写真/時事
◇東京五輪(7月30日~8月8日/国立競技場)陸上競技6日目
陸上競技6日目のモーニングセッションで行われた男子やり投予選に小南拓人(染めQ)が出場した。グループBの小南は78m39を放ったが、通過記録の83m50に届かず、組9番目。全体19番手で決勝進出(12人)はならなかった。
小南は1回目に72m56、2回目に78m39を投げたが、最後は78m07と記録を伸ばせなかった。今季は安定して80mを越えていたが、結果的に通過ラインの12番目は82m40で、自己記録82m52が必要だった。
初五輪に「緊張もありながら、楽しむ感じもありました」と小南。投てきを振り返り、「自分にできる最大限をやろうと思ったのですが、自分の中で思ったきれいな投げができませんでした。悪い中で78mを投げられましたが、もう少し投げたかったです」。
女子やり投代表の北口榛花(JAL)と同じ北海道出身。札幌一高まで野球に取り組み、甲子園を目指す球児だったが、網膜色素変性症という視機能が低下する病気を発症。連係プレーなどもある野球選手としての道をあきらめ、マネージャーとして選手を支える側にも回った。
だが、その肩の強さなどを買われて陸上部から熱烈な勧誘を受け、高2からやり投をスタート。3年時にはインターハイで優勝した。国士大でメキメキと力をつけ、ついに東京五輪の舞台に立った。
「自分の努力だけじゃなく、いろんな人の支えがあって出られました。ありがとうございました」と感謝の言葉。そして、「この経験が次につながるかは自分次第。来年の世界選手権やパリ五輪を目指したい」と決意を新たにしていた。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.04.15
-
2025.04.14
-
2025.04.14
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.13
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.03.23
-
2025.04.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.16
人間スポーツ科学科を持つ公立高校が「O2Room®」を導入、スポーツコンディショニングの授業に活用
全国区で活躍する部活動もサポート 2016年に創立100周年を迎えた大阪の伝統校でもある府立桜宮高等学校。1980年にこれまでの普通科に加え大阪府内では初めてとなる体育科を新設し、さらに1999年にはスポーツ健康科学科を […]
2025.04.16
「Tokyo:Speed:Race」に太田智樹、近藤亮太、前田穂南、小林香菜らがエントリー! 海外トップ選手も参加 5月3日に神宮外苑で開催
アシックスは4月16日、さまざまなレベルのランナーが自己ベスト更新に挑戦できるレースイベント「Tokyo:Speed:Race」(5月3日)に出場するエリート選手のメンバーを発表した。 同大会はロードレースでは初となるペ […]
2025.04.15
神戸マラソンがMGCシリーズ加盟 愛知アジア大会、ロス五輪代表の選考へつながるレースに
日本陸連は4月15日、「神戸マラソン2025」がMGCシリーズ2025-26に加盟したと発表した。 MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)シリーズは、前身のJMCシリーズを継承したもので、ポイントにより年間王者を決 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)