HOME 国内

2021.10.30

田中希実が中距離サーキット制し賞金100万円ゲット!「中距離の発展に使いたい」/MDC東京
田中希実が中距離サーキット制し賞金100万円ゲット!「中距離の発展に使いたい」/MDC東京

◇ミドルディスタンスサーキット東京大会(10月30日/東京・駒沢)

東京五輪女子1500mで8位入賞の田中希実(豊田自動織機TC)が、TWOLAPS主催の中距離サーキット最終戦1000mに出場。同じく東京五輪代表の卜部蘭(積水化学)との接戦を2分39秒59で制し、サーキット王者として賞金100万円を獲得した。

東京五輪後も精力的にレースに出場していた田中。このサーキットは大阪大会で1000mに出場して2分37秒72の日本記録を樹立していた。このレースでは「記録を半分狙いつつ、勝つことを大事に臨みました」と話す。

1000mは「仕掛けるタイミングが難しい」。卜部も含め800mを得意とするランナーも多く、「ラスト200m勝負よりはもう少し早めに仕掛けよう」と残り1周で 前に出た。だが、練習で「スピードに乗りにくかった」というように、いつものようなキレ味が見られず、卜部が食らいつく展開に。それでも最後はしっかり勝ちきってみせた。

「会心の走りではなかったのが悔しいですが、最低限勝ててよかったです」と笑顔を見せる。大会の最後には、市民ランナーも交えた200m×12人リレーに参加。 バトンを持って走ったのは「高1の時のマイル以来」とのこと。チームメイトが用意してくれたチームカラーの紫色のシュシュをつけて疾走。「小学生の時は1000mを走ったあとにリレーをしていた。初心に戻った感じで楽しかったです」と笑顔を見せた。

紫色のシュシュをつけてリレーを疾走する田中

広告の下にコンテンツが続きます

賞金100万円の使い道については、一部は「合宿費に充てようと考えています」 と話しつつ、「豊田自動織機TCとして活動している中で誰かに(練習体験して) 吸収してもらったり、中距離の発展に生かせるように使っていきたいです」と田中。第一人者らしく語る。横田真人氏を中心に、中距離を盛り上げた今大会。多くの小中学生も参加したこともあり、「こういった大会に出てくる選手が、将来育っていくんだろうなと感じましたし、小学生の時は記録にこだわらず、みんなで走ることを楽しむことを大事にしてほしい。その気持ちを持ち続けることが競技面でも成長できます」と語る。

今後は記録会にいくつかエントリーして練習として参加しながら、来年1月の都道府県女子駅伝に向けて照準を合わせていく。

◇男子は東海大・飯澤が100万円ゲット
100万円が懸かった男子1000mは飯澤千翔(東海大)が、田母神一喜(阿見AC)との接戦をものにして優勝。「賞金は米国遠征に使いたい。あと、応援してくれたので東海大のミドルブロックのみんなでご飯にいきます」と笑顔を見せた。

◇ミドルディスタンスサーキット東京大会(10月30日/東京・駒沢) 東京五輪女子1500mで8位入賞の田中希実(豊田自動織機TC)が、TWOLAPS主催の中距離サーキット最終戦1000mに出場。同じく東京五輪代表の卜部蘭(積水化学)との接戦を2分39秒59で制し、サーキット王者として賞金100万円を獲得した。 東京五輪後も精力的にレースに出場していた田中。このサーキットは大阪大会で1000mに出場して2分37秒72の日本記録を樹立していた。このレースでは「記録を半分狙いつつ、勝つことを大事に臨みました」と話す。 1000mは「仕掛けるタイミングが難しい」。卜部も含め800mを得意とするランナーも多く、「ラスト200m勝負よりはもう少し早めに仕掛けよう」と残り1周で 前に出た。だが、練習で「スピードに乗りにくかった」というように、いつものようなキレ味が見られず、卜部が食らいつく展開に。それでも最後はしっかり勝ちきってみせた。 「会心の走りではなかったのが悔しいですが、最低限勝ててよかったです」と笑顔を見せる。大会の最後には、市民ランナーも交えた200m×12人リレーに参加。 バトンを持って走ったのは「高1の時のマイル以来」とのこと。チームメイトが用意してくれたチームカラーの紫色のシュシュをつけて疾走。「小学生の時は1000mを走ったあとにリレーをしていた。初心に戻った感じで楽しかったです」と笑顔を見せた。 紫色のシュシュをつけてリレーを疾走する田中 賞金100万円の使い道については、一部は「合宿費に充てようと考えています」 と話しつつ、「豊田自動織機TCとして活動している中で誰かに(練習体験して) 吸収してもらったり、中距離の発展に生かせるように使っていきたいです」と田中。第一人者らしく語る。横田真人氏を中心に、中距離を盛り上げた今大会。多くの小中学生も参加したこともあり、「こういった大会に出てくる選手が、将来育っていくんだろうなと感じましたし、小学生の時は記録にこだわらず、みんなで走ることを楽しむことを大事にしてほしい。その気持ちを持ち続けることが競技面でも成長できます」と語る。 今後は記録会にいくつかエントリーして練習として参加しながら、来年1月の都道府県女子駅伝に向けて照準を合わせていく。 ◇男子は東海大・飯澤が100万円ゲット 100万円が懸かった男子1000mは飯澤千翔(東海大)が、田母神一喜(阿見AC)との接戦をものにして優勝。「賞金は米国遠征に使いたい。あと、応援してくれたので東海大のミドルブロックのみんなでご飯にいきます」と笑顔を見せた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.01.18

都道府県男子駅伝オーダー発表!3区に塩尻和也と鶴川正也 7区は鈴木健吾、黒田朝日 4連覇狙う長野は3区吉岡大翔

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝前日の1月18日、オーダーリストが発表された。 エントリーされていた2人の日本記 […]

NEWS 西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

2025.01.17

西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]

NEWS 編集部コラム「年末年始の風物詩」

2025.01.17

編集部コラム「年末年始の風物詩」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

2025.01.17

中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]

NEWS 栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

2025.01.17

栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

日本陸連は2月1日から2日に行われる、日本選手権室内のエントリー状況と、併催の日本室内大阪のスタートリストを発表した。 日本選手権室内では12月にエントリーが発表されていた選手のうち、男子60mに出場予定だったパリ五輪代 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top