2019.10.31
連載2区
「箱根予選会に行って来ました!」
10月26日(土)に昭和記念公園(東京都立川市・昭島市)で行われた第96回箱根駅伝の予選会へ行ってきました!
前回の記事に書いた通り……今年もスケジュールが合わないかなと思っていたのですが、急遽お仕事の予定が変わって1時間程は現地に行けることになり、強行スケジュールではありましたが、初めて箱根予選会の現地観戦が叶いました。
念願の予選会に少しだけですが行くことができました!
独特の雰囲気だった予選会
雨の心配とは打って変わって、当日は秋日和。実は私が大会を観戦する日は雨が多くて……晴れの日の観戦はいつぶり??というほどです。
号砲30分前にスタート地点である駐屯地に到着したのですが、すでに多くの人でにぎわい、来年の本戦を前に早くも箱根駅伝一色に染まっているその光景にとても心が踊りました。
「例年より観客が多いかもね」
そう私に声をかけてきたのは、たまたま隣にいらっしゃった早稲田大学を応援している陸上ファンの方でした。陸上ファンの方はとにかく気さくなんです。私自身は人見知りなので自分から声をかけることは苦手なのですが、記録会や試合を観戦に行くといつも近くにいる方が声をかけてくれます。
同じ陸上ファンとして垣根なく一緒になって素敵な空間を作れるのも、駅伝をはじめ陸上の魅力のひとつだなと思います。
早稲田大学といえば箱根駅伝出場回数88回、優勝回数は13回を誇る名門校。今年の箱根駅伝では12位とシード落ちをしてしまい、予選会からのスタートは13年ぶりのことです。
今年のキャプテンは太田智樹選手。丸刈りにして予選会に挑むその姿を見て、キャプテンとしての強い覚悟もうかがえました。
待ちに待った午前9時35分。多くの駅伝ファンや関係者の方々に見守られ、総勢506名のランナーたちが一斉にスタートしました。
留学生ランナーが先頭集団を引っ張る圧巻の走りを見て……その後は…
とお話ししたいところですが、ここで私はタイムリミット。お仕事に向かう時間になったため、後ろ髪を引かれる思いで昭和記念公園を後に。短い時間しかその場にいることはできませんでしたが、少しでも立川の予選会の空気感を味わえたのがうれしかったです。
見事1位通過は、東京国際大学でした。エース・伊藤達彦選手は日本人トップ通過。伊藤選手は、今年3月に同じ会場で行われた日本学生ハーフマラソンでも3位と好成績を残し、この予選会も日本人1位通過目標を掲げていました。有言実行を果たす姿はさすが。大学としても初のトップ通過で出場権獲得。全日本大学駅伝の関東選考会でもトップ通過していて、今季はすごく楽しみなチームのひとつです。
少し話題は逸れますが、個人的に気になったのが、東京国際大学のユニフォームが新調されていたこと。この予選会で新ユニフォームお披露目となりました。
カラーはユニフォームでは珍しい金色! 個人的にすごく好みなユニフォームでした!!(ちなみに私が1番好きなユニフォームは東洋大学!みなさんも1番好きなユニフォームがあったら教えてください)
東京国際大のユニフォームは金色! 写真が日本人トップの伊藤選手です
通過順位が1位から順に発表されていく結果発表は、本戦とはまた違う緊張感で予選会ならではの雰囲気。私はライブ配信で見ていましたが、気持ちは現地で見守っていました!
