写真/時事
早朝の男子50㎞競歩の後、北海道・札幌では16時30分から女子20㎞競歩が行われ、岡田久美子(ビックカメラ)と藤井菜々子(エディオン)、河添香織(自衛隊体育学校)の3名が出場。日中の予想最高気温が35度の猛暑日という情報もあり、夕方も厳しい暑さが残るコンディションとなるが、この種目日本勢初の入賞を目指す。
東京・国立競技場では、男子4×400mリレー予選(20時25分)がこの日最初の種目。日本は4位に入った2004年アテネ大会以来となる決勝進出に挑む。エントリー選手は日本選手権400m王者の川端魁人(三重教員AC)、佐藤拳太郎(富士通)、鈴木碧斗(東洋大)、伊東利来也(三菱マテリアル)のほか、ウォルシュ・ジュリアン(富士通)に代わって、補欠登録から選手団に追加された池田弘佑(あすなろ会)の5人。
突出したエースがいないだけに、出走する4人にはスムーズなバトンパスと粘り強さ、チームワークが必要となってくる。ポーランド、フランス、ジャマイカなどと同じ組で、終始先頭に食らいつくことがポイントだろう。
女子やり投決勝(20時50分)には、日本勢57年ぶりに駒を進めた北口榛花(JAL)が出場する。自身の持つ日本記録(66m00)を更新して入賞をつかみたいところ。この種目の日本勢入賞は1936年ベルリン大会で5位に入った山本定子まで遡る。また、過去最高成績は32年ロサンゼルス大会に出場した真保正子の4位だ。優勝争いは今季、世界歴代3位の71m40を放ったM.アンドレイチク(ポーランド)を中心に展開される。
写真/時事
21時50分からの女子1500m決勝には、田中希実(豊田自動織機TC)が挑む。世界から遠いと言われた中距離でファイナル進出したことに加え、準決勝の3分59秒19の日本新も驚愕だった。入賞すれば男女通じて初となり、800mを含めた中距離種目では1928年アムステスダム大会で銀メダルを獲得した人見絹枝以来となる。レースは8月2日の5000mを制し、7日の10000mと合わせて3冠を狙うS.ハッサン(オランダ)に注目だ。
最終種目の男子4×100mリレー決勝(22時50分)では、日本がリオ大会の銀に続く2大会連続メダルを獲得できるか。予選は38秒16と決勝進出8チームの中でもっともタイムが悪いが、これは「安全バトン」でつないだもの。走りもバトンパスも「攻める」ことが最低条件だ。
今大会では今ひとつ力を出し切れていない男子ショートスプリント陣だが、元々は5年前の快走を受けて「東京で金メダル」を掲げて取り組んできたはず。予選で上位を占めた中国やカナダ、イタリアなどによる混戦となりそうだが、そこに割って入って上位をもぎ取りたい。「伝統の4継」で本来の力を見せられるか。
海外勢では女子400m決勝(21時35分)に世界歴代6位の48秒37を持つS.ミラーウイボ(バハマ)やベテランのA.フェリックス(米国)が出場。男子5000m決勝(21時00分)には世界記録(12分35秒36)保持者のJ.チェプテゲイ(ウガンダ)が登場する。


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北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
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Revenge
泉谷駿介(住友電工)