HOME 高校

2021.10.24

走幅跳ライバル対決はU20王者の深沢瑞樹がV!片山大地が自己新で2位/U18・U16大会
走幅跳ライバル対決はU20王者の深沢瑞樹がV!片山大地が自己新で2位/U18・U16大会


◇第15回U18・第56回U16陸上大会(10月22日~24日/愛媛・県総合運動公園陸上競技場)

第15回U18・第56回U16陸上大会の2日目。U18男子走幅跳は劇的な展開が繰り広げられた。2回・2回の合計4回試技。3回目に7m47(+2.0)を片山大地(八王子高2東京)が跳んでトップに立ったが、最終4回目に深沢瑞樹(東海大翔洋高2静岡)が7m63(+3.2)をジャンプして逆転し、そのまま優勝を決めた。

深沢は昨年、高1歴代最高となる7m67をマーク。今年6月に行われたU20日本選手権では高2歴代6位となる7m72を跳んで制しており、これで2冠を果たした。夏のインターハイでは先輩の北川凱(3年)とワンツーを飾っている期待のジャンパーの一人。インターハイ以降はスピード強化を図り100m、200mやリレーに出場し、走幅跳は8月の東海選手権以来だった。

「久しぶりだったので不安と楽しさがありました」と深沢。2、3回目は「つま先だけ出たファウルで、先生から『脚をもっと回すように』とアドバイスを受けて、4回目はそれを意識しました」と振り返る。課題は「タイミングがずれて踏み切りで乗り込めていないところ」と話し、来年に向けて「スピードがついてきているので、まっすぐ踏み切りたい。インターハイでは先輩に続いて“連覇”したいです」と意気込みを語った。

2位の片山は5月に跳んだ7m29のベストを18cm更新に「まさかあれほど跳べるとは思いませんでした。ビックリです」と笑顔を見せる。ここ2年は「ケガも多くでダメダメでした。消えたと思われたかもしれませんが、少し見返せたかな」と胸を張る。

2人は中学時代から中学歴代上位に入る記録を持っていたライバル同士。「一緒に戦って楽しかったですが、中学時代は負けていたので今回は負けたくないと思っていました」と深沢が言えば、「全中以来に楽しい争いができました」と片山は言う。深沢は高校記録の8m12の更新が目標。片山もまた渡邉大輔先生の持つ都高校記録7m85の更新という大きな野望がある。

近年、ハイレベルな世代が続く男子走幅跳。来年はどんな争いとなるか。そして、高校生史上2人目の8mジャンパー誕生は――?

広告の下にコンテンツが続きます
◇第15回U18・第56回U16陸上大会(10月22日~24日/愛媛・県総合運動公園陸上競技場) 第15回U18・第56回U16陸上大会の2日目。U18男子走幅跳は劇的な展開が繰り広げられた。2回・2回の合計4回試技。3回目に7m47(+2.0)を片山大地(八王子高2東京)が跳んでトップに立ったが、最終4回目に深沢瑞樹(東海大翔洋高2静岡)が7m63(+3.2)をジャンプして逆転し、そのまま優勝を決めた。 深沢は昨年、高1歴代最高となる7m67をマーク。今年6月に行われたU20日本選手権では高2歴代6位となる7m72を跳んで制しており、これで2冠を果たした。夏のインターハイでは先輩の北川凱(3年)とワンツーを飾っている期待のジャンパーの一人。インターハイ以降はスピード強化を図り100m、200mやリレーに出場し、走幅跳は8月の東海選手権以来だった。 「久しぶりだったので不安と楽しさがありました」と深沢。2、3回目は「つま先だけ出たファウルで、先生から『脚をもっと回すように』とアドバイスを受けて、4回目はそれを意識しました」と振り返る。課題は「タイミングがずれて踏み切りで乗り込めていないところ」と話し、来年に向けて「スピードがついてきているので、まっすぐ踏み切りたい。インターハイでは先輩に続いて“連覇”したいです」と意気込みを語った。 2位の片山は5月に跳んだ7m29のベストを18cm更新に「まさかあれほど跳べるとは思いませんでした。ビックリです」と笑顔を見せる。ここ2年は「ケガも多くでダメダメでした。消えたと思われたかもしれませんが、少し見返せたかな」と胸を張る。 2人は中学時代から中学歴代上位に入る記録を持っていたライバル同士。「一緒に戦って楽しかったですが、中学時代は負けていたので今回は負けたくないと思っていました」と深沢が言えば、「全中以来に楽しい争いができました」と片山は言う。深沢は高校記録の8m12の更新が目標。片山もまた渡邉大輔先生の持つ都高校記録7m85の更新という大きな野望がある。 近年、ハイレベルな世代が続く男子走幅跳。来年はどんな争いとなるか。そして、高校生史上2人目の8mジャンパー誕生は――?

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.01.18

都道府県男子駅伝オーダー発表!3区に塩尻和也と鶴川正也 7区は鈴木健吾、黒田朝日 4連覇狙う長野は3区吉岡大翔

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝前日の1月18日、オーダーリストが発表された。 エントリーされていた2人の日本記 […]

NEWS 西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

2025.01.17

西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]

NEWS 編集部コラム「年末年始の風物詩」

2025.01.17

編集部コラム「年末年始の風物詩」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

2025.01.17

中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]

NEWS 栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

2025.01.17

栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

日本陸連は2月1日から2日に行われる、日本選手権室内のエントリー状況と、併催の日本室内大阪のスタートリストを発表した。 日本選手権室内では12月にエントリーが発表されていた選手のうち、男子60mに出場予定だったパリ五輪代 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top