HOME ニュース、高校

2019.08.29

【展望】8月31日から全国高校選抜 インターハイで活躍した選手も続々参戦
【展望】8月31日から全国高校選抜  インターハイで活躍した選手も続々参戦

沖縄インターハイ男子400mHで2連覇した出口晴翔(東福岡3)

【月陸NEWS】
全国高校選抜
トップ選手の新たな才能を発見?
インターハイで活躍した選手も続々参戦

沖縄インターハイ男子400mHで2連覇した出口晴翔(東福岡3)

「第7回全国高校選抜~サマーチャレンジカップ~」(日本陸連主催)が8月31日、9月1日の両日、大阪市のヤンマーフィールド長居で行われる。

この大会はインターハイ種目(大半が五輪種目とも共通)とは違う特殊種目を多く実施している。種目間トランスファー(転向)をテーマに掲げており、優秀な選手が専門外種目に挑戦する機会を提供することが目的で、新たな可能性を探るためだ。

また、専門種目に必要な能力を考慮した専門外種目での参加標準記録を設定すること(たとえば、女子棒高跳に出場するためには、棒高跳3m00以上の記録を持っている上で、100m12秒95か走幅跳5m00のいずれかの記録を達成することが条件)によって、競技者としての視野を広げ、シニアにつながる普及・強化を図ることを目指している。

実施種目は次の通り。
■男子10種目
・スプリントトライアスロン(60m、150m、300m)、
・600m
・3000m
・110mミドルハードル(高さ91.4cm)
・300mハードル
・2000m障害
・3000m競歩(ピットレーン導入)
・二段跳(「踏切右脚→右脚→着地」または「踏切左脚→左脚→着地」)
・砲丸投(回転投法限定)
・五種競技(100m、走幅跳、砲丸投、走高跳・400m)
■女子12種目
・スプリントトライアスロン(60m、150m、300m)
・600m
・2000m
・100mユースハードル(高さ76.2cm、インターバル8.5m)
・300mハードル
・2000m障害
・3000m競歩(ピットレーン導入)
・四段跳(「踏切右脚→右脚→右脚→左脚→着地」または「踏切左脚→左脚→左脚→右脚→着地」)
・棒高跳
・砲丸投(回転投法限定)
・ハンマー投
・四種競技(100mハードル、走高跳、砲丸投、200m)

広告の下にコンテンツが続きます

沖縄インターハイで活躍した選手も参戦予定で、中でも男子400mハードルで2連覇を果たした、日本陸連のダイヤモンドアスリート・出口晴翔は3種目(スプリントトライアスロン、600m、300mハードル)にエントリーしている。とくに男子300mハードルでは、高校最高記録36秒17の更新に注目が集まりそうだ。

このほかのインターハイ優勝者では、400mハードルの津川瑠衣(八王子3東京)が300mハードルに、女子走幅跳の北田莉亜(摂津3大阪)と女子三段跳の小寺波音(至学館3愛知)が四段跳に、女子七種競技の田中友梨(至学館3愛知)が四種競技に出場する予定だ。また、男子走高跳優勝の江頭亮(大塚3大阪)は五種競技にエントリーしている。

また、沖縄インターハイでハイレベルなレースを演じた女子短距離からは、100m6位・200m3位の井戸アビゲイル風果(至学館3愛知)がスプリントトライアスロンに名を連ねている。

井戸はこの冬に行われた日本代表の女子リレープロジェクトにおいて、4×400mの第1期代表候補選手に選ばれるなど、ショートからロングまでスプリント力はいずれも高い。前回、臼井文音(立命館慶祥・北海道/現・立命大)の出した優勝得点3114点を上回ることができるか。

沖縄インターハイ女子200m3位の井戸アビゲイル風果(至学館3愛知)

