2021.04.16
毎週金曜日更新!?
★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第90回「あらためて100m10秒台ってすごいタイムですよね??」(松永貴允)
先日、あるスプリンターのレース結果に驚かされました。
4月10日の九州共立大学チャレンジ競技会の男子100mで、マスターズM40日本記録となる10秒79(-0.7)で駆け抜けた末續慎吾選手(EAGLERUN)です。
末續選手といえば、往年の陸上ファンなら説明不要の名選手。2003年パリ世界選手権200mでは日本人には不可能と言われたショートスプリント種目で初のメダル獲得(銅)をはじめ、08年北京五輪4×100mリレーの銅メダル(のちに銀へ繰り上げ)、遡れば高校1年生の頃から国体を制するなど長きにわたって日本のスプリント界を席巻してきました。
実は私がはじめて月陸を読んだのが2003年の7月号で、200mで現在も破られていない日本記録「20秒03」を出した末續選手が表紙の号でした。兄が買ってきたものを何となく眺めていただけでしたが、これで陸上に興味を持ち、同年8月のパリ世界選手権を(録画で)観て陸上の世界にのめり込みました。
いわば、末續選手が私を陸上の世界に導いてくれた、と言っても過言ではありません。
そんなレジェンドが18年経った今も走り続け、40歳以上の日本歴代最速記録を叩き出したのは素直に「凄すぎる!」の一言です。
2017年には37歳で日本選手権200mに出場。言わずと知れた日本陸上界のレジェンド・末續慎吾選手(EAGLERUN)
「10秒79」がどのくらい凄いタイムなのかを説明すると、昨年の全国中学生大会の優勝記録(10秒87/-1.2)を上回り、2019年のインターハイ地区大会なら全11地区のうち、北関東、南関東、北信越以外の8地区で全国大会へ駒を進められるほどです。
※気象条件が異なるので単純比較はできませんが
全国大会の取材をしていると感覚が麻痺してくるのですが、100mの10秒台って普通に考えてすごいタイムですよね??
記憶が正しければ、私が通っていた中学校で一番速かった野球部のクラスメートが12秒3。土のグラウンドでアップシューズだったことを考慮すれば、競技場&スパイク着用で11秒前半~中盤くらいでしょうか。とても10秒台には届きません。
ちなみに中学・高校と陸上部(長距離)だった私の100mベストは13秒67(中学2年時)。一体どのような幼少期を過ごしたら10秒台で走れるようになるのでしょうか。本当に羨ましい限りです。
私も今年で30歳代の仲間入りを果たしますが、年齢を重ねるごとに体力の低下をひしひしと感じています……。40歳でも末續選手のようにキレキレの身体をキープできるように、ちょっとずつでも運動する習慣を身につけたいところです。
まずは来月の健康診断で全項目A判定を目指すぞ!
松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 最年少編集部員(唯一の平成生まれ) 1991年生まれ。171cm、70kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。 |
編集部コラム第89回「学生競技会の華 大学対校戦!」(大久保)
編集部コラム第88回「U20世界選手権の上位候補をリサーチ!」(井上)
編集部コラム第87回「編集部コラム「郷土の応援」(山本)
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編集部コラム第56回「魔法の言葉」(船越)
編集部コラム第55回「月陸ってどんな雑誌?」(松永)
編集部コラム第54回「インターハイ種目別学校対抗(女子編)」(大久保)
編集部コラム第53回「明確なビジョン」(井上)
編集部コラム第52回「人間性を磨く」(山本)
編集部コラム第51回「指が痛い。」(向永)
編集部コラム第50回「温故知新」(小川)
編集部コラム第49回「対面取材」(船越)
編集部コラム第48回「日本選手権優勝者を世代別にまとめてみた」(松永)
編集部コラム第47回「インターハイ種目別学校対抗(男子編)」(大久保)
編集部コラム第46回「月陸に自分が載った」(井上)
編集部コラム第45回「陸上競技と関わり続ける」(山本)
編集部コラム第44回「逃げるとどうなる?」(向永)
編集部コラム第43回「成長のヒント」(小川)
編集部コラム第42回「日本実業団記録」(大久保)
編集部コラム第41回「思い出の2016年長野全中」(松永)
編集部コラム第40回「葛藤」(船越)
編集部コラム第39回「何も咲かない寒い日は……」(井上)
編集部コラム第38回「社会の一員としての役割」(山本)
編集部コラム第37回「大学生、高校生、中学生に光を」(向永)
編集部コラム第36回「Tokyo 2020+1」(小川)
編集部コラム第35回「善意」(船越)
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編集部コラム第33回「日本記録アラカルト」(大久保)
