HOME 東京五輪、日本代表、五輪
50km競歩・急きょ代表の勝木隼人は30位、丸尾知司は32位 過酷なレース意地で完歩
50km競歩・急きょ代表の勝木隼人は30位、丸尾知司は32位 過酷なレース意地で完歩


写真/時事

◇東京五輪(7月30日~8月8日/国立競技場)陸上競技8日目

陸上競技8日目のモーニングセッション、男子50km競歩が札幌で行われ川野将虎(旭化成)が6位入賞を果たした。川野とともに出場した勝木隼人(自衛隊体育学校)が30位、丸尾知司(愛知製鋼)が32位でフィニッシュした。

暑さを考慮して早朝5時半スタートとなったレース。19年ドーハ世界選手権金メダリストの鈴木雄介(富士通)がコンディション不良のため直前に代表を辞退し、代わりに代表に選出されたのが勝木だった。

その勝木は序盤で靴紐がほどけるアクシデント。「準備の失敗」と振り返る勝木は、「序盤だったので自分の力を信じて入賞、メダルが狙えるところまで」と上げていった。だが、「紐を結び直したあとは接地がおかしくなった」とスピードを上げられず。それでも最後まで持ち前の粘り強さで4時間06分32秒で30位フィニッシュした。

「金メダルを取りに行く」つもりで積極的に歩いた丸尾は、序盤は2番手集団を引き離して先頭を追うような気迫溢れる歩きを見せた。だが、そこで「余計なエネルギーを使ってしまった」と徐々に後退。4時間06分44秒で最後は勝木にもかわされ32位に。「金メダルを取りに行った結果。力不足」と言葉を絞り出した。

広告の下にコンテンツが続きます

だが、出場者59人中10人が途中棄権、2人が歩型違反失格という過酷なレースを、地元の意地で歩ききった姿は人々の心に刻まれたはずだ。

写真/時事 ◇東京五輪(7月30日~8月8日/国立競技場)陸上競技8日目 陸上競技8日目のモーニングセッション、男子50km競歩が札幌で行われ川野将虎(旭化成)が6位入賞を果たした。川野とともに出場した勝木隼人(自衛隊体育学校)が30位、丸尾知司(愛知製鋼)が32位でフィニッシュした。 暑さを考慮して早朝5時半スタートとなったレース。19年ドーハ世界選手権金メダリストの鈴木雄介(富士通)がコンディション不良のため直前に代表を辞退し、代わりに代表に選出されたのが勝木だった。 その勝木は序盤で靴紐がほどけるアクシデント。「準備の失敗」と振り返る勝木は、「序盤だったので自分の力を信じて入賞、メダルが狙えるところまで」と上げていった。だが、「紐を結び直したあとは接地がおかしくなった」とスピードを上げられず。それでも最後まで持ち前の粘り強さで4時間06分32秒で30位フィニッシュした。 「金メダルを取りに行く」つもりで積極的に歩いた丸尾は、序盤は2番手集団を引き離して先頭を追うような気迫溢れる歩きを見せた。だが、そこで「余計なエネルギーを使ってしまった」と徐々に後退。4時間06分44秒で最後は勝木にもかわされ32位に。「金メダルを取りに行った結果。力不足」と言葉を絞り出した。 だが、出場者59人中10人が途中棄権、2人が歩型違反失格という過酷なレースを、地元の意地で歩ききった姿は人々の心に刻まれたはずだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.21

男子4×100mR代表にサニブラウン、鵜澤飛羽、西岡尚輝らが選出! 9月の世界陸上につながる一戦/世界リレー

日本陸連は4月21日、来月行われる世界リレーの代表メンバーを発表した。 大会は男女の4×100mリレー、4×400mリレー、そして男女混合の4×400mリレーの5種目を実施。日本からは男子4×100mリレーのみを派遣する […]

NEWS 38歳フレイザー・プライスがパリ五輪以来の競技会復帰! 100m10秒94wで「引退はまだ確定してない」

2025.04.21

38歳フレイザー・プライスがパリ五輪以来の競技会復帰! 100m10秒94wで「引退はまだ確定してない」

4月19日、ジャマイカ・キングストンで「ヴェロシティ・フェスト」が行われ、2008年、12年ロンドン五輪女子100m金メダリストのレジェンド・S.-A.フレイザー・プライス(ジャマイカ)が昨年8月のパリ五輪以来のレースに […]

NEWS Hondaにベナードが新加入!3月にハーフで59分58秒の自己新「駅伝やマラソンで戦える選手に」

2025.04.21

Hondaにベナードが新加入!3月にハーフで59分58秒の自己新「駅伝やマラソンで戦える選手に」

Hondaは4月21日、2025年度体制にケニア人ランナーのランガット・ベナードが加入したと発表した。 二十歳のベナードは23年度まで小森コーポレーションに在籍。今年1月に10kmで27分11秒、3月にハーフマラソンで5 […]

NEWS やり投・北口榛花がJOCシンボルアスリート新規認定!陸上競技を「もっと身近な存在に」栁田大輝もネクスト継続

2025.04.21

やり投・北口榛花がJOCシンボルアスリート新規認定!陸上競技を「もっと身近な存在に」栁田大輝もネクスト継続

日本オリンピック委員会(JOC)は4月21日、TEAM JAPANシンボルアスリートとネクストシンボルアスリートを発表し、女子やり投の北口榛花(JAL)が新たにシンボルアスリートに、男子短距離の栁田大輝(東洋大)が継続し […]

NEWS パリ五輪女子100m金アルフレッド 200m今季初レースで21秒88! 男子110mHカニンガムが13秒09の今季世界最高 ライルズ400m45秒87

2025.04.21

パリ五輪女子100m金アルフレッド 200m今季初レースで21秒88! 男子110mHカニンガムが13秒09の今季世界最高 ライルズ400m45秒87

4月18日、19日の両日、米国・フロリダ州でトム・ジョーンズ記念が行われ、女子200mではパリ五輪100m金メダルのJ.アルフレッド(セントルシア)が21秒88(+0.2)の今季世界最高で優勝した。 アルフレッドは現在2 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top