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2021.10.25

名門復活へ、資生堂が3ヵ年計画中間年で飛躍の予感漂う大会新V/プリンセス駅伝
名門復活へ、資生堂が3ヵ年計画中間年で飛躍の予感漂う大会新V/プリンセス駅伝

◇第7回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会予選会(10月24日/福岡県宗像市、宗像ユリックス前発・6区間42.195km)

全日本実業団対抗女子駅伝の出場権を懸けた「プリンセス駅伝in宗像・福津」。昨年に引き続き、企業や地域の応援団による応援の自粛が呼びかけられるなかでの開催だったが、昨年の記念大会で適用されるはずだった増枠6を含む「20」の全日本切符を目指し、31チームが熱戦を展開。その中でも、2時間16分41秒の大会新記録で優勝した資生堂の強さが際立った。

優勝への道筋をつけたのは、今年からキャプテンを任されている1区・木村友香の快走だった。

1区は序盤から1km3分15秒前後のハイペースで展開。5000mで2019年ドーハ世界選手権に出場したチーム一のスピードランナーは、このペースにも自重せず、4km手前でさらにペースアップ。第一生命グループの仙台育英高卒のルーキー・小海遥との一騎打ちになったが、ラスト1kmを過ぎたあたりから「少しでも後ろに余裕を持たせてあげたい」とさらなる気迫で突き放す。従来の区間記録を38秒も縮める21分44秒の区間新記録で、トップでタスキをつないだ。

この走りに背中を押されたチームメイトは、2区で1年目の樺沢和佳奈が第一生命グループに逆転を許したが、3区で2年目の佐藤成葉が再逆転。4区のジュディ・チェンプングティチで一気にリードを広げ、5区・高島由香の区間賞・区間新で他を圧倒した。最後はアンカーの前田海音が両手を広げてフィニッシュテープを切った。

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1979年の創部以来、多くの選手を国際舞台に送り出し、日本記録も数多く作ってきた。駅伝でも、2006年に全日本大会で優勝した実績もある。近年は苦戦もあったことから、再び女王の座に就くために昨年度から3ヵ年計画がスタート。初年度だったで前回は12位にとどまったが、その2年目、6年連続30度目となる全日本で飛躍の予感が漂う。

2013年にコーチ就任、今年6月にヘッドコーチから監督に昇格した岩水嘉孝氏は「前半から大崩れしなかったことが、一番良かった点です。昨年の全日本大会で悔しい思いをした高島と木村が、想像以上の走りをしてくれたことが本戦への好材料。虎視眈々と狙っていきたい」と、上位争いにも手応えを感じていた。

2位には名門・天満屋、3位は昨年予選で敗退した第一生命グループが入った。また、12位の岩谷産業、15位のダイソー、17位のニトリ、19位の埼玉医科大学グループが全日本大会初出場を決めた。

全日本大会「クイーンズ駅伝in宮城」は11月28日、宮城県・松島町~仙台市までの6区間・42.195kmでの開催が予定されている。

文/田端慶子

■プリンセス駅伝 成績
1位 資生堂 2時間16分41秒
2位 天満屋 2時間18分02秒
3位 第一生命グループ 2時間18分32秒
4位 大塚製薬 2時間18分49秒
5位 三井住友海上 2時間19分05秒
6位 エディオン 2時間19分16秒
7位 日立 2時間19分29秒
8位 ダイハツ 2時間19分45秒
9位 ユニクロ 2時間20分11秒
10位 ルートインホテルズ 2時間20分14秒
11位 しまむら 2時間20分27秒
12位 岩谷産業 2時間20分37秒
13位 スターツ 2時間20分44秒
14位 ユニバーサル 2時間20分49秒
15位 ダイソー 2時間20分51秒
16位 京セラ 2時間21分00秒
17位 ニトリ 2時間21分35秒
18位 シスメックス 2時間22分21秒
19位 埼玉医科大学G 2時間22分39秒
20位 キヤノン 2時間23分39秒
以上、全日本大会出場
21位 コモディイイダ 2時間23分55秒
22位 肥後銀行 2時間24分07秒
23位 宮崎銀行 2時間24分37秒
24位 鹿児島銀行 2時間24分50秒
25位 十八親和銀行 2時間25分39秒
26位 愛媛銀行 2時間26分13秒
27位 メモリード 2時間26分26秒
28位 TOTO 2時間26分48秒
29位 ホクレン 2時間27分58秒
30位 ノーリツ 2時間29分05秒
31位 愛知電機 2時間29分28秒
棄権 東京メトロ

