HOME 学生長距離

2021.03.12

ユニバ代表権は誰の手に!? 男子は田澤、中谷、太田ら、女子は鈴木、名城大勢が中心か/第24回日本学生ハーフマラソン展望
ユニバ代表権は誰の手に!? 男子は田澤、中谷、太田ら、女子は鈴木、名城大勢が中心か/第24回日本学生ハーフマラソン展望

3月14日(日)、「第24回日本学生ハーフマラソン選手権大会」「第24回日本学生女子ハーフマラソン選手権大会」が東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地内周回コースで開催される。8月に中国・成都で開催されるワールドユニバーシティゲームズ(旧ユニバーシアード/中国・成都)の代表選考会も兼ねており、各校のエースたちが白熱のバトルを繰り広げそうだ。

男子は10000m27分台のスピードを持つ3人、駒大・田澤廉(2年)と早大の中谷雄飛、太田直希(ともに3年)に注目が集まる。田澤は昨年12月の日本選手権10000mで学生トップの8位。今年はトラックに専念することを明かしているが、出場すればレースの中心になること間違いなしだ。そこに肩を並べる早大コンビも強力で、中谷は11月の全日本大学駅伝で3区区間賞、太田も4区区間2位と好走した。3人とも箱根駅伝では日本選手権の疲れもあり不本意な結果(※)に終わったが、2ヵ月間の強化期間を経て真価が問われることになる。
※田澤2区区間7位、中谷3区区間6位、太田2区区間13位

昨年12月の日本選手権10000mでそろって27分台に突入した中谷雄飛(左)と太田直希(右)の早大コンビ

ハーフマラソンの自己記録では皇學館大の川瀬翔矢(4年)がトップに立つ。昨年2月の丸亀国際ハーフで日本人学生歴代3位の1時間1分18秒をマークし、全日本では関東の強豪校含む17人抜きの区間賞を獲得。春からは実業団のHondaに進むことが決まっており、学生最後のレースで日本一の称号を手にすることができるか。

他にも青学大の岸本大紀(2年)と佐藤一世(1年)、全日本(4区)と箱根(3区)の両駅伝で区間賞と鮮烈な駅伝デビューを飾った東海大の石原翔太郎(1年)、箱根駅伝準優勝の立役者となった創価大の嶋津雄大(3年)、箱根1区区間賞の法大・鎌田航生(3年)ら各校のエース級がずらりと並ぶ。そこに10000m27分30秒09を持つチャールズ・カマウ(武蔵野学大)ら強力な留学生も加わり、同コースで行われた昨年10月の箱根駅伝予選会と同じく高速レースとなりそうだ。

広告の下にコンテンツが続きます

女子は大東大のエース・鈴木優花(3年)に駅伝女王の名城大勢が立ち向かう構図となりそう。鈴木は2年前の大会を制し、ユニバーシアードでは金メダルを獲得。学生駅伝ではこれまで全日本大学女子駅伝と全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)で6大会中5回も区間賞を手にしており、勝負強さはピカイチだ。

ロードでは絶対的な強さを誇る大東大の鈴木優花

対する名城大勢は10000mで学生歴代8位の32分08秒67を持つ小林成美(2年)や同32分58秒04の荒井優奈(2年)、2大駅伝でともに区間賞を獲得した増渕祐香(1年)らが強力。他大学では松山大から2年前のユニバ銅メダリストの田川友貴(3年)、日本インカレ5000m4位の小松優衣(2年)がエントリーに名を連ね、1年時に全日本大学女子駅伝5区で8人抜きの快走を演じた城西大の福嶋摩耶(2年)も忘れてはいけない存在だ。

男子は9時30分、女子は11時にスタート。コロナ禍により無観客で、チームスタッフの入場制限もして開催される。昨年は男女ともに大会が中止となっており、2年ぶりとなる大学生のハーフマラソン日本一決定戦は激戦必至だ。

◇第24回日本学生ハーフマラソン選手権大会
2021年3月14日(日)9時30分スタート

◇第24回日本学生女子ハーフマラソン選手権大会
2021年3月14日(日)11時00分スタート

大会情報(日本学連HP内)

