HOME 東京五輪、海外、五輪
東京五輪見逃し厳禁種目(3)男子砲丸投・連覇狙う世界記録保持者クルーザーにコヴァクス、ウォルシュらが挑む
東京五輪見逃し厳禁種目(3)男子砲丸投・連覇狙う世界記録保持者クルーザーにコヴァクス、ウォルシュらが挑む


男子砲丸投げ注目のR.クルーザー(米国)

世界のトップアスリートたちが「TOKYO」に集結! もちろん、すべての種目が楽しみだが、なかでも特に必見と言えるハイレベル決戦が予想される種目や、見逃し厳禁の選手たちをピックアップする。

男子砲丸投
31年ぶり世界新のクルーザーが連覇か

史上最高レベルの争いを見せているこの種目。2019年ドーハ世界選手権ではJ.コヴァクス(米国)が22m91、R.クルーザー(米国)とT.ウォルシュ(ニュージーランド)が22m90で続くという劇的な展開を見せた。

そんな中で、ここ2年で抜け出してきたのがリオ五輪覇者のクルーザーだ。昨年から22mオーバーを連発し、今年5月に23m01を投げると、翌月の全米五輪選考会では23m37のビッグプット。31年ぶりに世界記録を塗り替えた。

父も砲丸投で20m以上、円盤投で67m以上を投げている元アスリートで、2人のおじも元投てき選手という“投てき一家”。この種目史上3人目の五輪連覇へ死角はないか。

リオ五輪銀メダル、ドーハ世界選手権金メダルのコヴァクスは全米五輪選考会で22m34の2位。今季は5月に投げた22m72がシーズンベストだ。ロンドン世界選手権優勝のウォルシュは22m00が今季最高。代わって上位争いに入りそうなのはポーランドのM.ハラティクやF.ミハリェヴィッチ(クロアチア)、復調傾向にあるJ.ギル(ニュージーランド)あたりか。

怪力ぶりはもとより、小さなサークルの中で凝縮される技術により、7kgを超える砲丸を20m以上も投げ合う、投てきの魅力がつまった砲丸投。史上最高レベルの争いの中で、クルーザーの歴史的一投が見られそうだ。

女子の投てきではハンマー投に注目。全米五輪選考会で史上2人目の80mスロワー(80m31)となったD.プライスが優勝候補筆頭だ。さらに後輩のB.アンダーセンも78m18を投げるなど好調。米国勢が勢いに乗っている。

35歳になった世界記録保持者のA.ヴォダルチク(ポーランド)は19年に膝を手術。
6月に今季リスト3位となる77m93とようやく調子を上げてきた。五輪は12、16年と連覇、世界選手権は09、13、15、17年と4度頂点に立っている女王。五輪の舞台で完全復活なるか。

●男子砲丸投
予 選A組8月3日19:15~
予 選B組8月3日20:40~
決 勝8月5日11:05~
●女子ハンマー投
予 選A組8月1日9:10~
予 選B組8月1日10:40~
決 勝8月3日20:35~

男子砲丸投げ注目のR.クルーザー(米国) 世界のトップアスリートたちが「TOKYO」に集結! もちろん、すべての種目が楽しみだが、なかでも特に必見と言えるハイレベル決戦が予想される種目や、見逃し厳禁の選手たちをピックアップする。

男子砲丸投 31年ぶり世界新のクルーザーが連覇か

史上最高レベルの争いを見せているこの種目。2019年ドーハ世界選手権ではJ.コヴァクス(米国)が22m91、R.クルーザー(米国)とT.ウォルシュ(ニュージーランド)が22m90で続くという劇的な展開を見せた。 そんな中で、ここ2年で抜け出してきたのがリオ五輪覇者のクルーザーだ。昨年から22mオーバーを連発し、今年5月に23m01を投げると、翌月の全米五輪選考会では23m37のビッグプット。31年ぶりに世界記録を塗り替えた。 父も砲丸投で20m以上、円盤投で67m以上を投げている元アスリートで、2人のおじも元投てき選手という“投てき一家”。この種目史上3人目の五輪連覇へ死角はないか。 リオ五輪銀メダル、ドーハ世界選手権金メダルのコヴァクスは全米五輪選考会で22m34の2位。今季は5月に投げた22m72がシーズンベストだ。ロンドン世界選手権優勝のウォルシュは22m00が今季最高。代わって上位争いに入りそうなのはポーランドのM.ハラティクやF.ミハリェヴィッチ(クロアチア)、復調傾向にあるJ.ギル(ニュージーランド)あたりか。 怪力ぶりはもとより、小さなサークルの中で凝縮される技術により、7kgを超える砲丸を20m以上も投げ合う、投てきの魅力がつまった砲丸投。史上最高レベルの争いの中で、クルーザーの歴史的一投が見られそうだ。 女子の投てきではハンマー投に注目。全米五輪選考会で史上2人目の80mスロワー(80m31)となったD.プライスが優勝候補筆頭だ。さらに後輩のB.アンダーセンも78m18を投げるなど好調。米国勢が勢いに乗っている。 35歳になった世界記録保持者のA.ヴォダルチク(ポーランド)は19年に膝を手術。 6月に今季リスト3位となる77m93とようやく調子を上げてきた。五輪は12、16年と連覇、世界選手権は09、13、15、17年と4度頂点に立っている女王。五輪の舞台で完全復活なるか。 ●男子砲丸投 予 選A組8月3日19:15~ 予 選B組8月3日20:40~ 決 勝8月5日11:05~ ●女子ハンマー投 予 選A組8月1日9:10~ 予 選B組8月1日10:40~ 決 勝8月3日20:35~

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.22

田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設

来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]

NEWS 早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

2024.11.21

早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]

NEWS 立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

2024.11.21

立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]

NEWS M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

2024.11.20

M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

神野大地が選手兼監督を務めるM&Aベストパートナーズが来春入社選手として、中大・山平怜生、國學院大・板垣俊佑、城西大・栗原直央の3人が内定した。神野が自身のSNSで内定式の様子を伝えている。 山平は宮城・仙台育英 […]

NEWS 第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

2024.11.20

第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

・候補選手は各チームが選出 ・情報は11月20日時点、チーム提供および編集部把握の公認記録を掲載 ・選手名の一部漢字で対応外のものは新字で掲載しています ・過去箱根駅伝成績で関東学生連合での出場選手は相当順位を掲載 ・一 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top