日本陸連は、アスリートの身長・体重について今後は非公開とし、収集も控えることを基本方針として決定したと発表した。1月に方針を決め、2月9日に加盟団体・協力団体、主催・後援大会団体に向けて通知した。
背景として個人情報の管理が強化、見直されていることに加え、「インターネット媒体の普及に伴い、誹謗中傷や誤った情報の拡散などが度々問題視」されているとし、特に女性アスリートについて身長・体重、それにより算出されるBMIなど「数値だけに注目が集まり、情報が独り歩きしている」ということから、決定に至った。身長、体重は「陸上競技の大会運営上必要な要素ではない」とし、大会への申込システム内にあった身長・体重の項目も基本的に廃止する。
性別、種目、年代を問わず、情報収集および公開を控えるようにし、身長・体重を収集および掲載する場合には「使途を明確にし、アスリートの同意を得た上で対応する」ことを推奨。陸連として調査研究のために収集する場合は使途を説明するとしている。今後は、大会申込用紙、申込システム、大会プログラム、大会 Web サイトで情報公開を控えるように進めていく。
所属先の公式Webサイトに掲載する情報については各所属先に判断を委ねる。また、報道メディアに対しては独自取材については「アスリートへ事前確認をしていただくことを推奨する」とし、特に「マラソンや駅伝大会に関する出場選手情報(プロフィール)として公開されているケースが目立ちますが、全ての大会及び種目でご対応をお願いいたします」と明記されている。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2025.03.29
青学大・若林宏樹の学生ラストランは2位!TBS感謝祭マラソン激走「箱根よりきつかった」
青学大の若林宏樹がTBSの「オールスター感謝祭2025春」に出演した。若林は番組恒例の赤坂ミニマラソンに出場して2位だった。 約5km、心臓破りの坂がランナーたちを苦しめる番組の人気企画。今年の箱根駅伝で5区区間新を出し […]
2025.03.29
女子やり投で16歳・嚴子怡が64m83 自身のU20世界記録を42cm塗り替え3度目の更新
3月28日に中国・成都で行われた投てきの招待競技会女子やり投で、16歳の嚴子怡が自身の持つU20世界記録を42cm更新する64m83を放った。 嚴は2008年5月生まれ。2023年に国際学校スポーツ連盟が主催するU15世 […]
2025.03.29
鈴木琉胤5000mで高校歴代2位13分25秒59 “世界”のレースを体感して日本人トップ 4月から早大へ/WAコンチネンタルツアー
2025年の世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールド初戦となるモーリー・プラント競技会が3月29日、豪州・メルボルンで行われた。 男子5000mには4月から早大に進学する鈴木琉胤(八千代松陰高3千葉)が出場。高校歴 […]
2025.03.29
走高跳で男女上位 真野友博1位、髙橋渚1m86で2位 100mH田中佑美Vで3位まで日本勢/WAコンチネンタルツアー
2025年の世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールド初戦となるモーリー・プラント競技会が3月29日、豪州・メルボルンで行われた。 日本からは22名が出場し、2種目で優勝。走高跳では男子が昨年のパリ五輪代表で22年世 […]
2025.03.29
編集部コラム「いつのまにか700号超え」
攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報