1位 | 東京国際大学 |
2位 | 神奈川大学 |
3位 | 日本体育大学 |
4位 | 明治大学 |
5位 | 創価大学 |
6位 | 筑波大学 |
7位 | 日本大学 |
8位 | 国士舘大学 |
9位 | 早稲田大学 |
10位 | 中央大学 |
以上が予選会通過チームです(ご存知かと思いますが)。
箱根駅伝出場常連校の名前が呼ばれていくなか、注目していた大学のひとつ、筑波大学は見事6位で通過しました。なんと26年ぶりの本戦出場です。
先週のコラムにも書いた通り、筑波大学は第1回箱根駅伝の優勝校(当時・東京高等師範)。近年箱根駅伝出場は遠のいていましたが、復活プロジェクトが立ち上げから9年、ついに今年、実を結びました。
11位は麗澤大学、10位の中央大学とは、たったの26秒差。麗澤大学は2年連続次点で本戦出場を逃してしまいました。
けれど間違いなく多くの方に、麗澤大学の存在を去年以上に強く印象づけたのではないかと思います。来年も応援したいチームです。
選ばれなかった選手の存在
今年は43校、計506名の選手が予選会に出場。箱根駅伝に出場できるのは、本戦でシードを獲得した上位10校と予選会通過の10校、そして学生連合チームだけ。
予選通過の10校のランナーは狭き門をくぐり抜けた精鋭たち。初めて予選会で箱根駅伝を目指す多くの大学生の姿を目の当たりにし、あらめて箱根駅伝という大会の偉大さを感じることができました。
走ることができなかった選手たちも、必死に声を出し、タイムを計り、みなさんチームの一員としてそれぞれの立場で頑張っている姿が印象的でした。
私自身も仕事上、選ばれる、選ばれないをたくさん経験しているので少しだけ環境が選手と似ているのかもしれません。もちろん自分も大事ですが、人のために、チームのために動ける人間になりたいと予選会を通して、多くの選手たちから教えていただいた気がします。
そして各大学のみなさんだけでなく、運営の方々、メディア関係者の方々、OBの方々、そして私と同じ駅伝ファンの方々、みなさんがこんなにもひとつになる瞬間があるんだと感激しました。少しだけですが、私もみなさんと一緒に予選会を盛り上げている一員になれた気がしました。
来年正月の箱根駅伝がより一層楽しみです。あらためまして、選手のみなさん本当にお疲れさまでした。
次回の記事では11月3日(日)に行われる全日本大学駅伝についてお話ししたいと思っています。
5強と言われる青山学院大学、東海大学、東洋大学、駒澤大学、國學院大學のどこかが優勝するのか、青山学院大学の連覇なるか、國學院大学が出雲駅伝に続いて2冠目か、それとも5強崩しがあるのか……。
Twitterで 『全日本 予想』で検索すると、駅伝ファンの方のツイートがたくさん見られます。実は私もしょっちゅう楽しませていただいております!
ここの記事で書いてほしいことなどリクエストがありましたら、Twitterで「♯西村菜那子の陸上日記」で随時募集しています!感想などもぜひツイートしてください!
![]() NGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ) 1997年8月11日生/O型/長野県出身 特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記 趣味:陸上観戦、サッカー観戦 2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。昨年、『富士山女子駅伝』の生中継番組公式応援アイドルとして副音声を務めるなど、駅伝関連のメディア出演も多数。 西村菜那子モバイルサイト ●Information リリースや出演など最新情報はNGT48公式HPまで 「仁義なき戦い~彼女(おんな)たちの死闘篇~」 昭和の名作映画「仁義なき戦い」が、博多座開場20周年記念 AKB48グループ特別公演として舞台化。上演は11月9日から。上田透役で出演。博多座公式公演ページ 「純血の女王」 ILLUMINUSが手がけるネオゴシックガールズ演劇プロジェクト第3弾。12月18日~22日、六行会ホールにて上演。北澤早紀(AKB48)とのダブル主演を務める。舞台「純血の女王」HP ※上演スケジュールやチケット購入など詳細はHPにて |

連載2区 「箱根予選会に行って来ました!」
10月26日(土)に昭和記念公園(東京都立川市・昭島市)で行われた第96回箱根駅伝の予選会へ行ってきました! 前回の記事に書いた通り……今年もスケジュールが合わないかなと思っていたのですが、急遽お仕事の予定が変わって1時間程は現地に行けることになり、強行スケジュールではありましたが、初めて箱根予選会の現地観戦が叶いました。
独特の雰囲気だった予選会
