HOME 東京五輪、日本代表、五輪
110mH泉谷、やり投の北口、200mサニブラウン登場、海外勢は世界新の可能性も/今日の五輪見どころ DAY5
110mH泉谷、やり投の北口、200mサニブラウン登場、海外勢は世界新の可能性も/今日の五輪見どころ DAY5


写真/時事

女子やり投予選B組(10時50分)には日本記録(66m00)保持者の北口榛花(JAL)が出場。この記録は近年の世界大会ではメダル獲得できるもの。ライバルが多いが実力的には十分入賞が狙える位置につけている。決勝進出となれば、57年前の東京大会で7位(当時は6位までが入賞)の佐藤弘子、11位の片山美佐子以来となる。

男子200m予選(11時05分)には五輪3大会連続出場となる飯塚翔太(ミズノ)に、初出場のサニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)と山下潤(ANA)の3人が20時50分からの準決勝を目指す。

17年世界選手権7位のサニブラウンは、6月の日本選手権で100m6位に止まり、200mは「左大腿部の違和感」で欠場した。そこからどこまで調子を上げているか。4×100mリレーで過去2大会とも好走した飯塚だが、個人種目はいずれも予選落ち。初のラウンド突破には、自己ベストの20秒11にどこまで迫れるかがカギとなる。山下は2年前にマークした20秒40の自己記録を更新する走りが必要だろう。

夜の最初の種目は19時10分からの男子110mハードル予選だ。ここにハイレベルの記録を持った泉谷駿介(順大)、金井大旺(ミズノ)、高山峻野(ゼンリン)という史上最強の3人が世界に挑む。

泉谷が日本選手権で出した日本記録13秒06は今季世界リスト3位で、出場者では2番目。日本人がまだ成し遂げていない、スプリントハードルでのメダルもまったくの夢ではなくなった。

また、金井の13秒16は今季世界10位タイで、決勝を狙える位置だ。高山は2年前に13秒25をマーク。3人そろって準決勝(8月4日)に進み、勝負を懸けたいところだ。

写真/時事

広告の下にコンテンツが続きます

ちなみに五輪のラウンド突破となれば、4ラウンド制(1次予選、2次予選、準決、決勝)だった2004年アテネ大会で2次予選まで進んだ谷川聡と内藤真人以来。準決勝進出は3ラウンド制だった1964年東京大会の安田寛一以来、57年ぶりとなる。この種目の入賞者はまだいない。

20時から行われる男子5000m予選には、松枝博輝と坂東悠汰(いずれも富士通)が出場。アフリカ勢を中心とした12分台ランナーにどこまで食い下がれるか。

海外勢では男子400mハードル決勝(12時20分)で、1ヵ月前に46秒70の世界新をマークしたK.ワルホルム(ノルウェー)と、その5日前に46秒83(世界歴代3位)を出したR.ベンジャミン(米国)が激突。真昼のレースで世界記録の再更新がなるか。19時20分に始まる男子棒高跳決勝では、世界記録(6m18=室内)保持者のA.デュプランティス(スウェーデン)が参戦。ここでも新記録が生まれるかもしれない。

さらに、女子200m決勝(21時50分)には100m金メダリストのE.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ)が出場。準決勝では自己タイの21秒66で悠々と駆け抜けた。F.グリフィス・ジョイナー(米国)が88年ソウル大会で出した21秒34の世界記録は33年間残っているが、新しい歴史の瞬間がやってくるか。

この他、男子200m予選には19年世界選手権優勝のN.ライルズ(米国)や、17歳ながらU.ボルト(ジャマイカ)のU20世界記録を更新したE.ナイトン(米国)らが出場する。

