東京オリンピック男子マラソン6位の大迫傑を発起人とする「Sugar Elite Kids」は、走るスキルのみならず、子供たちの視野を広げ、目標に辿り着くため、夢を叶える上で大切な考え方を伝えるというプロジェクト。9月19日(日)には、ゲストに男子100m日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)を迎え、小学生と中学生を対象に横浜市(神奈川)で開催された。
新型コロナ感染予防からオンラインでの開催となったが、日本の短距離と長距離を牽引する山縣、大迫が顔をそろえる貴重な機会となった。
セッションはまずフィジカルレッスンから始まった。「子どもたちって、徒競走とかもあるので、長く走るよりも、短い距離を速く走りたいと思う」(大迫)ということから、山縣が講師役となり、子どもたちに短距離を速く走るコツを伝授。また、動きづくりのドリルを、モニター越しに、みんなで行った。
「もう少し足の真ん中あたりで地面を捉えるように意識すると、お尻の筋肉を使えるようになり、速く走れるようになる」と山縣はアドバイス。このセッションでは、大迫の短距離を走るフォームを見て、山縣が大迫にアドバイスする場面もあった。
後半はコミュニケーションセッション。「夢を叶えるために必要なこととは」をテーマに、みんなで意見を出し合った。大迫は、自身のこれまでの体験を交えながら、夢を叶えるために、行動すること、挑戦することの大切さを子どもたちに伝えた。
約2時間のセッションはあっという間だったが、「みんなバイタリティーにあふれているなって感じました。僕自身にも、子どもたちにも、新しい刺激があったんじゃないかと思います。柔軟な気持ちで、フラットにいろんな物事を考えていかなきゃいけないなと思いました」と、大迫自身が大きな刺激を受けた様子だった。
また、山縣にとっても「実際に身体を動かしたり、僕らが子ども達にたちしてレクチャーをするっていうかたちでしたが、本当に、自分も頭の整理になりましたし、改めて夢について考えてみて、すごく得るものがありました。すごく楽しかったです」と、次なる目標に向けて有意義な時間になったようだ。
「Sugar Elite Kids」は、8月29日の富山県を皮切りに、佐賀県、仙台(宮城)、浜松(静岡)、いわき(福島)、横浜(神奈川)と続き、今後も、熊本、西宮(兵庫)、高知県、札幌(北海道)と、全国各地で開催される。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.11.20
【箱根駅伝2025名鑑】早稲田大学
-
2024.11.23
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
2024.11.01
吉田圭太が住友電工を退部 「充実した陸上人生を歩んでいきたい」競技は継続
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
-
2024.10.27
-
2024.11.10
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.24
小江戸川越ハーフで東洋大勢がワン・ツー 吉田周が2年連続1時間2分台で連覇 2位は西村真周
小江戸川越ハーフマラソンが11月24日、埼玉県川越市の川越水上公園発着で行われ、男子の招待ハーフでは吉田周(東洋大4年)が1時間2分54秒(速報値)で2年連続優勝を果たした。 吉田は前回大会を1時間2分43秒の自己ベスト […]
2024.11.24
全国高校駅伝男子代表校決定!地区代表で須磨学園や豊川が都大路へ、水戸葵陵と西武台千葉が初出場 トップは大牟田の2時間3分25秒
全国高校駅伝(12月22日/京都)の出場権をかけた地区高校駅伝(地区大会)が11月24日の東海と近畿をもってすべて終了した。これで都道府県代表と合わせて、出場する116校が出そろった。 【女子】浜松商、聖カタリナ、自由ケ […]
2024.11.24
全国高校駅伝女子の代表校出そろう!浜松商、聖カタリナ、自由ケ丘、鹿児島が初の都大路 昨年全国Vの神村学園が1時間7分58秒
全国高校駅伝(12月22日/京都)の出場権をかけた地区高校駅伝(地区大会)が11月24日の東海と近畿をもってすべて終了した。これで都道府県代表と合わせて、出場する116校が出そろった。 【男子】地区代表で須磨学園や豊川が […]
2024.11.24
パナソニック4位!黄金時代知るアンカー森田香織がクイーンズラストラン「後輩たちに支えられた」/クイーンズ駅伝
◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月24日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) クイーンズ駅伝が行われ、JP日本郵政グループが2時間13分54秒で4 […]
2024.11.24
資生堂・一山麻緒は急きょ変更の5区で粘走 ダイハツ・松田瑞生は悔しさ胸に1月の大阪国際へ/クイーンズ駅伝
◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月24日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) クイーンズ駅伝が行われ、JP日本郵政グループが2時間13分54秒で4 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会