代表撮影
男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)が、明日からの日本選手権を控えて前日練習を公開した。
千葉県内のトレーニング施設で、ドリルやショートダッシュを入れつつ身体に刺激を与え、スターティングブロックを使ったスタート練習まで、約1時間の前日練習を終えたサニブラウン。その後は代表取材に応えた。
「ここまでやってくることはやってきたので、あとは試合でやるだけ」。2019年ドーハ世界選手権以降、ケガやコロナ禍の影響で長く実戦から遠ざかった。今季5月に1年8ヵ月ぶりのレースに臨み10秒25(+3.6)。所属チームのコーチを帯同して拠点とする米国から6月上旬に帰国した。
課題だったスタートはこの日も入念にチェック。「最初の3歩で左右に(脚が)出てブレることがあるので、しっかり頭を上げずに肩から出る(イメージ)。腿をからしっかり脚を上げて運べれば、そこでスピードに乗ってレースも組み立てやすくなる」と感覚を確認していた。
本番を明日に控えても、実感は「全然湧いていない」と言う。「明日、スタートラインに立たないと何も感じないかもしれない」とサニブラウン。だが、「いつものこと。17年も19年もそうでした」と話す。
100mで9秒97の日本記録を保持していたが、6月に山縣亮太(セイコー)が9秒95に塗り替えた。桐生祥秀(日本生命)、小池祐貴(住友電工)と4人が9秒台。代表争いは世界でも数カ国しかないほどの激戦が予想される。
「久しぶり(19年2冠以来)のレースなので楽しんでいけたら。毎年、毎年レベルが上がっているイメージなので、そこは自分としてもうれしいし、とても楽しみです」とサニブラウンは笑顔。そういえば、高校時代から「速い人と走るのが楽しい」と語っていたが、その気持ちは今も変わらないようだ。
日本選手権では100mと200mにエントリー。いずれも参加標準記録を切っており、3位以内に入れば代表に内定する。「日本選手権でしっかりいい走りをして、五輪に向けていい準備ができれば」と語り、「出るからには勝ちに行く」。地元オリンピックに向けた大阪決戦で、狙うのは、17、19年に続く100mと200mの2冠を達成しての五輪切符だ。

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