HOME 駅伝

2021.11.06

出雲V東京国際大「留学生は終盤2区間に使わない」と明言!前回王者の駒大は「3位以内」と控えめ/全日本大学駅伝前日会見
出雲V東京国際大「留学生は終盤2区間に使わない」と明言!前回王者の駒大は「3位以内」と控えめ/全日本大学駅伝前日会見

11月7日に開催される全日本大学駅伝の前日会見が6日にオンラインで行われ、前回1位から5位までに入った駒大、東海大、明大、青学大、早大に加え、出雲駅伝王者・東京国際大の指揮官が出席した。

まず今大会のテーマと目標を聞かれ、各校の指揮官の答えは以下のとおり。青学大の原晋監督に関しては、恒例の作戦名も発表した。

早大・相楽豊駅伝監督「再チャレンジ!」「優勝」
明大・山本佑樹駅伝監督「激走!!」「シード権」
駒大・大八木弘明監督「前半は流れに乗って後半勝負」「3位以内」
東海大・両角速駅伝監督「5年連続3位以内」
東京国際大・大志田秀次監督「チーム最高位3位」
青学大・原晋監督「男前大作戦!(※)」「優勝」
※「男だろ!」の檄で知られる駒大・大八木監督に対抗し、「打倒・駒大」という意味を込めて。また、アンカーに配置した飯田貴之は「チーム一の男前」とのこと。

「優勝」を掲げたのは早大と青学大のみ。駒大、東海大、東京国際大は「3位以内」とし、2週間前の箱根駅伝予選会を経由した明大は控えめの「シード権」とした。前回Vの駒大・大八木監督は10000m27分台を持つ主力の鈴木芽吹を故障で欠いたこともあってか、消極的な回答となった。

昨日発表された区間エントリーについて話題が及び、青学大の原監督は駒大の7区・田澤廉(3年)を警戒して「6区終了時で駒大より前にいないと我々は勝てない」とコメント。補欠登録のエース・近藤幸太郎(3年)の起用区間については「この場では話せない」としつつ、「どこに入るかがカギとなる」と当日の出走を明言した。

広告の下にコンテンツが続きます

前回2位の東海大・両角監督は主軸の石原翔太郎(2年)をエントリーできなかったことから「今年は正直きつい」と本音を吐露。レース展開については「前半は早稲田大学の独走になる」と予想した。

それを受け、早大の相楽監督は「評価していただけるのは光栄ですが、中盤、終盤のほうが大事だと思う。昨年ウチは中盤以降で失速しましたが、昨年よりはいい勝負ができるんじゃないかなと思います」と自信を見せた。

出雲王者の東京国際大・大志田監督は「終盤区間はこのために育ててきた2人でいきたい。ここに留学生が入ることはない」ときっぱり。この発言に各校の指揮官は驚きを隠せず、駒大の大八木弘明監督は「前半区間に持ってきて、その流れで押し切られたら怖い」と、歴代最強留学生とも呼び声高いイェゴン・ヴィンセント(3年)を警戒した。

明大の山本佑樹監督は「1区の手嶋から流れに乗りたい」と前半重視の方針。前半の2区には東京五輪3000m障害7位の順大・三浦龍司(2年)がエントリーされていることについて、山本監督は「前半からハイペースな展開になる」と予想した。

また、各校の理想のレース展開についても言及され、駒大・大八木監督は終盤に力のある選手を置いていることから「5区で先頭集団が見える位置にいれば」と回答。

青学大の原監督は「7区までに早大、明大、駒大、東海大に30秒リードしたい。東京国際大は先にいると思うので、逆転するには最大で1分半から2分以内には抑えたい」とした。

昨年は6区途中まで先頭をひた走り、そのメンバーが全員残る早大の相楽監督は「前半で先頭か先頭付近にいたい」とし、今回のテーマにもある「再チャレンジ」を強調した。

各校の区間エントリーはすでに発表されているが、当日に選手変更が可能。各チーム主力選手を補欠に配置して様子をうかがっており、指揮官が描いている区間戦略に注目が集まる。レースは明日の朝8時05分にスタートする。

■シード校(前回上位8校)
駒澤大学    26大会連続28回目
東海大学     8大会連続34回目
明治大学    14大会連続15回目
青山学院大学   9大会連続11回目
早稲田大学   15大会連続27回目
東洋大学    14大会連続29回目
帝京大学     7大会連続14回目
順天堂大学    5大会連続26回目

