東京五輪に向けたエチオピア五輪トライアルがオランダ・ヘンゲロで開催され、女子10000mでL.ギデイが29分01秒03の世界新記録を樹立した。従来の世界記録は2日前にS.ハッサン(オランダ)が同会場でマークした29分06秒82で、それをさらに5秒以上も短縮。女子世界初の28分台が間近に迫る快記録だった。ギデイは昨年5000mでも14分06秒62の世界記録を作っている。
ギデイは2000mを5分54秒、3000mを8分50秒で通過。序盤からトップを走り、5000mを14分42秒。ここまでは世界記録ペースよりも若干遅れたが、ここからペースを上げてカバー。1000m2分55秒を2度刻み、7000m以降はさらにペースをアップ。残り1周の鐘が鳴った時は27分58秒で、最後の1周を63秒で回った。
ギデイは「世界記録に期待していましたし、自信がありました」と話し、「次は28分56秒くらいを目標にしています」と女子初の28分台を現実的な目標に捉えていた。
2019年ドーハ世界選手権では銀メダル。「前世界記録保持者」のハッサンに敗れている。東京五輪では2人の激突が見られそうだ。
また、同5000mではG.ツェガイが世界歴代5位の14分13秒32をマーク。2位のE.タイエが14分14秒09で同6位、3位のS.テフェリが14分15秒24で同7位にランクイン。14分15秒30未満を同一レース3人が走ったのは史上初となる。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.04.26
-
2025.04.26
-
2025.04.20
-
2025.04.20
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.26
豊田兼が300mHで34秒22の日本新! 初挑戦のDLで大健闘 サニブラウンは10位/DL厦門
4月26日、ダイヤモンドリーグ(DL)の25年開幕戦となる厦門大会(中国)が行われ、男子300mハードルで豊田兼(トヨタ自動車)が34秒22の日本新記録で3位に入った。 世界のトップだけが出場できるDLに初挑戦となった豊 […]
2025.04.26
男子3000m障害・三浦龍司も東京世界陸上代表内定!! サードベスト8分10秒11で標準突破/DL厦門
4月26日、ダイヤモンドリーグ(DL)の25年開幕戦となる厦門大会(中国)が行われ、男子3000m障害で三浦龍司(SUBARU)が8分10秒11で6位に入った。この結果、三浦は日本陸連が定めた東京世界選手権の代表内定基準 […]
2025.04.26
男子110mH村竹ラシッドが13秒14で2位! 標準突破で東京世界陸上代表内定!/DL厦門
4月26日、ダイヤモンドリーグ(DL)の25年開幕戦となる厦門大会(中国)が行われ、男子110mハードルで村竹ラシッド(JAL)が13秒14(+0.3)で2位に入賞。昨年のパリ五輪で5位に入賞している村竹は、今年9月の東 […]
2025.04.26
男子5kmは創価大・織橋巧が13分45秒で日本人トップ 浦野雄平、黒田朝日が13分台フィニッシュ/ADIZERO ROAD TO RECORDS
4月26日、アディダスの独自ロードレース「ADIZERO: ROAD TO RECORDS 2025」がアディダス本社のあるドイツ・ヘルツォーゲンアウラハで行われ、男子5kmは織橋巧(創価大)が13分45秒で日本人最上位 […]
2025.04.26
女子走高跳・伊藤楓が1m81の大会タイ記録V 3年ぶり自己ベスト「もっと行ける」/日本学生個人
◇日本学生個人選手権(4月25日~27日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)2日目 ワールドユニバーシティゲームズ代表選考会を兼ねた日本学生個人選手権が行われ、女子走高跳は伊藤楓(日体大)が1m81の大会タイ記録で優勝し […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)