HOME ニュース、国内

2021.06.03

日本陸連の新たな指導者資格制度2022年度から運用開始へ 指導者養成の拡充図る
日本陸連の新たな指導者資格制度2022年度から運用開始へ 指導者養成の拡充図る


日本陸連(JAAF)が6月3日、理事会終了後に会見を開き、事業報告・決算報告や競技会開催実態調査アンケートの結果報告などを行った。

その中で、2022年度より「JAAF公認スポーツ指導者制度概要(案)」を発表。新しい指導者資格制度についての概要を明かした。

日本陸連は2018年に競技者育成指針を発表。その実現のために、「競技力向上や競技継続において直接的にも間接的にも深く関わる重要な存在」と位置づける指導者の養成は欠かせないとし、「すべての指導者にコーチ資格を取得」という狙いに向けて「指導者養成指針」を昨年11月に発表した。

これまで、2012年度より「JAAF公認コーチ」と「JAAF公認ジュニアコーチ」の2種類の資格を制定してきたが、今回の指針に沿うかたちで、上記の2つのコーチ資格に加え、2022年度から「JAAF公認スタートコーチ」を新設する。

「JAAF公認スタートコーチ」は、「必要最低限度の知識・技能を修得した上で、陸上競技の上位資格者と協力して安全で効果的な活動を提供する者を養成する」を目的に、地域のスポーツクラブ少年団、部活動の指導に当たる指導者が取得する必要がある。年間20会場程度で講習会が行われ、18歳以上が受講できる。

公認スタートコーチの養成講習会は、各都道府県陸協が計画、運営を行い、講習会の受講と、筆記試験・レポートの結果により資格を得られる。公認スタートコーチについては、国体の監督や全国小学生交流大会の監督およびコーチを務める引率資格はない。

日本陸連の尾縣貢専務理事は「スタートコーチは経験を積みながら、いずれはジュニアコーチ、公認コーチとなることを期待しています。この資格なしでは指導の現場に立てないという自覚を持っていただければ」と新制度への期待を語る。

広告の下にコンテンツが続きます
日本陸連(JAAF)が6月3日、理事会終了後に会見を開き、事業報告・決算報告や競技会開催実態調査アンケートの結果報告などを行った。 その中で、2022年度より「JAAF公認スポーツ指導者制度概要(案)」を発表。新しい指導者資格制度についての概要を明かした。 日本陸連は2018年に競技者育成指針を発表。その実現のために、「競技力向上や競技継続において直接的にも間接的にも深く関わる重要な存在」と位置づける指導者の養成は欠かせないとし、「すべての指導者にコーチ資格を取得」という狙いに向けて「指導者養成指針」を昨年11月に発表した。 これまで、2012年度より「JAAF公認コーチ」と「JAAF公認ジュニアコーチ」の2種類の資格を制定してきたが、今回の指針に沿うかたちで、上記の2つのコーチ資格に加え、2022年度から「JAAF公認スタートコーチ」を新設する。 「JAAF公認スタートコーチ」は、「必要最低限度の知識・技能を修得した上で、陸上競技の上位資格者と協力して安全で効果的な活動を提供する者を養成する」を目的に、地域のスポーツクラブ少年団、部活動の指導に当たる指導者が取得する必要がある。年間20会場程度で講習会が行われ、18歳以上が受講できる。 公認スタートコーチの養成講習会は、各都道府県陸協が計画、運営を行い、講習会の受講と、筆記試験・レポートの結果により資格を得られる。公認スタートコーチについては、国体の監督や全国小学生交流大会の監督およびコーチを務める引率資格はない。 日本陸連の尾縣貢専務理事は「スタートコーチは経験を積みながら、いずれはジュニアコーチ、公認コーチとなることを期待しています。この資格なしでは指導の現場に立てないという自覚を持っていただければ」と新制度への期待を語る。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.01.18

都道府県男子駅伝オーダー発表!3区に塩尻和也と鶴川正也 7区は鈴木健吾、黒田朝日 4連覇狙う長野は3区吉岡大翔

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝前日の1月18日、オーダーリストが発表された。 エントリーされていた2人の日本記 […]

NEWS 西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

2025.01.17

西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]

NEWS 編集部コラム「年末年始の風物詩」

2025.01.17

編集部コラム「年末年始の風物詩」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

2025.01.17

中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]

NEWS 栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

2025.01.17

栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

日本陸連は2月1日から2日に行われる、日本選手権室内のエントリー状況と、併催の日本室内大阪のスタートリストを発表した。 日本選手権室内では12月にエントリーが発表されていた選手のうち、男子60mに出場予定だったパリ五輪代 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top