が期待できる種目は積極的に派遣する、と明記された。 従来であれば該当大会におけるメダル獲得が優先事項になるが、今回は五輪、世界選手権で一定の成績が見込める選手を優先して選考するかたちとなる。これについて、会見に登壇した山崎一彦強化委員長は、ポイントによるワールドランキング制でオリンピック、世界選手権の代表権が決まる状況であることから「五輪、世界選手権に出場、入賞できる選手を戦略的に派遣する」と、その意図を説明する。 アジア大会の代表選考競技会については、管轄する日本オリンピック委員会(JOC)の意向でコロナ禍の影響により5月中旬のエントリーが求められている。そのため、選考は4月から5月8日まで。その期間に行われる日本グランプリシリーズ(10000mを除く)と、5月7日の日本選手権10000m、同8日のセイコーゴールデングランプリが対象となる。なお、同一種目が複数大会で開催される場合は優先順位を後日、発表される。 エントリー枠は各種目最大2名だが、派遣人数枠はJOCが定める。個人種目については、世界選手権の参加標準記録突破者、そして世界選手権出場水準(5月17日時点でのワールドランキングによる出場枠内)に該当する選手が優先され、選考競技会で3位以内が最優先で選考される。世界大会の水準に満ちていない「本大会でメダルが期待される選手」について、選考の優先順位としては最後になる。 これは「アジア大会、アジア選手権というのは、種目によって世界水準が高い種目もあれば、日本人にとってメダルは取れるが世界選手権には遠い種目というのもある。そのため、五輪、世界選手権に近い選手が選考の優先順位上位になる要項とした」(山崎強化委員長)と説明した。 選考競技会となる日本グランプリシリーズの実施種目などについては、後日詳細が発表される。 また、同理事会では未定となっていた2022年度の競技会日程の一部も決定。日本選手権リレーは10月1日、2日(場所未定)、U18・16陸上大会は10月21~23日(愛媛)、23年の日本選手権室内は2月4日、5日(大阪城ホール)などが発表されている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.22

マキシマム クッショニングを搭載した新作ランニングシューズ「ナイキ ボメロ 18」が登場!

ナイキは22日、全てのランナーに向け、マキシマム クッショニングとロードランニングの快適さに新しい基準をもたらす新作シューズ「ナイキ ボメロ 18」を発売することを発表した。 女性ランナーのニーズと詳細な意見を取り入れつ […]

NEWS WA加盟連盟賞に米国、インド、ポルトガルなどがノミネート 育成プログラム等を評価

2024.11.22

WA加盟連盟賞に米国、インド、ポルトガルなどがノミネート 育成プログラム等を評価

世界陸連(WA)は11月20日、ワールド・アスレティクス・アワード2024の「加盟国賞」の最終候補6カ国を発表した。この賞は年間を通して陸上競技の成長と知名度に貢献する功績をおさめた連盟を表彰するもので、各地域連盟から1 […]

NEWS パリ五輪7位のクルガトが優勝!女子は地元米国・ヴェンダースがV/WAクロカンツアー

2024.11.22

パリ五輪7位のクルガトが優勝!女子は地元米国・ヴェンダースがV/WAクロカンツアー

11月21日、米国テキサス州オースティンで世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールドのクロス・チャンプスが開催され、男子(8.0km)はパリ五輪5000m7位E.クルガト(ケニア)が22分51秒で、女子(8.0km […]

NEWS 田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設

2024.11.22

田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設

来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]

NEWS 早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

2024.11.21

早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top