2019.08.30
毎週金曜日更新!?
★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第6回「学生駅伝を支える主務の存在」(松永貴允)
どこに需要があるのかわからない(笑)このリレーコラムも第6回目を迎えました。今回は、編集部ただ1人の〝平成生まれ〟&〝ゆとり世代〟の松永が担当させていただきます!
最初の投稿ということもあり、まずは簡単に自己紹介を。
私はもともとフリーライターとして2015年から活動し、主にスポーツのジャンルで取材経験を重ねてきました。〝若さ〟を生かして片道4時間半の日帰り取材や格闘技の体験取材なんかも引き受けたことがあり、時にはジークンドーやカリ(フィリピン武術)、USA修斗の達人からエゲツナイ技をかけられたことも……。(特に「エルボーアンクルロック※」という技は、2日間痛みが消えませんでした…泣)
※アキレス腱固めをかけられながら、脛(すね)に肘をぐりぐり押しつけられる極悪非道な技
『月刊陸上競技』では2015年の東京マラソンで初めて記事を書かせていただき、その後は16年長野全中&日本インカレ、17年山形インターハイ、18年三重インターハイ&岡山全中&日本インカレなど、主要大会の取材も経験。紆余曲折を経て、昨年秋より月陸編集部で働いております。
現在は主に学生長距離系の記事を担当し、8月はいくつかの大学の夏合宿にお邪魔させていただきました。取材の様子は9月14日発売の『月刊陸上競技10月号』に掲載するので割愛しますが、今年の駅伝シーズンは〝混戦〟になりそうだなと感じています。(気になる方は、ぜひ書店で本誌をお買い求めください!)
さて、前置きが長くなってしまいましたが、ようやく本題へ。学生長距離系の記事を担当をしていると、各大学の主務(※)とやり取りをすることが多いのですが、「あれ、この選手いつの間に主務になったんだ…」と感じることがあります。
※主務・・・監督と選手の間に入り、チームの運営を司る。学校によっては選手と兼任する場合もある。
例えば、東洋大の駅伝主務を務める石川昌弥さん(4年)は神奈川・横浜高時代に国体少年男子共通5000m競歩で4位の実績があり、2016年には世界競歩チーム選手権のジュニア男子10kmの日本代表にもなっています。今年度から中大の主務になった眞田翼さん(3年)は、静岡・浜松商高時代にインターハイ1500m6位の実績があり、今も選手兼任で競技を続けています。
また、主務ではないものの、駒大の佐々木聖和マネージャー(4年)は岩手・一関学院高のエースとして活躍し、10000mでは29分02秒63(17年)の自己記録を持っています。どうやら度重なるケガが原因で長い距離に対応できなくなり、今年の春に自らマネージャーを志願したそうです。
このように、選手として実績がある学生が、主務として選手を支える側に回ることは珍しいことではありません。もちろん、最初から主務を目指してマネージャーとして入部するケースもありますが、ほとんどの場合が【選手としての道を断念→マネージャーに転身→主務へ昇格】というパターンのようです。
主務の仕事は本当に過酷です。練習の準備、タイム計測はもちろん、他のマネージャーへの指示出し、選手のフォロー、合宿の手配、大会のエントリー、月陸のようなメディアからの取材依頼にも対応します。私が聞いた話では、深夜に監督から急に電話が掛かってくることもあるそうです(笑)。
一般的には1年おきに主務は代替わりをしていきますが、各学年にマネージャーがいないチームは3年生、2年生から主務を任されるケースも存在します。例えば、法大の駅伝主務を務める森田拓海さん(4年)は、2年生になる年から大役を任され今年で3年目。いまや敏腕主務として勢いに乗るチームを裏方として支え、その仕事の早さと的確さから月陸編集部内でも絶大な信頼を寄せています。
現在は〝ものまねアスリート芸人〟として活躍するM高史さんも、かつては駒大の主務を2年間務め、当時は大八木弘明監督の娘さんの宿題も見ていたそうです(笑)。
この記事を読んでくださる方で、駅伝ファンがどれだけいるかはわかりませんが、そうした主務やマネージャーの支え・苦労のうえで学生駅伝が成り立っていることを知ってもらえればと思います。
(もちろん、学生駅伝だけでなく〝陸上競技〟全体にも通じる話です)
9月は日本インカレ、MGC、全日本実業団選手権と大会が続きますが、学生三大駅伝の初戦である「出雲駅伝」は10月14日に開催です。昨年は青学大が2年ぶり4回目の優勝を果たしましたが、今年はどの大学が栄冠に輝くのでしょうか!?
松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 最年少編集部員(唯一の平成生まれ) 1991年生まれ。171cm、70kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手と同い年の〝プラチナ世代〟でもある。 |
編集部コラム第5回「他競技で活躍する陸上競技経験者」(大久保)
編集部コラム第4回「とらんすふぁ~」(井上)
編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
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どこに需要があるのかわからない(笑)このリレーコラムも第6回目を迎えました。今回は、編集部ただ1人の〝平成生まれ〟&〝ゆとり世代〟の松永が担当させていただきます! 最初の投稿ということもあり、まずは簡単に自己紹介を。 私はもともとフリーライターとして2015年から活動し、主にスポーツのジャンルで取材経験を重ねてきました。〝若さ〟を生かして片道4時間半の日帰り取材や格闘技の体験取材なんかも引き受けたことがあり、時にはジークンドーやカリ(フィリピン武術)、USA修斗の達人からエゲツナイ技をかけられたことも……。(特に「エルボーアンクルロック※」という技は、2日間痛みが消えませんでした…泣) ※アキレス腱固めをかけられながら、脛(すね)に肘をぐりぐり押しつけられる極悪非道な技 『月刊陸上競技』では2015年の東京マラソンで初めて記事を書かせていただき、その後は16年長野全中&日本インカレ、17年山形インターハイ、18年三重インターハイ&岡山全中&日本インカレなど、主要大会の取材も経験。紆余曲折を経て、昨年秋より月陸編集部で働いております。 現在は主に学生長距離系の記事を担当し、8月はいくつかの大学の夏合宿にお邪魔させていただきました。取材の様子は9月14日発売の『月刊陸上競技10月号』に掲載するので割愛しますが、今年の駅伝シーズンは〝混戦〟になりそうだなと感じています。(気になる方は、ぜひ書店で本誌をお買い求めください!) [caption id="attachment_4169" align="aligncenter" width="400"]
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松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 最年少編集部員(唯一の平成生まれ) 1991年生まれ。171cm、70kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手と同い年の〝プラチナ世代〟でもある。 |
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