なお、今回の入賞者はU20・U18日本選手権(10月18日~20日/エディオンスタジアム広島)の出場権が得られる(種目によって出場枠が異なる)。

インターハイとは違った種目で、高校生がどんなレース、試技を繰り広げるだろうか。高校トップレベルの専門種目とは違った別の才能を見ることができるかもしれない。

大会の詳細は日本陸連のサイト
スタートリスト
特殊種目の高校最高記録

【月陸NEWS】 全国高校選抜 トップ選手の新たな才能を発見? インターハイで活躍した選手も続々参戦 [caption id="attachment_4157" align="aligncenter" width="300"] 沖縄インターハイ男子400mHで2連覇した出口晴翔(東福岡3)[/caption] 「第7回全国高校選抜~サマーチャレンジカップ~」(日本陸連主催)が8月31日、9月1日の両日、大阪市のヤンマーフィールド長居で行われる。 この大会はインターハイ種目(大半が五輪種目とも共通)とは違う特殊種目を多く実施している。種目間トランスファー(転向)をテーマに掲げており、優秀な選手が専門外種目に挑戦する機会を提供することが目的で、新たな可能性を探るためだ。 また、専門種目に必要な能力を考慮した専門外種目での参加標準記録を設定すること(たとえば、女子棒高跳に出場するためには、棒高跳3m00以上の記録を持っている上で、100m12秒95か走幅跳5m00のいずれかの記録を達成することが条件)によって、競技者としての視野を広げ、シニアにつながる普及・強化を図ることを目指している。 実施種目は次の通り。 ■男子10種目。 ・スプリントトライアスロン(60m、150m、300m)、 ・600m ・3000m ・110mミドルハードル(高さ91.4cm) ・300mハードル ・2000m障害 ・3000m競歩(ピットレーン導入) ・二段跳(「踏切右脚→右脚→着地」または「踏切左脚→左脚→着地」) ・砲丸投(回転投法限定) ・五種競技(100m、走幅跳、砲丸投、走高跳・400m) ■女子12種目 ・スプリントトライアスロン(60m、150m、300m) ・600m ・2000m ・100mユースハードル(高さ76.2cm、インターバル8.5m) ・300mハードル ・2000m障害 ・3000m競歩(ピットレーン導入) ・四段跳(「踏切右脚→右脚→右脚→左脚→着地」または「踏切左脚→左脚→左脚→右脚→着地」) ・棒高跳 ・砲丸投(回転投法限定) ・ハンマー投 ・四種競技(100mハードル、走高跳、砲丸投、200m) 沖縄インターハイで活躍した選手も参戦予定で、中でも男子400mハードルで2連覇を果たした、日本陸連のダイヤモンドアスリート・出口晴翔は3種目(スプリントトライアスロン、600m、300mハードル)にエントリーしている。とくに男子300mハードルでは、高校最高記録36秒17の更新に注目が集まりそうだ。 このほかのインターハイ優勝者では、400mハードルの津川瑠衣(八王子3東京)が300mハードルに、女子走幅跳の北田莉亜(摂津3大阪)と女子三段跳の小寺波音(至学館3愛知)が四段跳に、女子七種競技の田中友梨(至学館3愛知)が四種競技に出場する予定だ。また、男子走高跳優勝の江頭亮(大塚3大阪)は五種競技にエントリーしている。 また、沖縄インターハイでハイレベルなレースを演じた女子短距離からは、100m6位・200m3位の井戸アビゲイル風果(至学館3愛知)がスプリントトライアスロンに名を連ねている。 井戸はこの冬に行われた日本代表の女子リレープロジェクトにおいて、4×400mの第1期代表候補選手に選ばれるなど、ショートからロングまでスプリント力はいずれも高い。前回、臼井文音(立命館慶祥・北海道/現・立命大)の出した優勝得点3114点を上回ることができるか。 [caption id="attachment_4158" align="aligncenter" width="200"] 沖縄インターハイ女子200m3位の井戸アビゲイル風果(至学館3愛知)[/caption] なお、今回の入賞者はU20・U18日本選手権(10月18日~20日/エディオンスタジアム広島)の出場権が得られる(種目によって出場枠が異なる)。 インターハイとは違った種目で、高校生がどんなレース、試技を繰り広げるだろうか。高校トップレベルの専門種目とは違った別の才能を見ることができるかもしれない。 大会の詳細は日本陸連のサイト スタートリスト 特殊種目の高校最高記録

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.22

駒大・大八木総監督の「Ggoat」が新チーム設立! 駒大OB中心に個人レースや駅伝出場へ 中高生の指導も開始

駒大総監督の大八木弘明氏が選手とともに世界を目指すアスリートプロジェクト「Ggoat Project」は4月21日、新たなチーム「Ggoat Running Team」を設立したと発表した。2月から活動を始めている。 新 […]

NEWS フランス発のランニング専門ブランド「KIPRUN」 いよいよ日本でも本格展開

2025.04.22

フランス発のランニング専門ブランド「KIPRUN」 いよいよ日本でも本格展開

フランス発のランニング専門ブランド「KIPRUN」。2018年にその歴史が始まったが、瞬く間に世界中の話題を席巻した。2025年1月には千葉・幕張にもオフィシャルショップがオープンし、徐々に日本国内でもその名が知られるよ […]

NEWS 劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』 主演は松坂桃李さん&染谷将太さんに決定! 東京世界陸上開催中の9月19日から公開

2025.04.22

劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』 主演は松坂桃李さん&染谷将太さんに決定! 東京世界陸上開催中の9月19日から公開

人気漫画「チ。―地球の運動について―」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞するなど、注目を集める漫画家の魚豊さんの連載デビュー作「ひゃくえむ。」。その劇場版アニメの9月19日に公開されることが決まった。 また、物語に登場する […]

NEWS コリルが2時間4分45秒でメジャーマラソン連勝!女子はロケディが2時間17分22秒の大会新V/ボストンマラソン

2025.04.22

コリルが2時間4分45秒でメジャーマラソン連勝!女子はロケディが2時間17分22秒の大会新V/ボストンマラソン

第129回ボストン・マラソンは4月21日に米国の当地で行われ、男子はジョン・コリル(ケニア)が大会歴代3位の2時間4分45秒で優勝した。女子でシャロン・ロケディ(ケニア)が2時間17分22秒の大会新で制した。 最初の5k […]

NEWS Onが三浦龍司をアスリート契約締結「新しい競技人生のスタート」本職初戦で世界陸上「内定決めたい」

2025.04.22

Onが三浦龍司をアスリート契約締結「新しい競技人生のスタート」本職初戦で世界陸上「内定決めたい」

スイスのスポーツブランド「On(オン)」は4月22日、男子3000m障害で五輪2大会連続入賞の三浦龍司(SUBARU)とアスリート契約締結を発表した。同日、国立競技場で会見を開いた。 勢いに乗るスポーツメーカーと日本のエ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top