2022.01.28
第41回大阪国際女子マラソンが1月30日にヤンマースタジアム長居発着で行われる。東京五輪後、最初の女子主要マラソン大会で、オレゴン世界選手権の選考レースでもあり、パリ五輪選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権獲得も懸かる。コロナ禍のため昨年は長居公園内の周回コースで実施されたため、2年ぶりに大阪市内を回る。なお、海外招待選手は今回も見送られている。
注目は過去2度の優勝を誇る松田瑞生(ダイハツ)だ。19年9月のMGCで4位となりずっと夢見てきたオリンピックのマラソン代表を逃し打ちひしがれたが、20年の大阪国際女子マラソンで2時間21分47(日本歴代7位)の自己新と復活した。それでも、一山麻緒(ワコール)のさらなる快走で代表に入れず。
だが、松田はまた走り出した。東京五輪補欠として迎えた21年3月の名古屋ウィメンズマラソンで2時間21分51秒をマーク。昨年の全日本実業団対抗女子駅伝は5区区間3位と力走している。今日行われた会見では「練習を積むにつれて本来持っている感覚を取り戻せてこられた」と話し、「優勝して世界選手権の切符を取りたい」と目標を掲げる。今回のテーマが「浪速のど根性走りで松田旋風を巻き起こす」と気合を入れていた。東京五輪補欠の悔しさをバネに、地元から世界へのリスタートを切る。
もう一人、招待選手で注目なのが佐藤早也伽(積水化学)。昨年は5000mで15分08秒72の自己ベストを出すなどスピードも強化。11月の全日本実業団対抗女子駅伝では3区区間2位で初優勝に貢献した。佐藤にとっては3度目のマラソン。「後半ペースアップするのが目標。30km以降、行けると思うタイミングでペースアップしていきたい」とレースプランを語り、「マラソン練習はトータルでみれば順調に練習を積んでこられた。目標は自己ベスト」と、20年に出した2時間23分27秒を上回るつもりだ。
その他、招待選手として阿部有香里(しまむら)、上杉真穂(スターツ)、谷本観月(天満屋)、池満綾乃(鹿児島銀行)が出場。準招待選手には岩出玲亜(千葉陸協)、中野円花(岩谷産業)、37歳になった元日本代表の伊藤舞(大塚製薬)らが出場を予定している。
ペースメーカーは川内優輝(あいおいニッセイ同和損害保険)、神野大地(セルソース)ら男子選手が務める。
オレゴン世界選手権の派遣設定記録は2時間23分18秒。1~3位で2時間28分00秒、4~6位は2時間27分00秒をクリアすればパリ五輪選考会となるMGC(23年秋)の出場権を獲得できる。レースは12時10分にスタート。12時から関西テレビ(フジテレビ系)で中継される。
同日、同じく大阪で開催される2022大阪ハーフマラソンには福士加代子(ワコール)が出場。これが引退レースとなる。

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