※記事を一部訂正しました。

◇第7回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会予選会(10月24日/福岡県宗像市、宗像ユリックス前発・6区間42.195km) 全日本実業団対抗女子駅伝の出場権を懸けた「プリンセス駅伝in宗像・福津」。昨年に引き続き、企業や地域の応援団による応援の自粛が呼びかけられるなかでの開催だったが、昨年の記念大会で適用されるはずだった増枠6を含む「20」の全日本切符を目指し、31チームが熱戦を展開。その中でも、2時間16分41秒の大会新記録で優勝した資生堂の強さが際立った。 優勝への道筋をつけたのは、今年からキャプテンを任されている1区・木村友香の快走だった。 1区は序盤から1km3分15秒前後のハイペースで展開。5000mで2019年ドーハ世界選手権に出場したチーム一のスピードランナーは、このペースにも自重せず、4km手前でさらにペースアップ。第一生命グループの仙台育英高卒のルーキー・小海遥との一騎打ちになったが、ラスト1kmを過ぎたあたりから「少しでも後ろに余裕を持たせてあげたい」とさらなる気迫で突き放す。従来の区間記録を38秒も縮める21分44秒の区間新記録で、トップでタスキをつないだ。 この走りに背中を押されたチームメイトは、2区で1年目の樺沢和佳奈が第一生命グループに逆転を許したが、3区で2年目の佐藤成葉が再逆転。4区のジュディ・チェンプングティチで一気にリードを広げ、5区・高島由香の区間賞・区間新で他を圧倒した。最後はアンカーの前田海音が両手を広げてフィニッシュテープを切った。 1979年の創部以来、多くの選手を国際舞台に送り出し、日本記録も数多く作ってきた。駅伝でも、2006年に全日本大会で優勝した実績もある。近年は苦戦もあったことから、再び女王の座に就くために昨年度から3ヵ年計画がスタート。初年度だったで前回は12位にとどまったが、その2年目、6年連続30度目となる全日本で飛躍の予感が漂う。 2013年にコーチ就任、今年6月にヘッドコーチから監督に昇格した岩水嘉孝氏は「前半から大崩れしなかったことが、一番良かった点です。昨年の全日本大会で悔しい思いをした高島と木村が、想像以上の走りをしてくれたことが本戦への好材料。虎視眈々と狙っていきたい」と、上位争いにも手応えを感じていた。 2位には名門・天満屋、3位は昨年予選で敗退した第一生命グループが入った。また、12位の岩谷産業、15位のダイソー、17位のニトリ、19位の埼玉医科大学グループが全日本大会初出場を決めた。 全日本大会「クイーンズ駅伝in宮城」は11月28日、宮城県・松島町~仙台市までの6区間・42.195kmでの開催が予定されている。 文/田端慶子 ■プリンセス駅伝 成績 1位 資生堂 2時間16分41秒 2位 天満屋 2時間18分02秒 3位 第一生命グループ 2時間18分32秒 4位 大塚製薬 2時間18分49秒 5位 三井住友海上 2時間19分05秒 6位 エディオン 2時間19分16秒 7位 日立 2時間19分29秒 8位 ダイハツ 2時間19分45秒 9位 ユニクロ 2時間20分11秒 10位 ルートインホテルズ 2時間20分14秒 11位 しまむら 2時間20分27秒 12位 岩谷産業 2時間20分37秒 13位 スターツ 2時間20分44秒 14位 ユニバーサル 2時間20分49秒 15位 ダイソー 2時間20分51秒 16位 京セラ 2時間21分00秒 17位 ニトリ 2時間21分35秒 18位 シスメックス 2時間22分21秒 19位 埼玉医科大学G 2時間22分39秒 20位 キヤノン 2時間23分39秒 以上、全日本大会出場 21位 コモディイイダ 2時間23分55秒 22位 肥後銀行 2時間24分07秒 23位 宮崎銀行 2時間24分37秒 24位 鹿児島銀行 2時間24分50秒 25位 十八親和銀行 2時間25分39秒 26位 愛媛銀行 2時間26分13秒 27位 メモリード 2時間26分26秒 28位 TOTO 2時間26分48秒 29位 ホクレン 2時間27分58秒 30位 ノーリツ 2時間29分05秒 31位 愛知電機 2時間29分28秒 棄権 東京メトロ ※記事を一部訂正しました。

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