3月14日(日)、「第24回日本学生ハーフマラソン選手権大会」「第24回日本学生女子ハーフマラソン選手権大会」が東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地内周回コースで開催される。8月に中国・成都で開催されるワールドユニバーシティゲームズ(旧ユニバーシアード/中国・成都)の代表選考会も兼ねており、各校のエースたちが白熱のバトルを繰り広げそうだ。 男子は10000m27分台のスピードを持つ3人、駒大・田澤廉(2年)と早大の中谷雄飛、太田直希(ともに3年)に注目が集まる。田澤は昨年12月の日本選手権10000mで学生トップの8位。今年はトラックに専念することを明かしているが、出場すればレースの中心になること間違いなしだ。そこに肩を並べる早大コンビも強力で、中谷は11月の全日本大学駅伝で3区区間賞、太田も4区区間2位と好走した。3人とも箱根駅伝では日本選手権の疲れもあり不本意な結果(※)に終わったが、2ヵ月間の強化期間を経て真価が問われることになる。 ※田澤2区区間7位、中谷3区区間6位、太田2区区間13位 昨年12月の日本選手権10000mでそろって27分台に突入した中谷雄飛(左)と太田直希(右)の早大コンビ ハーフマラソンの自己記録では皇學館大の川瀬翔矢(4年)がトップに立つ。昨年2月の丸亀国際ハーフで日本人学生歴代3位の1時間1分18秒をマークし、全日本では関東の強豪校含む17人抜きの区間賞を獲得。春からは実業団のHondaに進むことが決まっており、学生最後のレースで日本一の称号を手にすることができるか。 他にも青学大の岸本大紀(2年)と佐藤一世(1年)、全日本(4区)と箱根(3区)の両駅伝で区間賞と鮮烈な駅伝デビューを飾った東海大の石原翔太郎(1年)、箱根駅伝準優勝の立役者となった創価大の嶋津雄大(3年)、箱根1区区間賞の法大・鎌田航生(3年)ら各校のエース級がずらりと並ぶ。そこに10000m27分30秒09を持つチャールズ・カマウ(武蔵野学大)ら強力な留学生も加わり、同コースで行われた昨年10月の箱根駅伝予選会と同じく高速レースとなりそうだ。 女子は大東大のエース・鈴木優花(3年)に駅伝女王の名城大勢が立ち向かう構図となりそう。鈴木は2年前の大会を制し、ユニバーシアードでは金メダルを獲得。学生駅伝ではこれまで全日本大学女子駅伝と全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)で6大会中5回も区間賞を手にしており、勝負強さはピカイチだ。 ロードでは絶対的な強さを誇る大東大の鈴木優花 対する名城大勢は10000mで学生歴代8位の32分08秒67を持つ小林成美(2年)や同32分58秒04の荒井優奈(2年)、2大駅伝でともに区間賞を獲得した増渕祐香(1年)らが強力。他大学では松山大から2年前のユニバ銅メダリストの田川友貴(3年)、日本インカレ5000m4位の小松優衣(2年)がエントリーに名を連ね、1年時に全日本大学女子駅伝5区で8人抜きの快走を演じた城西大の福嶋摩耶(2年)も忘れてはいけない存在だ。 男子は9時30分、女子は11時にスタート。コロナ禍により無観客で、チームスタッフの入場制限もして開催される。昨年は男女ともに大会が中止となっており、2年ぶりとなる大学生のハーフマラソン日本一決定戦は激戦必至だ。 ◇第24回日本学生ハーフマラソン選手権大会 2021年3月14日(日)9時30分スタート ◇第24回日本学生女子ハーフマラソン選手権大会 2021年3月14日(日)11時00分スタート 大会情報(日本学連HP内)

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.28

【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]

NEWS 【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

2025.03.28

【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]

NEWS 3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

2025.03.28

3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

大阪・ヤンマースタジアム長居を主会場に行われた2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月28日、3泊4日の全日程を終えた。全国から集まった選手たちは交流を深め、試合での再会を誓った […]

NEWS 資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

2025.03.28

資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

旭化成は3月28日、所属選手である競歩の池田向希が受けたアンチ・ドーピング規則違反による4年間の資格停止処分について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行ったと発表した。 男子20km競歩で東京五輪銀メダリスト […]

NEWS 【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

2025.03.28

【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

3月28日、東京都多摩市の国士大多摩陸上競技場で第7回国士大競技会が行われ、高校用規格の男子円盤投(1.75kg)において福宮佳潤(東京高1)が50m73をマークした。この記録は高校1年生の歴代ランキングで2位。高1で史 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top