2019.10.24
連載第1区
「もうすぐ箱根予選会!」
みなさんはじめまして! NGT48の西村菜那子と申します。
この度、月刊陸上競技さんのWEBサイトにてコラムを連載させていただくことになりました。
題して……
『NGT48西村菜那子の陸上日記』
これから毎週木曜日に更新させていただく予定です。陸上や駅伝に関すること、大会の感想や、〝私流〟の楽しみ方などを書いていけたらいいなと思っています。
少しでも魅力を伝えられるように
初回ということで、まずは少しだけ自己紹介させてください。
私は〝陸上大国〟とも言われる長野県出身の22歳です。陸上ファン目線で伝えますと、東海大学の〝黄金世代〟と言われている彼らと同い年!
現在はAKB48の姉妹グループであるNGT48に在籍し、新潟を拠点に活動をしています。
陸上競技、特に駅伝が幼い頃から好きで、アイドル活動のかたわら、自分なりにSNSやお仕事で発信を続けていたら、いつの間にか『駅伝に詳しすぎるアイドル』なんて呼ばれるようになりました。
今はありがたいことに駅伝シーズンになると、さまざまな陸上のお仕事をさせていただいていますが、正直この現状にすごく驚いています。
なぜなら……私は陸上をやっていた人間ではないからです! 駅伝を観るのが好きですが、実際に競技していたわけではありませんので、ランナーのことはわかりませんし、陸上についてもまだまだ知らないことだらけです。
自分自身を『駅伝に詳しい』なんて思ったことはありません。なので、こんなにもたくさん陸上のお仕事ができるなんて考えてもいませんでした。
けれど、陸上をやったことのない私だからこそ、少し違う目線で伝えられる魅力もあるのではないかと思い、今は多くの人に陸上競技を楽しんでもらえたらいいなと発信を続けています。
これまであまり陸上に興味を持っていなかった方にも、もちろん陸上マニアの方にも、この連載を読んでいただいて、少しでも陸上や駅伝を楽しんでいただけたら私はうれしいです!
日体大競技会に行った時の写真です!
10月26日は箱根予選会!
さて、自己紹介はほどほどに、本題の陸上について……。
駅伝シーズンが開幕した今、話したいことはたくさんあります! 今回の話題は、直近の大会として10月26日(土)に行われる箱根駅伝の予選会についてです。
予選会の舞台となる昭和記念公園(東京都立川市・昭島市)には立川シティハーフマラソン(通称:立川ハーフ、日本学生ハーフも同時開催!)を観戦した時など、これまで何度か訪れたことはあります。
ただ、箱根駅伝の予選会は日程が合わず行けたことがないので……今後必ず行きたい大会の1つです!
箱根駅伝に出場できる大学はほんのひと握り。前回上位10校はシード権を獲得しています。それに加えて、今年の予選会に出場する43校から10チームが箱根駅伝本戦への出場権を獲得します。
(選考方法などは割愛します!大会詳細は箱根駅伝予選会HP)
先日の出雲駅伝で初優勝を果たした國學院大学も去年はこの予選会を経験しています。同じく出雲駅伝で準優勝、「平成の常勝軍団」と言われていた駒澤大学も去年は予選会からスタート。今年も含めた至近10年で、青山学院大学と東洋大学を除くすべての大学が、この予選会を経験することになります。
立川にしか味わえない景色がそこにあり、「立川(予選会)を観てからだと箱根駅伝の見方も変わるよ!」なんて声もよくいただくので、いつか絶対に観に行きます!
箱根駅伝予選会。4万人もの人が応援にかけつけるそうです!(昨年の様子)
筑波大学の相馬選手に注目!