■各地区代表校
<北海道>
札幌学院大学   4大会連続28回目
<東北>
東北大学     2大会連続15回目
<関東>
東京国際大学   3大会連続 3回目
國學院大學    7大会連続 9回目
法政大学     2大会ぶり13回目
拓殖大学     2大会ぶり10回目
中央大学     9大会ぶり28回目
中央学院大学   9大会連続15回目
日本体育大学   4大会連続43回目
<北信越>
信州大学     2大会連続15回目
<東海>
皇學館大学    5大会連続 5回目
岐阜協立大学   5大会ぶり 4回目
<関西>
立命館大学   20大会連続32回目
関西学院大学   2大会連続10回目
大阪経済大学   3大会ぶり23回目
<中国四国>
環太平洋大学  2大会ぶり 2回目
<九州>
第一工科大学  2大会ぶり25回目

■秩父宮賜杯 第53回全日本大学駅伝対校選手権大会
11月7日 熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前  8区間 106.8km
大会HP

11月7日に開催される全日本大学駅伝の前日会見が6日にオンラインで行われ、前回1位から5位までに入った駒大、東海大、明大、青学大、早大に加え、出雲駅伝王者・東京国際大の指揮官が出席した。 まず今大会のテーマと目標を聞かれ、各校の指揮官の答えは以下のとおり。青学大の原晋監督に関しては、恒例の作戦名も発表した。 早大・相楽豊駅伝監督「再チャレンジ!」「優勝」 明大・山本佑樹駅伝監督「激走!!」「シード権」 駒大・大八木弘明監督「前半は流れに乗って後半勝負」「3位以内」 東海大・両角速駅伝監督「5年連続3位以内」 東京国際大・大志田秀次監督「チーム最高位3位」 青学大・原晋監督「男前大作戦!(※)」「優勝」 ※「男だろ!」の檄で知られる駒大・大八木監督に対抗し、「打倒・駒大」という意味を込めて。また、アンカーに配置した飯田貴之は「チーム一の男前」とのこと。 「優勝」を掲げたのは早大と青学大のみ。駒大、東海大、東京国際大は「3位以内」とし、2週間前の箱根駅伝予選会を経由した明大は控えめの「シード権」とした。前回Vの駒大・大八木監督は10000m27分台を持つ主力の鈴木芽吹を故障で欠いたこともあってか、消極的な回答となった。 昨日発表された区間エントリーについて話題が及び、青学大の原監督は駒大の7区・田澤廉(3年)を警戒して「6区終了時で駒大より前にいないと我々は勝てない」とコメント。補欠登録のエース・近藤幸太郎(3年)の起用区間については「この場では話せない」としつつ、「どこに入るかがカギとなる」と当日の出走を明言した。 前回2位の東海大・両角監督は主軸の石原翔太郎(2年)をエントリーできなかったことから「今年は正直きつい」と本音を吐露。レース展開については「前半は早稲田大学の独走になる」と予想した。 それを受け、早大の相楽監督は「評価していただけるのは光栄ですが、中盤、終盤のほうが大事だと思う。昨年ウチは中盤以降で失速しましたが、昨年よりはいい勝負ができるんじゃないかなと思います」と自信を見せた。 出雲王者の東京国際大・大志田監督は「終盤区間はこのために育ててきた2人でいきたい。ここに留学生が入ることはない」ときっぱり。この発言に各校の指揮官は驚きを隠せず、駒大の大八木弘明監督は「前半区間に持ってきて、その流れで押し切られたら怖い」と、歴代最強留学生とも呼び声高いイェゴン・ヴィンセント(3年)を警戒した。 明大の山本佑樹監督は「1区の手嶋から流れに乗りたい」と前半重視の方針。前半の2区には東京五輪3000m障害7位の順大・三浦龍司(2年)がエントリーされていることについて、山本監督は「前半からハイペースな展開になる」と予想した。 また、各校の理想のレース展開についても言及され、駒大・大八木監督は終盤に力のある選手を置いていることから「5区で先頭集団が見える位置にいれば」と回答。 青学大の原監督は「7区までに早大、明大、駒大、東海大に30秒リードしたい。東京国際大は先にいると思うので、逆転するには最大で1分半から2分以内には抑えたい」とした。 昨年は6区途中まで先頭をひた走り、そのメンバーが全員残る早大の相楽監督は「前半で先頭か先頭付近にいたい」とし、今回のテーマにもある「再チャレンジ」を強調した。 各校の区間エントリーはすでに発表されているが、当日に選手変更が可能。各チーム主力選手を補欠に配置して様子をうかがっており、指揮官が描いている区間戦略に注目が集まる。レースは明日の朝8時05分にスタートする。 ■シード校(前回上位8校) 駒澤大学    26大会連続28回目 東海大学     8大会連続34回目 明治大学    14大会連続15回目 青山学院大学   9大会連続11回目 早稲田大学   15大会連続27回目 東洋大学    14大会連続29回目 帝京大学     7大会連続14回目 順天堂大学    5大会連続26回目 ■各地区代表校 <北海道> 札幌学院大学   4大会連続28回目 <東北> 東北大学     2大会連続15回目 <関東> 東京国際大学   3大会連続 3回目 國學院大學    7大会連続 9回目 法政大学     2大会ぶり13回目 拓殖大学     2大会ぶり10回目 中央大学     9大会ぶり28回目 中央学院大学   9大会連続15回目 日本体育大学   4大会連続43回目 <北信越> 信州大学     2大会連続15回目 <東海> 皇學館大学    5大会連続 5回目 岐阜協立大学   5大会ぶり 4回目 <関西> 立命館大学   20大会連続32回目 関西学院大学   2大会連続10回目 大阪経済大学   3大会ぶり23回目 <中国四国> 環太平洋大学  2大会ぶり 2回目 <九州> 第一工科大学  2大会ぶり25回目 ■秩父宮賜杯 第53回全日本大学駅伝対校選手権大会 11月7日 熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前  8区間 106.8km 大会HP

