写真/時事
◇東京五輪(7月30日~8月8日/国立競技場)陸上競技10日目
陸上競技10日目モーニングセッション、陸上競技最後の種目となる男子マラソンが札幌市で行われ、19年9月のマラソングラウンドチャンピオンシップ(MGC)で優勝。いち早く東京五輪代表を勝ち取った中村匠吾(富士通)だが、2年後の東京五輪は厳しい戦いになった。
序盤からトップ集団でのレースを避けて、5kmを15分34秒(66位)、10kmを31分34秒(72位)で通過。中間点を1時間7分42秒(75位)で折り返すと、後半は苦しみながらも、少しずつ順位を上げた。途中棄権者が続出した過酷なレースを最後まで走り抜き、2時間22分23秒の62位でレースを終えた。
トップ集団は5km15分17秒、10㎞30分53秒。中間点を1時間5分13秒で通過した。それは中村の予想を上回るものだった。
「前半はもう少しスローペースになるのかなと思っていたんです。予想以上のペースで進んだので、身体と相談しながら、自分のペースを守って走ることを考えました。でも、途中から思っていたよりも動かなくて、つらい42.195㎞になりました」
五輪代表が内定してからは故障もあり、苦悩の日々が続いた。コロナ禍の中でうまく調整ができない部分もあったという。
「ここまでつらい日々でしたが、いろんな方の支えがあり、スタートラインに立つことができました。こんな結果ですけど、最後まで走り切れて良かったです。スタッフの方、トレーナーさん、本当に多くの方に支えられてゴールすることができたと思います」
厳しい戦いを終えた中村にとって、今は安堵感の方が強いかもしれない。しかし、現実もしっかりと受け止めている。
「結果がすべての世界なので、もう一度(五輪に)戻ってきて、新たな姿が見せられるように頑張りたいと思います」
不完全燃焼に終わった東京五輪。中村匠吾のチャレンジは終わらない。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.02.21
編集部コラム「奥が深い」
2025.02.21
ひらまつ病院にニューイヤー駅伝3年連続出走の三田眞司が加入 「チームの最高順位に貢献」
2025.02.21
斎藤将也、不破聖衣来、菖蒲敦司らが欠場を発表/日本選手権クロカン
-
2025.02.21
-
2025.02.21
2025.02.17
日本郵政グループ女子陸上部 「駅伝日本一」へのチームづくりとコンディショニング
2025.02.16
男子は須磨学園が逆転勝ち! 女子は全国Vの長野東が強さ見せる/西脇多可高校新人駅伝
-
2025.02.16
-
2025.02.16
-
2025.02.16
-
2025.02.16
2025.02.02
【大会結果】第77回香川丸亀国際ハーフマラソン(2025年2月2日)
2025.02.02
大迫傑は1時間1分28秒でフィニッシュ 3月2日の東京マラソンに出場予定/丸亀ハーフ
-
2025.02.14
-
2025.02.09
-
2025.02.02
-
2025.01.26
-
2025.01.31
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.02.21
編集部コラム「奥が深い」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2025.02.21
ひらまつ病院にニューイヤー駅伝3年連続出走の三田眞司が加入 「チームの最高順位に貢献」
ひらまつ病院は2月16日付で、サンベルクスに所属していた三田眞司が加入したと発表した。 29歳の三田は神奈川県出身。光明学園相模原高では3年時に全国都道府県対抗男子駅伝4区9位と力走。国士大では3年時に全日本大学駅伝で3 […]
2025.02.21
斎藤将也、不破聖衣来、菖蒲敦司らが欠場を発表/日本選手権クロカン
福岡クロカン事務局は第108回日本選手権クロスカントリーの2月21日時点での欠場者リストを公開した。 男子では斎藤将也(城西大)や谷本昂士郎(順大)ら5人が新たに欠場を発表。女子は不破聖衣来、新井沙希(ともに拓大)、板井 […]
2025.02.21
国内唯一の室内100mに山縣亮太が登場 投てきは幸長慎一に注目 走幅跳8m40の台湾記録保持者参戦/JAG大崎
2025 Japan Athlete Games in Osakiが2月23日、鹿児島県大崎町のジャパンアスリートトレーニングセンター大隅で開催される。 この大会は2020年鹿児島国体がコロナ禍で中止(2023年に特別大 […]
2025.02.21
中央学大に全国高校駅伝出場の神吉惺翔ら、新たに5人が入学決定
2月20日、中央学大はSNSで今春入学の選手を発表した。1月にも13人の入学予定選手を発表していたが、新たに5人の合格が決まり、総勢18人の振優勢が入部する。 新たに発表された選手のうち、神吉惺翔(西脇工・兵庫)が昨年末 […]
Latest Issue
最新号

2025年3月号 (2月14日発売)
別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