HOME 駅伝、箱根駅伝

2021.12.12

出雲Vの東京国際大 過去最高のチーム力で「主導権を握りたい」日本人エース丹所「トップで来ると思う」
出雲Vの東京国際大 過去最高のチーム力で「主導権を握りたい」日本人エース丹所「トップで来ると思う」


来年1月2日、3日の第98回箱根駅伝に出場する東京国際大の箱根駅伝メンバーの会見がリモートで12月12日に行われた。

「シーズン当初は過去最高順位(5位)を上回る『4位以内』を目標にスタートしたのですが、エントリー後に選手たちと話して『3位以内』にしようということになりました」と大志田秀次監督。箱根駅伝では総合3位以内を目標に掲げる。今夏の東京五輪男子10000m日本代表の伊藤達彦(Honda)が在籍していた2年前に、総合5位と躍進を果たしたが、それ以上を狙える陣容が整ったということだろう。

「駅伝は1区が大事。力のある選手を前半に置いて主導権を握りたい。往路を3位以内で折り返し、復路は流れを大事にしたい。9区、10区にも安定した選手を配置できるので、そこで1分でも1秒でも、と考えています」

“史上最強の留学生”の呼び声高いイェゴン・ヴィンセント(3年)、日本人ダブルエースの山谷昌也、丹所健(以上3年)らで、序盤から勢いに乗るつもりだ。

1区候補の山谷は、1年時から主力に挙げられながらも、過去2大会は直前のケガで箱根を走れなかった。今季は秋から好調で「良い調子を継続できている。持ち味のスピードで有力選手としっかり勝負したい」と、3年目ながら初の箱根路に向けて意気込む。

過去2大会1区を担った丹所は、今回は2区か3区を希望。「特に地元の3区を走りたい。自分が3区なら、ヴィンセントが2区を終えてトップで来ると思うので、自分のペースを刻んで次の走者につなぎたい。3区の日本人最高記録(1時間1分23秒)を狙いたいです」。丹所は藤沢・神奈川にある湘南工科大附属高出身。1区、2区の流れを、地元の湘南でますます加速させるつもりだ。

広告の下にコンテンツが続きます

創部11年目を迎え、10月の出雲駅伝で初出場初優勝、全日本大学駅伝は、過去最高順位(4位)には惜しくも届かなかったものの、5位と奮闘した。3年生以下に有力な選手が多く、チームには勢いがある。

「新たな歴史を作る10年にしたい」という大志田監督の言葉通り、“新たな10年”の1年目の今季、出雲、全日本に続き、箱根でも“台風の目”となりそうな予感が漂う。

来年1月2日、3日の第98回箱根駅伝に出場する東京国際大の箱根駅伝メンバーの会見がリモートで12月12日に行われた。 「シーズン当初は過去最高順位(5位)を上回る『4位以内』を目標にスタートしたのですが、エントリー後に選手たちと話して『3位以内』にしようということになりました」と大志田秀次監督。箱根駅伝では総合3位以内を目標に掲げる。今夏の東京五輪男子10000m日本代表の伊藤達彦(Honda)が在籍していた2年前に、総合5位と躍進を果たしたが、それ以上を狙える陣容が整ったということだろう。 「駅伝は1区が大事。力のある選手を前半に置いて主導権を握りたい。往路を3位以内で折り返し、復路は流れを大事にしたい。9区、10区にも安定した選手を配置できるので、そこで1分でも1秒でも、と考えています」 “史上最強の留学生”の呼び声高いイェゴン・ヴィンセント(3年)、日本人ダブルエースの山谷昌也、丹所健(以上3年)らで、序盤から勢いに乗るつもりだ。 1区候補の山谷は、1年時から主力に挙げられながらも、過去2大会は直前のケガで箱根を走れなかった。今季は秋から好調で「良い調子を継続できている。持ち味のスピードで有力選手としっかり勝負したい」と、3年目ながら初の箱根路に向けて意気込む。 過去2大会1区を担った丹所は、今回は2区か3区を希望。「特に地元の3区を走りたい。自分が3区なら、ヴィンセントが2区を終えてトップで来ると思うので、自分のペースを刻んで次の走者につなぎたい。3区の日本人最高記録(1時間1分23秒)を狙いたいです」。丹所は藤沢・神奈川にある湘南工科大附属高出身。1区、2区の流れを、地元の湘南でますます加速させるつもりだ。 創部11年目を迎え、10月の出雲駅伝で初出場初優勝、全日本大学駅伝は、過去最高順位(4位)には惜しくも届かなかったものの、5位と奮闘した。3年生以下に有力な選手が多く、チームには勢いがある。 「新たな歴史を作る10年にしたい」という大志田監督の言葉通り、“新たな10年”の1年目の今季、出雲、全日本に続き、箱根でも“台風の目”となりそうな予感が漂う。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.28

【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]

NEWS 【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

2025.03.28

【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]

NEWS 3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

2025.03.28

3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

大阪・ヤンマースタジアム長居を主会場に行われた2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月28日、3泊4日の全日程を終えた。全国から集まった選手たちは交流を深め、試合での再会を誓った […]

NEWS 資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

2025.03.28

資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

旭化成は3月28日、所属選手である競歩の池田向希が受けたアンチ・ドーピング規則違反による4年間の資格停止処分について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行ったと発表した。 男子20km競歩で東京五輪銀メダリスト […]

NEWS 【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

2025.03.28

【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

3月28日、東京都多摩市の国士大多摩陸上競技場で第7回国士大競技会が行われ、高校用規格の男子円盤投(1.75kg)において福宮佳潤(東京高1)が50m73をマークした。この記録は高校1年生の歴代ランキングで2位。高1で史 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top