HOME ニュース、国内

2021.05.09

400mHの新星!法大・黒川和樹が五輪参加標準突破!早大・山内、世陸代表・豊田も突破/東京五輪テストイベント
400mHの新星!法大・黒川和樹が五輪参加標準突破!早大・山内、世陸代表・豊田も突破/東京五輪テストイベント


東京五輪テストイベント(コンチネンタルツアー・ゴールド)の男子400mハードルで好記録が連発した。

法大2年生の黒川和樹が、昨年マークした49秒19を大きく更新する日本歴代10位タイ、学生歴代5位タイの48秒68をマーク。東京五輪参加標準記録の48秒90を突破した。それだけで終わらず、2位の山内大夢(早大)が48秒84、3位に入ったドーハ世界選手権代表の豊田将樹(富士通)も48秒87で続く、3人が東京五輪参加標準記録を突破した。

黒川は前半から持ち味のスピードを見せ独走。追い風の影響もあり、13歩で「ハードルが近くなるほど身体が動いた」と言う。それでも「9、10台目で崩れて膝がカクッとなってしまった。あと0.3秒はタイムが変わったと思います」と悔やむ。

中学時代は四種競技に取り組み、走高跳が得意だった。山口・田部高に入学し、400mと110mハードルの記録が伸びたことから1年から400mハードルに挑戦。地元・山口ではそのポテンシャルを早くから評価されてきた期待の選手だった。法大ではOBの豊田らと練習をともにしたことでさらにレベルアップ。昨年出した49秒19はU20日本歴代3位で、あの為末大のU20日本記録49秒09に迫って見せた。法大監督を務める苅部俊二、為末、豊田と『法大ヨンパー』の“DNA”を継承している。

日本選手権で3位以内に入れば東京五輪代表に内定するが、「このままでいくと日本選手権は不安なので、崩れた最後のところを修正して日本選手権で勝ちきりたい」と語った。

2位の山内は「正直、49秒中盤くらいを狙っていたので、自己ベストは出ると思っていましたが、参加標準記録はビックリです」と驚きの表情。「スピードがついたことで得意の後半で勝負できた」とラスト追い込んで強さを発揮。「タイムを出したからといって油断せずに日本選手権に臨みたい」と身を引き締めた。

豊田は「今シーズン絶望的かと思った」というほど春から絶不調だったが、「何がよかったかまだわかりません。正直驚いています」と苦笑いするも「ハードルをぶつけず、競るようなレースができた」と久しぶりの快走にホッとした様子。「ポイント(によるワールドランキング)でなく、記録を突破できたので、日本選手権で順位を取れるように」と6月の決戦に向けて意気込んでいた。

広告の下にコンテンツが続きます

ドーハ世界選手権の安部孝駿(ヤマダホールディングス、今大会4位)も参加標準記録を突破済み。ここまでの4人が6月の日本選手権で3位以内に入った段階で東京五輪代表に内定する。

東京五輪テストイベント(コンチネンタルツアー・ゴールド)の男子400mハードルで好記録が連発した。 法大2年生の黒川和樹が、昨年マークした49秒19を大きく更新する日本歴代10位タイ、学生歴代5位タイの48秒68をマーク。東京五輪参加標準記録の48秒90を突破した。それだけで終わらず、2位の山内大夢(早大)が48秒84、3位に入ったドーハ世界選手権代表の豊田将樹(富士通)も48秒87で続く、3人が東京五輪参加標準記録を突破した。 黒川は前半から持ち味のスピードを見せ独走。追い風の影響もあり、13歩で「ハードルが近くなるほど身体が動いた」と言う。それでも「9、10台目で崩れて膝がカクッとなってしまった。あと0.3秒はタイムが変わったと思います」と悔やむ。 中学時代は四種競技に取り組み、走高跳が得意だった。山口・田部高に入学し、400mと110mハードルの記録が伸びたことから1年から400mハードルに挑戦。地元・山口ではそのポテンシャルを早くから評価されてきた期待の選手だった。法大ではOBの豊田らと練習をともにしたことでさらにレベルアップ。昨年出した49秒19はU20日本歴代3位で、あの為末大のU20日本記録49秒09に迫って見せた。法大監督を務める苅部俊二、為末、豊田と『法大ヨンパー』の“DNA”を継承している。 日本選手権で3位以内に入れば東京五輪代表に内定するが、「このままでいくと日本選手権は不安なので、崩れた最後のところを修正して日本選手権で勝ちきりたい」と語った。 2位の山内は「正直、49秒中盤くらいを狙っていたので、自己ベストは出ると思っていましたが、参加標準記録はビックリです」と驚きの表情。「スピードがついたことで得意の後半で勝負できた」とラスト追い込んで強さを発揮。「タイムを出したからといって油断せずに日本選手権に臨みたい」と身を引き締めた。 豊田は「今シーズン絶望的かと思った」というほど春から絶不調だったが、「何がよかったかまだわかりません。正直驚いています」と苦笑いするも「ハードルをぶつけず、競るようなレースができた」と久しぶりの快走にホッとした様子。「ポイント(によるワールドランキング)でなく、記録を突破できたので、日本選手権で順位を取れるように」と6月の決戦に向けて意気込んでいた。 ドーハ世界選手権の安部孝駿(ヤマダホールディングス、今大会4位)も参加標準記録を突破済み。ここまでの4人が6月の日本選手権で3位以内に入った段階で東京五輪代表に内定する。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.01.18

選抜女子駅伝オーダー発表 積水化学は1区松本明莉、パナソニック5区森田香織 高校3連覇狙う神村学園は5区瀬戸口凜

第36回選抜女子駅伝北九州大会(1月19日/福岡・北九州市の小倉城歴史の道発着)前日の1月18日、各チームのオーダーが発表された。 一般の部(5区間27.2km)は実業団チームと地元・北九州市一般選抜を含めた10チームが […]

NEWS 都道府県男子駅伝オーダー発表!3区に塩尻和也と鶴川正也 7区は鈴木健吾、黒田朝日 4連覇狙う長野は3区吉岡大翔

2025.01.18

都道府県男子駅伝オーダー発表!3区に塩尻和也と鶴川正也 7区は鈴木健吾、黒田朝日 4連覇狙う長野は3区吉岡大翔

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝前日の1月18日、オーダーリストが発表された。 エントリーされていた2人の日本記 […]

NEWS 西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

2025.01.17

西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]

NEWS 編集部コラム「年末年始の風物詩」

2025.01.17

編集部コラム「年末年始の風物詩」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

2025.01.17

中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top