HOME 高校

2021.11.07

豊川がトップを守って2時間4分56秒で7連覇、女子は安城学園が連続Vで2回目の都大路/愛知県高校駅伝
豊川がトップを守って2時間4分56秒で7連覇、女子は安城学園が連続Vで2回目の都大路/愛知県高校駅伝


◇愛知県高校駅伝(11月6日/一宮市大野極楽寺公園・木曽川沿川サイクリングコース発着)

男子(7区間42.195km)は豊川が2時間4分56秒で7年連続8回目の優勝。女子(5区間21.0975km)は前回初Vの安城学園が1時間9分38秒のタイムで2連覇を達成した。

3区終了までに大幅なリードを奪うレースプランで挑んだ豊川。1区(10km)はエースの吉村聡介(3年)が担った。吉村は福井インターハイ男子5000m予選敗退。その後の決勝を観戦し、「トップ選手の走りを見て、自分の走りは全国で通用しないと思った」。駅伝の10km区間でも戦えるようにと、夏合宿で月間約850kmを走り込んだ努力が実を結び、従来の区間記録を22秒更新する28分56秒で首位中継した。

土屋貴幸監督が自信を持って送り込んだ3区の近田陽路(3年)も23分46秒の区間賞で、後続に1分以上の差を広げる。2年生が並んだ4区以降もトップを守り、真っ先にフィニッシュテープを切った。

「吉村は強豪校の選手とも渡り合える力がついてきました。出場できなかった主力の3年生がスタートラインに立てば、都大路でのいい成果も見えてきます。2年生の底上げも図り、入賞を確実に狙いたいです」と土屋監督は意気込んだ。

安城学園は初出場した昨年の全国大会とまったく同じメンバーで臨んだ。1区こそ、区間賞に輝いた豊田大谷のルーキー・中馬蘭奈から13秒差の2位発進となったが、3区を務めた、インターハイ女子800m2位の小山愛結(3年)でトップに浮上。4区以降も2位に浮上した強豪・豊川を寄せつけず、愛知県女王の座を守った。

「苦しい戦いになると予想していましたが、絶対どこかでトップをとらえられるとお互いを信じた結果だと思います」と石田桂監督は選手をねぎらった。

広告の下にコンテンツが続きます

昨年の都大路は13位。指導陣が大健闘と讃えたものの、反省を口にしたり、中には涙する選手もいたという。もう一度都大路の舞台に立って入賞を目標に練習を重ねてきた。

杉浦花音主将(3年)は「みんなで全国大会での入賞を目指してきたので、通過点となる今大会はしっかり決めるつもりでした。都大路に向けて、一つひとつの練習で質を高めていきたいです」と大舞台を見据えている。

全国大会は12月26日、京都・たけびしスタジアム京都を発着点に行われる。豊川は7年連続8回目、安城学園は2年連続2回目の出場となる。

文/野田しほり

◇愛知県高校駅伝(11月6日/一宮市大野極楽寺公園・木曽川沿川サイクリングコース発着) 男子(7区間42.195km)は豊川が2時間4分56秒で7年連続8回目の優勝。女子(5区間21.0975km)は前回初Vの安城学園が1時間9分38秒のタイムで2連覇を達成した。 3区終了までに大幅なリードを奪うレースプランで挑んだ豊川。1区(10km)はエースの吉村聡介(3年)が担った。吉村は福井インターハイ男子5000m予選敗退。その後の決勝を観戦し、「トップ選手の走りを見て、自分の走りは全国で通用しないと思った」。駅伝の10km区間でも戦えるようにと、夏合宿で月間約850kmを走り込んだ努力が実を結び、従来の区間記録を22秒更新する28分56秒で首位中継した。 土屋貴幸監督が自信を持って送り込んだ3区の近田陽路(3年)も23分46秒の区間賞で、後続に1分以上の差を広げる。2年生が並んだ4区以降もトップを守り、真っ先にフィニッシュテープを切った。 「吉村は強豪校の選手とも渡り合える力がついてきました。出場できなかった主力の3年生がスタートラインに立てば、都大路でのいい成果も見えてきます。2年生の底上げも図り、入賞を確実に狙いたいです」と土屋監督は意気込んだ。 安城学園は初出場した昨年の全国大会とまったく同じメンバーで臨んだ。1区こそ、区間賞に輝いた豊田大谷のルーキー・中馬蘭奈から13秒差の2位発進となったが、3区を務めた、インターハイ女子800m2位の小山愛結(3年)でトップに浮上。4区以降も2位に浮上した強豪・豊川を寄せつけず、愛知県女王の座を守った。 「苦しい戦いになると予想していましたが、絶対どこかでトップをとらえられるとお互いを信じた結果だと思います」と石田桂監督は選手をねぎらった。 昨年の都大路は13位。指導陣が大健闘と讃えたものの、反省を口にしたり、中には涙する選手もいたという。もう一度都大路の舞台に立って入賞を目標に練習を重ねてきた。 杉浦花音主将(3年)は「みんなで全国大会での入賞を目指してきたので、通過点となる今大会はしっかり決めるつもりでした。都大路に向けて、一つひとつの練習で質を高めていきたいです」と大舞台を見据えている。 全国大会は12月26日、京都・たけびしスタジアム京都を発着点に行われる。豊川は7年連続8回目、安城学園は2年連続2回目の出場となる。 文/野田しほり

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.01.18

都道府県男子駅伝オーダー発表!3区に塩尻和也と鶴川正也 7区は鈴木健吾、黒田朝日 4連覇狙う長野は3区吉岡大翔

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝前日の1月18日、オーダーリストが発表された。 エントリーされていた2人の日本記 […]

NEWS 西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

2025.01.17

西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]

NEWS 編集部コラム「年末年始の風物詩」

2025.01.17

編集部コラム「年末年始の風物詩」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

2025.01.17

中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]

NEWS 栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

2025.01.17

栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

日本陸連は2月1日から2日に行われる、日本選手権室内のエントリー状況と、併催の日本室内大阪のスタートリストを発表した。 日本選手権室内では12月にエントリーが発表されていた選手のうち、男子60mに出場予定だったパリ五輪代 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top