雨の心配とは打って変わって、当日は秋日和。実は私が大会を観戦する日は雨が多くて……晴れの日の観戦はいつぶり??というほどです。 号砲30分前にスタート地点である駐屯地に到着したのですが、すでに多くの人でにぎわい、来年の本戦を前に早くも箱根駅伝一色に染まっているその光景にとても心が踊りました。 「例年より観客が多いかもね」 そう私に声をかけてきたのは、たまたま隣にいらっしゃった早稲田大学を応援している陸上ファンの方でした。陸上ファンの方はとにかく気さくなんです。私自身は人見知りなので自分から声をかけることは苦手なのですが、記録会や試合を観戦に行くといつも近くにいる方が声をかけてくれます。 同じ陸上ファンとして垣根なく一緒になって素敵な空間を作れるのも、駅伝をはじめ陸上の魅力のひとつだなと思います。 早稲田大学といえば箱根駅伝出場回数88回、優勝回数は13回を誇る名門校。今年の箱根駅伝では12位とシード落ちをしてしまい、予選会からのスタートは13年ぶりのことです。 今年のキャプテンは太田智樹選手。丸刈りにして予選会に挑むその姿を見て、キャプテンとしての強い覚悟もうかがえました。 待ちに待った午前9時35分。多くの駅伝ファンや関係者の方々に見守られ、総勢506名のランナーたちが一斉にスタートしました。 留学生ランナーが先頭集団を引っ張る圧巻の走りを見て……その後は… とお話ししたいところですが、ここで私はタイムリミット。お仕事に向かう時間になったため、後ろ髪を引かれる思いで昭和記念公園を後に。短い時間しかその場にいることはできませんでしたが、少しでも立川の予選会の空気感を味わえたのがうれしかったです。 見事1位通過は、東京国際大学でした。エース・伊藤達彦選手は日本人トップ通過。伊藤選手は、今年3月に同じ会場で行われた日本学生ハーフマラソンでも3位と好成績を残し、この予選会も日本人1位通過目標を掲げていました。有言実行を果たす姿はさすが。大学としても初のトップ通過で出場権獲得。全日本大学駅伝の関東選考会でもトップ通過していて、今季はすごく楽しみなチームのひとつです。 少し話題は逸れますが、個人的に気になったのが、東京国際大学のユニフォームが新調されていたこと。この予選会で新ユニフォームお披露目となりました。 カラーはユニフォームでは珍しい金色! 個人的にすごく好みなユニフォームでした!!(ちなみに私が1番好きなユニフォームは東洋大学!みなさんも1番好きなユニフォームがあったら教えてください)
1位 | 東京国際大学 |
2位 | 神奈川大学 |
3位 | 日本体育大学 |
4位 | 明治大学 |
5位 | 創価大学 |
6位 | 筑波大学 |
7位 | 日本大学 |
8位 | 国士舘大学 |
9位 | 早稲田大学 |
10位 | 中央大学 |
選ばれなかった選手の存在
今年は43校、計506名の選手が予選会に出場。箱根駅伝に出場できるのは、本戦でシードを獲得した上位10校と予選会通過の10校、そして学生連合チームだけ。 予選通過の10校のランナーは狭き門をくぐり抜けた精鋭たち。初めて予選会で箱根駅伝を目指す多くの大学生の姿を目の当たりにし、あらめて箱根駅伝という大会の偉大さを感じることができました。 走ることができなかった選手たちも、必死に声を出し、タイムを計り、みなさんチームの一員としてそれぞれの立場で頑張っている姿が印象的でした。 私自身も仕事上、選ばれる、選ばれないをたくさん経験しているので少しだけ環境が選手と似ているのかもしれません。もちろん自分も大事ですが、人のために、チームのために動ける人間になりたいと予選会を通して、多くの選手たちから教えていただいた気がします。 そして各大学のみなさんだけでなく、運営の方々、メディア関係者の方々、OBの方々、そして私と同じ駅伝ファンの方々、みなさんがこんなにもひとつになる瞬間があるんだと感激しました。少しだけですが、私もみなさんと一緒に予選会を盛り上げている一員になれた気がしました。 来年正月の箱根駅伝がより一層楽しみです。あらためまして、選手のみなさん本当にお疲れさまでした。 箱根駅伝予選会成績 次回の記事では11月3日(日)に行われる全日本大学駅伝についてお話ししたいと思っています。 5強と言われる青山学院大学、東海大学、東洋大学、駒澤大学、國學院大學のどこかが優勝するのか、青山学院大学の連覇なるか、國學院大学が出雲駅伝に続いて2冠目か、それとも5強崩しがあるのか……。 Twitterで 『全日本 予想』で検索すると、駅伝ファンの方のツイートがたくさん見られます。実は私もしょっちゅう楽しませていただいております! ここの記事で書いてほしいことなどリクエストがありましたら、Twitterで「♯西村菜那子の陸上日記」で随時募集しています!感想などもぜひツイートしてください!
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