今年は名門・早稲田大学が13年ぶりに予選会に出場するほか、全日本大学駅伝関東選考会でトップ通過を果たした東京国際大学、去年惜しくも出場を逃した麗澤大学などなど、注目の大学を挙げれば切りがありません。
そんな中で、私が最も注目しているのは筑波大学です。
前身である東京高等師範学校は、第1回箱根駅伝の優勝校。第70回箱根駅伝(1994年)以降、本戦出場から遠のいていますが、2011年に復活プロジェクトを立ち上げて以来、少しずつではありますが箱根駅伝本戦に近づいている大学です。
筑波大学には今季1番注目している選手がいます。3年生の相馬崇史選手です。高校駅伝の名門・佐久長聖高校出身で、私と同じ長野県出身。高校時代はチームのキャプテンを務め、チームを全国高校駅伝の準優勝に導いています。
なぜ相馬選手が箱根駅伝常連校ではなく、国立の筑波大学へ進んだのか私はすごく気になりました。
調べたところ、筑波大学は第1回箱根駅伝優勝校であること、そしてかつて自身も筑波大学で箱根を走り主力選手だった弘山勉監督の存在や、スポーツ科学を最先端で学べる環境に惹かれて受験を決意したといいます。
全国高校駅伝に向けた練習をしながら受験勉強も怠らず、難関の筑波大学に合格されたようです。
そんな相馬選手の並々ならぬ駅伝に懸ける思いや努力を知り、箱根駅伝を走る姿を見たいと、注目をするようになりました。
去年の予選会ではチームとしての本戦出場は逃しましたが、個人67位でフィニッシュし、今年正月には関東学生連合の一員として箱根駅伝に出場して5区を走りました。
1月2日に箱根の山を駆け上がった次の日の復路では、選手としてではなく大会運営のスタッフに回り、早朝からメディア受付などを担当されたと聞きました。相馬選手の箱根駅伝に対する深い愛情を感じます。
相馬選手が実際に5区を走り、そして学生スタッフとして大会に参加して得てきたものは、きっと筑波大学にプラスになっていると思いますし、励みにもなっているのではないでしょうか。
前々回の箱根駅伝予選会は19位、前回は17位。着実に近づいている箱根駅伝への切符。例年以上に筑波大学に注目していきたいと思います。
もちろん、全大学・全選手が、悔いなくケガなく終わるのが1番うれしいこと。青春を陸上に注ぐすべての学生にとって素敵な1日となりますように――。
10月26日、楽しみにしています!
●第96回箱根駅伝予選会
10月26日(土)9:35スタート
公式サイト
日本テレビ系列で中継
![]() NGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ) 1997年8月11日生/O型/長野県出身 特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記 趣味:陸上観戦、サッカー観戦 2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。昨年、『富士山女子駅伝』の生中継番組公式応援アイドルとして副音声を務めるなど、駅伝関連のメディア出演も多数。 西村菜那子モバイルサイト ●Information リリースや出演など最新情報はNGT48公式HPまで 「仁義なき戦い~彼女(おんな)たちの死闘篇~」 昭和の名作映画「仁義なき戦い」が、博多座開場20周年記念 AKB48グループ特別公演として舞台化。上演は11月9日から。上田透役で出演。博多座公式公演ページ 「純血の女王」 ILLUMINUSが手がけるネオゴシックガールズ演劇プロジェクト第3弾。12月18日~22日、六行会ホールにて上演。北澤早紀(AKB48)とのダブル主演を務める。舞台「純血の女王」HP ※上演スケジュールやチケット購入など詳細はHPにて |

連載第1区 「もうすぐ箱根予選会!」
みなさんはじめまして! NGT48の西村菜那子と申します。 この度、月刊陸上競技さんのWEBサイトにてコラムを連載させていただくことになりました。 題して…… 『NGT48西村菜那子の陸上日記』 これから毎週木曜日に更新させていただく予定です。陸上や駅伝に関すること、大会の感想や、〝私流〟の楽しみ方などを書いていけたらいいなと思っています。少しでも魅力を伝えられるように
初回ということで、まずは少しだけ自己紹介させてください。 私は〝陸上大国〟とも言われる長野県出身の22歳です。陸上ファン目線で伝えますと、東海大学の〝黄金世代〟と言われている彼らと同い年! 現在はAKB48の姉妹グループであるNGT48に在籍し、新潟を拠点に活動をしています。 陸上競技、特に駅伝が幼い頃から好きで、アイドル活動のかたわら、自分なりにSNSやお仕事で発信を続けていたら、いつの間にか『駅伝に詳しすぎるアイドル』なんて呼ばれるようになりました。 今はありがたいことに駅伝シーズンになると、さまざまな陸上のお仕事をさせていただいていますが、正直この現状にすごく驚いています。 なぜなら……私は陸上をやっていた人間ではないからです! 駅伝を観るのが好きですが、実際に競技していたわけではありませんので、ランナーのことはわかりませんし、陸上についてもまだまだ知らないことだらけです。 自分自身を『駅伝に詳しい』なんて思ったことはありません。なので、こんなにもたくさん陸上のお仕事ができるなんて考えてもいませんでした。 けれど、陸上をやったことのない私だからこそ、少し違う目線で伝えられる魅力もあるのではないかと思い、今は多くの人に陸上競技を楽しんでもらえたらいいなと発信を続けています。 これまであまり陸上に興味を持っていなかった方にも、もちろん陸上マニアの方にも、この連載を読んでいただいて、少しでも陸上や駅伝を楽しんでいただけたら私はうれしいです!
10月26日は箱根予選会!