編集部コラム第32回「独断で選ぶ2019年度高校陸上界5選」(井上)
編集部コラム第31回「記録と順位」(山本)
編集部コラム第30回「答えを見つけ出す面白さ」(向永)
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編集部コラム番外編「勝負師の顔」(山本)
編集部コラム第23回「みんなキラキラ」(向永)
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編集部コラム第20回「日本記録樹立者を世代別にまとめてみた」(松永)
編集部コラム第19回「高校陸上界史上最強校は?(女子編)」(大久保)
編集部コラム第18回「独断で選ぶ全国高校駅伝5選」(井上)
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編集部コラム第16回「強い選手の共通点?」(向永)
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編集部コラム第14回「初陣」(船越)
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編集部コラム第10回「心を動かすもの」(山本)
編集部コラム第9回「混成競技のアレコレ」(向永)
編集部コラム第8回「アナウンス」(小川)
編集部コラム第7回「ジンクス」(船越)
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編集部コラム第5回「他競技で活躍する陸上競技経験者」(大久保)
編集部コラム第4回「とらんすふぁ~」(井上)
編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永)
編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川)
第90回「あらためて100m10秒台ってすごいタイムですよね??」(松永貴允)
先日、あるスプリンターのレース結果に驚かされました。 4月10日の九州共立大学チャレンジ競技会の男子100mで、マスターズM40日本記録となる10秒79(-0.7)で駆け抜けた末續慎吾選手(EAGLERUN)です。 末續選手といえば、往年の陸上ファンなら説明不要の名選手。2003年パリ世界選手権200mでは日本人には不可能と言われたショートスプリント種目で初のメダル獲得(銅)をはじめ、08年北京五輪4×100mリレーの銅メダル(のちに銀へ繰り上げ)、遡れば高校1年生の頃から国体を制するなど長きにわたって日本のスプリント界を席巻してきました。 実は私がはじめて月陸を読んだのが2003年の7月号で、200mで現在も破られていない日本記録「20秒03」を出した末續選手が表紙の号でした。兄が買ってきたものを何となく眺めていただけでしたが、これで陸上に興味を持ち、同年8月のパリ世界選手権を(録画で)観て陸上の世界にのめり込みました。 いわば、末續選手が私を陸上の世界に導いてくれた、と言っても過言ではありません。 そんなレジェンドが18年経った今も走り続け、40歳以上の日本歴代最速記録を叩き出したのは素直に「凄すぎる!」の一言です。 2017年には37歳で日本選手権200mに出場。言わずと知れた日本陸上界のレジェンド・末續慎吾選手(EAGLERUN) 「10秒79」がどのくらい凄いタイムなのかを説明すると、昨年の全国中学生大会の優勝記録(10秒87/-1.2)を上回り、2019年のインターハイ地区大会なら全11地区のうち、北関東、南関東、北信越以外の8地区で全国大会へ駒を進められるほどです。 ※気象条件が異なるので単純比較はできませんが 全国大会の取材をしていると感覚が麻痺してくるのですが、100mの10秒台って普通に考えてすごいタイムですよね?? 記憶が正しければ、私が通っていた中学校で一番速かった野球部のクラスメートが12秒3。土のグラウンドでアップシューズだったことを考慮すれば、競技場&スパイク着用で11秒前半~中盤くらいでしょうか。とても10秒台には届きません。 ちなみに中学・高校と陸上部(長距離)だった私の100mベストは13秒67(中学2年時)。一体どのような幼少期を過ごしたら10秒台で走れるようになるのでしょうか。本当に羨ましい限りです。 私も今年で30歳代の仲間入りを果たしますが、年齢を重ねるごとに体力の低下をひしひしと感じています……。40歳でも末續選手のようにキレキレの身体をキープできるように、ちょっとずつでも運動する習慣を身につけたいところです。 まずは来月の健康診断で全項目A判定を目指すぞ!松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 最年少編集部員(唯一の平成生まれ) 1991年生まれ。171cm、70kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。 |
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