写真/時事 女子やり投予選B組(10時50分)には日本記録(66m00)保持者の北口榛花(JAL)が出場。この記録は近年の世界大会ではメダル獲得できるもの。ライバルが多いが実力的には十分入賞が狙える位置につけている。決勝進出となれば、57年前の東京大会で7位(当時は6位までが入賞)の佐藤弘子、11位の片山美佐子以来となる。 男子200m予選(11時05分)には五輪3大会連続出場となる飯塚翔太(ミズノ)に、初出場のサニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)と山下潤(ANA)の3人が20時50分からの準決勝を目指す。 17年世界選手権7位のサニブラウンは、6月の日本選手権で100m6位に止まり、200mは「左大腿部の違和感」で欠場した。そこからどこまで調子を上げているか。4×100mリレーで過去2大会とも好走した飯塚だが、個人種目はいずれも予選落ち。初のラウンド突破には、自己ベストの20秒11にどこまで迫れるかがカギとなる。山下は2年前にマークした20秒40の自己記録を更新する走りが必要だろう。 夜の最初の種目は19時10分からの男子110mハードル予選だ。ここにハイレベルの記録を持った泉谷駿介(順大)、金井大旺(ミズノ)、高山峻野(ゼンリン)という史上最強の3人が世界に挑む。 泉谷が日本選手権で出した日本記録13秒06は今季世界リスト3位で、出場者では2番目。日本人がまだ成し遂げていない、スプリントハードルでのメダルもまったくの夢ではなくなった。 また、金井の13秒16は今季世界10位タイで、決勝を狙える位置だ。高山は2年前に13秒25をマーク。3人そろって準決勝(8月4日)に進み、勝負を懸けたいところだ。 写真/時事 ちなみに五輪のラウンド突破となれば、4ラウンド制(1次予選、2次予選、準決、決勝)だった2004年アテネ大会で2次予選まで進んだ谷川聡と内藤真人以来。準決勝進出は3ラウンド制だった1964年東京大会の安田寛一以来、57年ぶりとなる。この種目の入賞者はまだいない。 20時から行われる男子5000m予選には、松枝博輝と坂東悠汰(いずれも富士通)が出場。アフリカ勢を中心とした12分台ランナーにどこまで食い下がれるか。 海外勢では男子400mハードル決勝(12時20分)で、1ヵ月前に46秒70の世界新をマークしたK.ワルホルム(ノルウェー)と、その5日前に46秒83(世界歴代3位)を出したR.ベンジャミン(米国)が激突。真昼のレースで世界記録の再更新がなるか。19時20分に始まる男子棒高跳決勝では、世界記録(6m18=室内)保持者のA.デュプランティス(スウェーデン)が参戦。ここでも新記録が生まれるかもしれない。 さらに、女子200m決勝(21時50分)には100m金メダリストのE.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ)が出場。準決勝では自己タイの21秒66で悠々と駆け抜けた。F.グリフィス・ジョイナー(米国)が88年ソウル大会で出した21秒34の世界記録は33年間残っているが、新しい歴史の瞬間がやってくるか。 この他、男子200m予選には19年世界選手権優勝のN.ライルズ(米国)や、17歳ながらU.ボルト(ジャマイカ)のU20世界記録を更新したE.ナイトン(米国)らが出場する。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.12.03

100mHパリ五輪代表の福部真子が「菊池病」を公表 高熱などと闘う 練習再開「失ったもんは取り返す」

女子100mハードル日本記録保持者でパリ五輪代表の福部真子(日本建設工業)が自身のSNSを更新し、組織球性壊死性リンパ節炎、通称「菊池病」と診断されたことを明かした。 菊池病の主な症状は発熱と頸部(首)のリンパ節腫脹とい […]

NEWS やり投・北口榛花が今年も「変わり羽子板」に登場!「明るくなってほしい」と願い込め

2024.12.03

やり投・北口榛花が今年も「変わり羽子板」に登場!「明るくなってほしい」と願い込め

雛人形などを扱う人形専門店の「久月」が明るい話題を提供した人を描く「変わり羽子板」を12月3日にお披露目し、女子やり投の北口榛花(JAL)が昨年に続いてモデルとして採用された。 メジャーリーグの大谷翔平(ドジャース)や、 […]

NEWS 来年の東京デフリンピックへ向け熱戦!日本デフ選手権 国体出場歴もある佐々木琢磨が100m、200mで貫禄のV

2024.12.03

来年の東京デフリンピックへ向け熱戦!日本デフ選手権 国体出場歴もある佐々木琢磨が100m、200mで貫禄のV

聴覚障害のアスリートが競う第2回世界デフ国別・地域別対抗選手権(DAT)兼第21回日本デフ選手権が11月30日~12月1日に東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で行われた(ハンマー投のみ29日に大井で実施)。 […]

NEWS 1万mで塩尻和也が27分36秒37で1着タイ 山谷昌也27分50秒77 伊藤達彦、長嶋幸宝、鈴木健吾らも27分台/日体大長距離競技会

2024.12.02

1万mで塩尻和也が27分36秒37で1着タイ 山谷昌也27分50秒77 伊藤達彦、長嶋幸宝、鈴木健吾らも27分台/日体大長距離競技会

第318回日体大長距離競技会兼第13回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)が12月1日に行われ、NCG男子10000mは日本記録保持者の塩尻和也(富士通)、フィレモン・キプラガット(愛三工業)の2 […]

NEWS 東洋大男子長距離部門がセブン銀行と契約「日々挑戦する心で革新」箱根駅伝からロゴ入りユニ着用

2024.12.02

東洋大男子長距離部門がセブン銀行と契約「日々挑戦する心で革新」箱根駅伝からロゴ入りユニ着用

株式会社セブン銀行は12月2日、東洋大学陸上競技部男子長距離部門の公式トレーニングウェア・公式ユニフォームへのロゴ掲出に関する契約を締結したと発表した。 東洋大は箱根駅伝で優勝4度を誇り、19年連続シード権獲得中。スクー […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top