さて、自己紹介はほどほどに、本題の陸上について……。 駅伝シーズンが開幕した今、話したいことはたくさんあります! 今回の話題は、直近の大会として10月26日(土)に行われる箱根駅伝の予選会についてです。 予選会の舞台となる昭和記念公園(東京都立川市・昭島市)には立川シティハーフマラソン(通称:立川ハーフ、日本学生ハーフも同時開催!)を観戦した時など、これまで何度か訪れたことはあります。 ただ、箱根駅伝の予選会は日程が合わず行けたことがないので……今後必ず行きたい大会の1つです! 箱根駅伝に出場できる大学はほんのひと握り。前回上位10校はシード権を獲得しています。それに加えて、今年の予選会に出場する43校から10チームが箱根駅伝本戦への出場権を獲得します。 (選考方法などは割愛します!大会詳細は箱根駅伝予選会HP) 先日の出雲駅伝で初優勝を果たした國學院大学も去年はこの予選会を経験しています。同じく出雲駅伝で準優勝、「平成の常勝軍団」と言われていた駒澤大学も去年は予選会からスタート。今年も含めた至近10年で、青山学院大学と東洋大学を除くすべての大学が、この予選会を経験することになります。 立川にしか味わえない景色がそこにあり、「立川(予選会)を観てからだと箱根駅伝の見方も変わるよ!」なんて声もよくいただくので、いつか絶対に観に行きます!
筑波大学の相馬選手に注目!
今年は名門・早稲田大学が13年ぶりに予選会に出場するほか、全日本大学駅伝関東選考会でトップ通過を果たした東京国際大学、去年惜しくも出場を逃した麗澤大学などなど、注目の大学を挙げれば切りがありません。 そんな中で、私が最も注目しているのは筑波大学です。 前身である東京高等師範学校は、第1回箱根駅伝の優勝校。第70回箱根駅伝(1994年)以降、本戦出場から遠のいていますが、2011年に復活プロジェクトを立ち上げて以来、少しずつではありますが箱根駅伝本戦に近づいている大学です。 筑波大学には今季1番注目している選手がいます。3年生の相馬崇史選手です。高校駅伝の名門・佐久長聖高校出身で、私と同じ長野県出身。高校時代はチームのキャプテンを務め、チームを全国高校駅伝の準優勝に導いています。 なぜ相馬選手が箱根駅伝常連校ではなく、国立の筑波大学へ進んだのか私はすごく気になりました。 調べたところ、筑波大学は第1回箱根駅伝優勝校であること、そしてかつて自身も筑波大学で箱根を走り主力選手だった弘山勉監督の存在や、スポーツ科学を最先端で学べる環境に惹かれて受験を決意したといいます。 全国高校駅伝に向けた練習をしながら受験勉強も怠らず、難関の筑波大学に合格されたようです。 そんな相馬選手の並々ならぬ駅伝に懸ける思いや努力を知り、箱根駅伝を走る姿を見たいと、注目をするようになりました。 去年の予選会ではチームとしての本戦出場は逃しましたが、個人67位でフィニッシュし、今年正月には関東学生連合の一員として箱根駅伝に出場して5区を走りました。 1月2日に箱根の山を駆け上がった次の日の復路では、選手としてではなく大会運営のスタッフに回り、早朝からメディア受付などを担当されたと聞きました。相馬選手の箱根駅伝に対する深い愛情を感じます。 相馬選手が実際に5区を走り、そして学生スタッフとして大会に参加して得てきたものは、きっと筑波大学にプラスになっていると思いますし、励みにもなっているのではないでしょうか。 前々回の箱根駅伝予選会は19位、前回は17位。着実に近づいている箱根駅伝への切符。例年以上に筑波大学に注目していきたいと思います。 もちろん、全大学・全選手が、悔いなくケガなく終わるのが1番うれしいこと。青春を陸上に注ぐすべての学生にとって素敵な1日となりますように――。 10月26日、楽しみにしています! ●第96回箱根駅伝予選会 10月26日(土)9:35スタート 公式サイト 日本テレビ系列で中継 ![]() |
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2025.03.28
【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ
今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]
2025.03.28
【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]
2025.03.28
3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定
大阪・ヤンマースタジアム長居を主会場に行われた2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月28日、3泊4日の全日程を終えた。全国から集まった選手たちは交流を深め、試合での再会を誓った […]
2025.03.28
資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」
旭化成は3月28日、所属選手である競歩の池田向希が受けたアンチ・ドーピング規則違反による4年間の資格停止処分について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行ったと発表した。 男子20km競歩で東京五輪銀メダリスト […]
2025.03.28
【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー
3月28日、東京都多摩市の国士大多摩陸上競技場で第7回国士大競技会が行われ、高校用規格の男子円盤投(1.75kg)において福宮佳潤(東京高1)が50m73をマークした。この記録は高校1年生の歴代ランキングで2位。高1で史 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報