◇日本選手権(6月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居)
東京五輪代表選考会となる第105回日本選手権の4日目が行われた。
女子400mハードルは、昨年優勝のイブラヒム愛紗(メイスンワーク)や今季好調の宇都宮絵莉(長谷川体育施設)らを抑え、立命大ルーキーの山本亜美が初優勝を飾った。優勝記録は57秒30。予選ではU20日本歴代2位となる57秒04をマークした。
京都橘高3年で挑んだ昨年10月の前回大会は57秒43で4位。「来年はメダルを取りたい、と思っていて、記録も予選で自己ベストを出せて去年の自分に勝てたと思います」と笑顔を見せる。予選を終えて「もう少し行けたなと思ったので、決勝はもう少しスピードを出そう」と臨んだ。「予選と比べて6~8台目までは良かったのですが、9台目が逆脚になってしまった」と苦手な逆脚だったが、しっかり対応。最後は先行する内側の宇都宮をとらえ、10台目を越えてからのスパート合戦で逆転した。
3年後、大学4年生の時にはパリ五輪が開催。「実力的に東京五輪は難しいと思っていましたが、パリ五輪は目標にしています!」とはつらつと答えた。
宇都宮は2位。「自己ベストからも遠く、勝てなかったのでふがいない結果」と涙を流し、「ここ数年、400mハードルでオリンピックにチャレンジしてきた。これが私の実力だった」と話す。七種競技との2種目挑戦なども含め「一つひとつの選択を自分が納得して決めたこと。やれることは全部やった」と振り返った。
最終日は男子200mで小池祐貴(住友電工)が優勝して東京五輪代表に内定。男子砲丸投は武田歴次(栃木県スポーツ協会)が日本歴代2位タイとなる18m64を投げて2年ぶりの優勝。男女800mは横田真人コーチに師事する田母神一喜(阿見AC)と卜部蘭(積水化学)がそれぞれ制した。
女子走高跳は武山玲奈(環太平洋大)が1m78を跳んで優勝。女子砲丸投は地元大阪出身の郡菜々佳(九州共立大院)が16m01で制して円盤投で3位となって涙を流した悔しさを晴らした。
■日本選手権4日目の優勝者
男子
200m 小池祐貴(住友電工) 20秒46(+1.0)=東京五輪代表内定
800m 田母神一喜(阿見AC) 1分46秒68
110mH 泉谷駿介(順大) 13秒06(+1.2)=東京五輪代表内定
走幅跳 橋岡優輝(富士通) 8m36(+0.6)=東京五輪代表内定
砲丸投 武田歴次(栃木県スポーツ協会) 18m64
やり投 小南拓人(染めQ) 80m88
女子
200m 兒玉芽生(福岡大) 23秒46(-1.9)
800m 卜部蘭(積水化学) 2分03秒71
5000m 廣中璃梨佳(日本郵政グループ) 15分05秒69=東京五輪代表内定
400mH 山本亜美(立命大) 57秒30
走高跳 武山玲奈(環太平洋大) 1m78
砲丸投 郡菜々佳(九州共立大院) 16m01
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