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.16

上海ハーフに前回8位の太田蒼生、國學院大・上原琉翔、青学大の黒田然らエントリー

4月20日に行われる上海ハーフマラソン(4月20日)のエントリーが発表されており、プロランナーとなった青学大卒の太田蒼生(GMOインターネットグループ)が登録した。太田は青学大時代、4年連続で箱根駅伝に出走。3年時は3区 […]

NEWS ダイヤモンドリーグ第1戦厦門に110mH泉谷駿介と村竹ラシッドが登録!サニブラウン、三浦龍司、豊田兼もエントリー

2025.04.16

ダイヤモンドリーグ第1戦厦門に110mH泉谷駿介と村竹ラシッドが登録!サニブラウン、三浦龍司、豊田兼もエントリー

世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)第1戦となる厦門大会(中国/4月26日)のエントリーリストが発表された。 男子110mハードルには、ブダペスト世界選手権5位の泉谷駿介(住友電工)と、パリ五輪5位の村竹ラシッド(JA […]

NEWS 人間スポーツ科学科を持つ公立高校が「O2Room®」を導入、スポーツコンディショニングの授業に活用
PR

2025.04.16

人間スポーツ科学科を持つ公立高校が「O2Room®」を導入、スポーツコンディショニングの授業に活用

全国区で活躍する部活動もサポート 2016年に創立100周年を迎えた大阪の伝統校でもある府立桜宮高等学校。1980年にこれまでの普通科に加え大阪府内では初めてとなる体育科を新設し、さらに1999年にはスポーツ健康科学科を […]

NEWS 東京世界陸上競歩代表を発表!20km世界記録の山西利和、35km・川野将虎、女子は藤井菜々子、最多6度目の岡田ら

2025.04.16

東京世界陸上競歩代表を発表!20km世界記録の山西利和、35km・川野将虎、女子は藤井菜々子、最多6度目の岡田ら

日本陸連は4月16日、東京世界選手権の競歩代表9名を発表した。 男子20kmは2月の日本選手権を1時間16分10秒の世界新で制した山西利和(愛知製鋼)が4大会連続の代表に内定済みで、同2、3位の丸尾知司(愛知製鋼)、吉川 […]

NEWS 「Tokyo:Speed:Race」に太田智樹、近藤亮太、前田穂南、小林香菜らがエントリー! 海外トップ選手も参加 5月3日に神宮外苑で開催

2025.04.16

「Tokyo:Speed:Race」に太田智樹、近藤亮太、前田穂南、小林香菜らがエントリー! 海外トップ選手も参加 5月3日に神宮外苑で開催

アシックスは4月16日、さまざまなレベルのランナーが自己ベスト更新に挑戦できるレースイベント「Tokyo:Speed:Race」(5月3日)に出場するエリート選手のメンバーを発表した。 同大会はロードレースでは初となるペ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top