2021.12.29
【コラム番外編】
編集部が独断で選ぶ2021年トラック&フィールド
「ONE SCENE」大学・高校・中学編
編集部員コラム「番外編」として編集部員が独断(?)と偏見(?)と思い入れたっぷり(?)に、2021年に心を揺さぶられた「ONE SCENE」を選出。トップアスリート編に続いて、今回は大学・高校・中学を、各主要大会の担当編集者が悩みに悩んで選んでみました!
【コラム番外編】編集部が独断で選ぶ日本陸上界2021年「ONE SCENE」トップアスリート編
●大学編
伊藤陸 三段跳で学生初の17m超え
(向永拓史)
この男が歴史を動かしたのは何度目になるだろうか。日本インカレ男子三段跳で、伊藤陸選手(近大高専)が17m00(+1.3)を跳んで3連覇を達成した。
日本人で3人目の17m超え、学生初の17m超え、日本勢21年ぶりの17m超え。今大会では走幅跳と2冠をしたが、それは41年ぶりのこと。
これまで、三段跳では1年目の日本インカレで42年ぶりにU20日本記録となる16m34をマーク。さらに翌年に1cm更新した。走幅跳でも8mオーバーを持ち、8m&17mジャンパーとなったのは日本人初だ。
ちなみに、17mを初めてみた私の感想は「ずっと浮いている!」だった。
これからも次々と歴史の扉を開いていくことだろう。
●高校編
2年ぶりのインターハイ
西徹朗「13秒69」大会唯一の高校新記録
(松永貴允)
高校陸上界では何と言っても2年ぶりのインターハイ開催が大きなトピックスだった。
舞台は福井。4年前に男子100mで日本人初の9秒台が生まれた競技場だけあって、好記録誕生に期待が高まった。
しかし、悪天候もあってか、4日目まで「ビッグレコード」が出ない。「今年は高校新が出ないまま終わるのかな……」と思った最終日にその瞬間は訪れた。
男子110mハードルの決勝で西徹朗選手(名古屋3愛知)が高校記録(13秒83)を大幅に上回る13秒69(+1.4)で快勝。13秒7台を飛び越えての革新的な記録更新にスタンドは大いにどよめいた。
普段は冷静な西選手が「すーっごい楽しかったです!」と興奮していた姿はもちろん、13秒93で最速の敗者となった小池綾選手(大塚3大阪)の「今出せる力は出せました」という悔し涙も含め、深く記憶に刻まれた。
●中学編
緊急事態宣言下でのビッグジャンプ
男子棒高跳の岸本が4m78大会新V
(大久保雅文)
2年ぶりの開催となった全中。しかし、大会が行われた8月は日本全国で感染症が拡大したタイミングと重なり、緊急事態宣言が発令されるなかで実施された。
大会直前にタイムテーブルも変更され、フィールド種目は予選がなくなり1発決勝に。32人が参加した男子棒高跳は14時に競技が開始し、優勝候補だった岸本都夢(玉藻3香川)が跳び始めたのは17時過ぎだった。強い追い風もあり、難しいコンディションもかかわらず、岸本はバーを次々とクリアしていく。
4m50にただ1人成功して優勝を決め、バーを4m78に上げた岸本。すでに試技数も増えており、クリアするのは難しいだろうという雰囲気も漂ったが、見事2回目にクリア。夕陽が沈んだスタジアムで、ライトに照らされた身体が一際大きく輝いた瞬間だった。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.11.22
田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設
2024.11.21
早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結
2024.11.21
立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
2024.11.17
不破聖衣来が香港で10kmレースに出場 9位でフィニッシュ
2024.11.20
【箱根駅伝2025名鑑】早稲田大学
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
2024.11.01
吉田圭太が住友電工を退部 「充実した陸上人生を歩んでいきたい」競技は継続
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
-
2024.10.27
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.22
田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設
来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]
2024.11.21
早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結
11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]
2024.11.21
立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン
第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]
2024.11.20
M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」
神野大地が選手兼監督を務めるM&Aベストパートナーズが来春入社選手として、中大・山平怜生、國學院大・板垣俊佑、城西大・栗原直央の3人が内定した。神野が自身のSNSで内定式の様子を伝えている。 山平は宮城・仙台育英 […]
2024.11.20
第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑
・候補選手は各チームが選出 ・情報は11月20日時点、チーム提供および編集部把握の公認記録を掲載 ・選手名の一部漢字で対応外のものは新字で掲載しています ・過去箱根駅伝成績で関東学生連合での出場選手は相当順位を掲載 ・一 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会