HOME 特集

2021.03.11

2時間20分切りなるか!松田瑞生を軸に小原怜、佐藤早也伽で激戦必至/名古屋ウィメンズマラソン展望
2時間20分切りなるか!松田瑞生を軸に小原怜、佐藤早也伽で激戦必至/名古屋ウィメンズマラソン展望

「名古屋ウィメンズマラソン2021」は3月14日、愛知・バンテリンドームナゴヤを発着点に行われる。リオ五輪代表の鈴木亜由子(日本郵政グループ)は左脚外側大腿二頭筋腱の炎症で欠場するものの、自己ベストが2時間21分~23分台の選手が参戦し、好レースが予想される。

招待選手は4名で、最注目は東京五輪代表補欠の松田瑞生(ダイハツ)だ。自己ベストは昨年1月の大阪国際でマークした2時間21分47秒(日本歴代7位)。昨年は東京五輪代表争いでは悔し涙を流しただけに、再起を懸けたレースとして挑んでくるだろう。トラックでも17年、18年日本選手権10000m優勝という実績を持ち、その実力を発揮できれば優勝に近い。

広告の下にコンテンツが続きます

その松田と競り合いそうなのが、同じく東京五輪補欠の小原怜(天満屋)と、2回目のマラソンとなる佐藤早也伽(積水化学)。小原は岡山・興譲館高時代から活躍し、15年北京世界選手権10000mに出場した。マラソンでは惜しいレースが続いたが自己記録は2時間23分20秒で実力は十分。今回の名古屋でマラソン初Vがなるか。

佐藤は昨年の名古屋ウィメンズで初マラソン日本歴代6位の2時間23分27秒をマーク。その後は昨年12月の日本選手権10000mでは31分30秒19の自己新で3位に入った。10000mのベストでは松田(31分39秒41)を上回るスピードを持つ。

また、2年前の名古屋ウィメンズを2時間23分52秒で駆け抜けた岩出玲亜(千葉陸協)にも注目だ。19歳で臨んだ14年の横浜国際女子で3位と早くからマラソンで実績を挙げ、現在はプロランナーとして活動している。

招待選手のほかには、1ヵ月半前の大阪国際女子で2時間24分52秒の自己新をマークした上杉真穂(スターツ)や2時間26分42秒を出した和久夢来(ユニバーサルエンターテインメント)がエントリー。2時間26分35秒の記録を持つ山口遥(AC・KITA)や18年アジア大会代表の田中華絵(資生堂)、大学駅伝で活躍した大森菜月(ダイハツ)が、どこまで上位に食らいつけるか。

今大会はエリート選手のほかに、市民ランナーも出場。コロナ禍ということで「当日出走」か、スマートフォンの専用アプリなどを使ってタイムや距離を計測する「オンライン」でも行われる。当日出走は約5000人を予定している。

大会記録は昨年、一山麻緒(ワコール)がマークした2時間20分29秒。女子単独レースのアジア最高記録でもある。今年はさらに上回り、国内レースで日本人女子初の2時間20分切りもポイントだ。日本人初の2時間4分台が飛び出した2週間前のびわ湖に続き、女子でも好記録に期待したい。

