HOME ニュース、国内

2021.06.26

ハンマー投のホープ・福田翔大が日本歴代7位の71m37で初優勝!多田と同じ大阪桐蔭出身、コーチはアジアの鉄人/日本選手権
ハンマー投のホープ・福田翔大が日本歴代7位の71m37で初優勝!多田と同じ大阪桐蔭出身、コーチはアジアの鉄人/日本選手権


◇日本選手権(6月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

東京五輪代表選考会となる第105回日本選手権の3日目。男子ハンマー投は福田翔大(日大)が日本歴代7位、学生歴代3位となる71m37で初優勝を飾った。

「地元なので優勝を狙っていました。実際に勝つと、グッとくるものがあってうれしかったです」

地元・大阪出身の福田。100mを制して五輪を決めた多田修平(住友電工)と同じ大阪桐蔭高出身で、やり投五輪代表の北口榛花(JAL)の大学の後輩でもある。多田が100mを制したのは「ホテルで見ていて鳥肌が立ちました」と言う。早くからその能力を期待され、昨年は日本記録保持者の室伏広治の大学2年時の記録を上回る“室伏超え”を果たしている。その福田が日大で師事しているのが、広治の父・室伏重信コーチだ。

この日は「攻めの投げを心掛けて71mを目標にしていました。3回目に投げて以降、72~73も行けるかなと思ったのですが……」と記録を伸ばせず悔しそうな表情。「71は出そうと思って出せた記録ではなかったということ」と反省する。

それでも、室伏広治と同じ大学3年時に日本選手権初優勝。その時の優勝記録は69m72だったことで2つ目の“室伏超え”だ。もちろん、「ずっと追いかけている存在」。自らの記録のはるか先に、偉大な先人が作った大会記録(83m29)と日本記録(84m86)を示すラインがある。室伏広治はその後、2014年まで日本選手権を20連覇。追いつくのは簡単ではないが、「自分も少しずつ連覇をして、追いつけるように頑張ります」。

広告の下にコンテンツが続きます

男子ハンマー投期待のホープは、地元の日本選手権V&“室伏超え”でつかんだ自信を胸に、さらに記録を伸ばしていく構えだ。

◇日本選手権(6月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 東京五輪代表選考会となる第105回日本選手権の3日目。男子ハンマー投は福田翔大(日大)が日本歴代7位、学生歴代3位となる71m37で初優勝を飾った。 「地元なので優勝を狙っていました。実際に勝つと、グッとくるものがあってうれしかったです」 地元・大阪出身の福田。100mを制して五輪を決めた多田修平(住友電工)と同じ大阪桐蔭高出身で、やり投五輪代表の北口榛花(JAL)の大学の後輩でもある。多田が100mを制したのは「ホテルで見ていて鳥肌が立ちました」と言う。早くからその能力を期待され、昨年は日本記録保持者の室伏広治の大学2年時の記録を上回る“室伏超え”を果たしている。その福田が日大で師事しているのが、広治の父・室伏重信コーチだ。 この日は「攻めの投げを心掛けて71mを目標にしていました。3回目に投げて以降、72~73も行けるかなと思ったのですが……」と記録を伸ばせず悔しそうな表情。「71は出そうと思って出せた記録ではなかったということ」と反省する。 それでも、室伏広治と同じ大学3年時に日本選手権初優勝。その時の優勝記録は69m72だったことで2つ目の“室伏超え”だ。もちろん、「ずっと追いかけている存在」。自らの記録のはるか先に、偉大な先人が作った大会記録(83m29)と日本記録(84m86)を示すラインがある。室伏広治はその後、2014年まで日本選手権を20連覇。追いつくのは簡単ではないが、「自分も少しずつ連覇をして、追いつけるように頑張ります」。 男子ハンマー投期待のホープは、地元の日本選手権V&“室伏超え”でつかんだ自信を胸に、さらに記録を伸ばしていく構えだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.22

「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。 今年も全国から有力 […]

NEWS 三浦龍司が圧巻スパートで優勝 井川龍人は2年連続2位/日本選手権クロカン

2025.02.22

三浦龍司が圧巻スパートで優勝 井川龍人は2年連続2位/日本選手権クロカン

◇第108回日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) 来年1月の世界クロスカントリー選手権(米国・タラハシー)の代表選考を兼ねた第108回日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(10km)はパリ […]

NEWS 【大会結果】第108回日本選手権クロスカントリー(2025年2月22日)

2025.02.22

【大会結果】第108回日本選手権クロスカントリー(2025年2月22日)

【大会結果】第108回日本選手権クロスカントリー(2025年2月22日/福岡・海の中道海浜公園) ●男子10km 1位 三浦龍司(SUBARU)   28分24秒 2位 井川龍人(旭化成)   28分25秒 3位 塩尻和 […]

NEWS 今年も福岡でクロカン日本一決定戦! 日本選手権&U20日本選手権クロカンに有力選手が多数出場

2025.02.22

今年も福岡でクロカン日本一決定戦! 日本選手権&U20日本選手権クロカンに有力選手が多数出場

第108回日本選手権クロスカントリー、第40回U20日本選手権クロスカントリーは今日2月22日、福岡・海の中道海浜公園の1周2kmのコースを舞台に行われる。 日本選手権は男子が10km、女子が8kmで争われ、男子にはパリ […]

NEWS 編集部コラム「奥が深い」

2025.02.21

編集部コラム「奥が深い」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top