HOME ニュース、国内

2021.03.06

七種競技ヘンプヒル恵が2度目の膝手術 復帰目指し「強い選手で居続けたい」
七種競技ヘンプヒル恵が2度目の膝手術 復帰目指し「強い選手で居続けたい」


七種競技で日本歴代2位の5907点を持つヘンプヒル恵(アトレ)が自身のSNSを更新。昨年の日本選手権で痛めた膝を手術していたことを明かし、復帰への意気込みを綴った。

ヘンプヒルは昨年9月の日本選手権・七種競技に出場。シーズン通して100mハードルで自己新をマークするなど好調で、日本選手権でも2017年以来となる自己新、そして日本新ペースで試合を進めた。だが、6種目めのやり投で脚を故障。テーピングをぐるぐる巻きにして最終種目の800mのスタートラインに立ったが、走ることなく競技を終えていた。

ケガは右膝前十字靱帯断裂で昨年手術をしていたことを明かす。ヘンプヒルは17年に夏にも練習中に左膝前十字靱帯を断裂して手術。試行錯誤しながらようやく完全復活間近でのケガということもあり、「3年の長い歳月をかけて、昨年やっと自己ベストを出すところまで頑張れてきました。その中での再び大きなケガ、心が壊れそうでした」と心境を打ち明ける。陸上を辞めようと思ったとも言うが、「入院中も退院後も毎日リハビリをして、身体を動かしていた」そうで、「きっと陸上が好きなんだと思います」と続けた。

そして「再び陸上の道のスタートを切りました」と再起に向けて動き出していることを表明。「速いだけの選手ではなく、強い選手で居続けたい。少しでも誰かの心を動かせる選手でありたい」と強い決意を綴っている。

中学時代からトップを走り続け、常に結果と記録を求められ、それに応えてきたヘンプヒル。これまで何度も逆境に打ち勝ち、泥臭く這い上がってきた。近年、女子七種競技の全体のレベルは飛躍的に向上。そのきっかけは間違いなくヘンプヒルの登場によってもたらされた。再び女王の座へ――時間がかかっても、必ず彼女はさらに強くなって戻ってくる。

七種競技で日本歴代2位の5907点を持つヘンプヒル恵(アトレ)が自身のSNSを更新。昨年の日本選手権で痛めた膝を手術していたことを明かし、復帰への意気込みを綴った。 ヘンプヒルは昨年9月の日本選手権・七種競技に出場。シーズン通して100mハードルで自己新をマークするなど好調で、日本選手権でも2017年以来となる自己新、そして日本新ペースで試合を進めた。だが、6種目めのやり投で脚を故障。テーピングをぐるぐる巻きにして最終種目の800mのスタートラインに立ったが、走ることなく競技を終えていた。 ケガは右膝前十字靱帯断裂で昨年手術をしていたことを明かす。ヘンプヒルは17年に夏にも練習中に左膝前十字靱帯を断裂して手術。試行錯誤しながらようやく完全復活間近でのケガということもあり、「3年の長い歳月をかけて、昨年やっと自己ベストを出すところまで頑張れてきました。その中での再び大きなケガ、心が壊れそうでした」と心境を打ち明ける。陸上を辞めようと思ったとも言うが、「入院中も退院後も毎日リハビリをして、身体を動かしていた」そうで、「きっと陸上が好きなんだと思います」と続けた。 そして「再び陸上の道のスタートを切りました」と再起に向けて動き出していることを表明。「速いだけの選手ではなく、強い選手で居続けたい。少しでも誰かの心を動かせる選手でありたい」と強い決意を綴っている。 中学時代からトップを走り続け、常に結果と記録を求められ、それに応えてきたヘンプヒル。これまで何度も逆境に打ち勝ち、泥臭く這い上がってきた。近年、女子七種競技の全体のレベルは飛躍的に向上。そのきっかけは間違いなくヘンプヒルの登場によってもたらされた。再び女王の座へ――時間がかかっても、必ず彼女はさらに強くなって戻ってくる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.22

石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!

2月21日、米国ペンシルベニア州カレッジステーションでペンシルベニア州立大の学内学内競技会が同校の室内競技場(1周200m)で行われ、男子800mで石井優吉(ペンシルベニア州立大)が1分46秒41のショートラック日本記録 […]

NEWS JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

2025.02.22

JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

◇大阪マラソン2025(2月24日/大阪・大阪府庁前スタート・大阪城公園フィニッシュ) 大阪マラソンの主催者は2月22日、招待選手の西山雄介(トヨタ自動車)がコンディション不良により欠場することを発表した。 西山は22年 […]

NEWS 【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2025.02.22

【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2月22日、京都市の京産大総合グラウンド競技場で第11回京都陸協記録会が行われ、一般規格の男子ハンマー投でアツオビン・アンドリュウ(花園高3京都)が高校歴代2位となる61m59をマークした。 アツオビンは昨年のU20日本 […]

NEWS 円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

2025.02.22

円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズラベルのインターナショナル・トラック・ミート2025が2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチで行われ、男子円盤投で堤雄司(ALSOK群馬)が61m76のセカンドベス […]

NEWS 「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

2025.02.22

「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。 今年も全国から有力 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top