◇名古屋ウィメンズマラソン2021
2021年3月14日(日)9時10分スタート

関連記事/五輪代表・鈴木亜由子が名古屋ウィメンズマラソン欠場を発表 左脚を痛めたため

「名古屋ウィメンズマラソン2021」は3月14日、愛知・バンテリンドームナゴヤを発着点に行われる。リオ五輪代表の鈴木亜由子(日本郵政グループ)は左脚外側大腿二頭筋腱の炎症で欠場するものの、自己ベストが2時間21分~23分台の選手が参戦し、好レースが予想される。 招待選手は4名で、最注目は東京五輪代表補欠の松田瑞生(ダイハツ)だ。自己ベストは昨年1月の大阪国際でマークした2時間21分47秒(日本歴代7位)。昨年は東京五輪代表争いでは悔し涙を流しただけに、再起を懸けたレースとして挑んでくるだろう。トラックでも17年、18年日本選手権10000m優勝という実績を持ち、その実力を発揮できれば優勝に近い。 その松田と競り合いそうなのが、同じく東京五輪補欠の小原怜(天満屋)と、2回目のマラソンとなる佐藤早也伽(積水化学)。小原は岡山・興譲館高時代から活躍し、15年北京世界選手権10000mに出場した。マラソンでは惜しいレースが続いたが自己記録は2時間23分20秒で実力は十分。今回の名古屋でマラソン初Vがなるか。 佐藤は昨年の名古屋ウィメンズで初マラソン日本歴代6位の2時間23分27秒をマーク。その後は昨年12月の日本選手権10000mでは31分30秒19の自己新で3位に入った。10000mのベストでは松田(31分39秒41)を上回るスピードを持つ。 また、2年前の名古屋ウィメンズを2時間23分52秒で駆け抜けた岩出玲亜(千葉陸協)にも注目だ。19歳で臨んだ14年の横浜国際女子で3位と早くからマラソンで実績を挙げ、現在はプロランナーとして活動している。 招待選手のほかには、1ヵ月半前の大阪国際女子で2時間24分52秒の自己新をマークした上杉真穂(スターツ)や2時間26分42秒を出した和久夢来(ユニバーサルエンターテインメント)がエントリー。2時間26分35秒の記録を持つ山口遥(AC・KITA)や18年アジア大会代表の田中華絵(資生堂)、大学駅伝で活躍した大森菜月(ダイハツ)が、どこまで上位に食らいつけるか。 今大会はエリート選手のほかに、市民ランナーも出場。コロナ禍ということで「当日出走」か、スマートフォンの専用アプリなどを使ってタイムや距離を計測する「オンライン」でも行われる。当日出走は約5000人を予定している。 大会記録は昨年、一山麻緒(ワコール)がマークした2時間20分29秒。女子単独レースのアジア最高記録でもある。今年はさらに上回り、国内レースで日本人女子初の2時間20分切りもポイントだ。日本人初の2時間4分台が飛び出した2週間前のびわ湖に続き、女子でも好記録に期待したい。 ◇名古屋ウィメンズマラソン2021 2021年3月14日(日)9時10分スタート 関連記事/五輪代表・鈴木亜由子が名古屋ウィメンズマラソン欠場を発表 左脚を痛めたため

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.15

関西スポーツ賞に20㎞競歩世界新・山西利和、800m東京世界陸上出場・久保凛が選出!

第69回関西スポーツ賞の個人部門に、男子20km競歩で世界新記録を樹立した山西利和(愛知製鋼)、東京世界選手権女子800m出場の久保凛(東大阪大敬愛高3)が選出された。 同賞はその年の優秀な成績、関西スポーツ界への貢献度 […]

NEWS なぜ、トップアスリートがOnを選ぶのか? “人気2モデル”の記録更新に向けての『履き分け』とは
PR

2025.12.15

なぜ、トップアスリートがOnを選ぶのか? “人気2モデル”の記録更新に向けての『履き分け』とは

スイスのスポーツブランド「On(オン)」。同社は、陸上の男子3000m障害の日本記録保持者で、9月に東京で開催された世界選手権で最後まで優勝争いを演じて8位入賞を果たした三浦龍司(SUBARU)や、学生時代から駅伝やトラ […]

NEWS 2026年の日本ICは9月上旬に日産スタジアムで開催!10000mは4月の日本学生個人で実施 全日本大学駅伝は11月1日

2025.12.15

2026年の日本ICは9月上旬に日産スタジアムで開催!10000mは4月の日本学生個人で実施 全日本大学駅伝は11月1日

日本学生陸上競技連合は12月15日、2026年度の主催競技会日程を発表し、第95回日本インカレは9月5日~7日に神奈川県横浜市の日産スタジアムでの開催が決まった。 ただし、暑熱対策として、同大会実施種目のうち男女競歩は1 […]

NEWS アンダーアーマーの新作「UA ベロシティ」シリーズ3モデルを同時発売!12月20日より発売開始

2025.12.15

アンダーアーマーの新作「UA ベロシティ」シリーズ3モデルを同時発売!12月20日より発売開始

アンダーアーマーの日本総代理店である株式会社ドームは12月15日、最新ランニングシリーズ「UA ベロシティ」を12月20日より発売することを発表した。 新モデルは、ランナー一人ひとりの目的やレベルに応じて最適な1足を選べ […]

NEWS 女子はバットクレッティが連覇!東京世界陸上ダブルメダルの実力示す 男子はンディクムウェナヨV/欧州クロカン

2025.12.15

女子はバットクレッティが連覇!東京世界陸上ダブルメダルの実力示す 男子はンディクムウェナヨV/欧州クロカン

12月14日、ポルトガル・ラゴアで欧州クロスカントリー選手権が行われ、女子(7470m)はパリ五輪10000m銀メダルのN.バットクレッティ(イタリア)が24分52秒で優勝した。 バットクレッティは現在25歳。今年の東京 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top