2020.12.25
連載32区
「箱根駅伝の順位予想が難しい件!」
今年の富士山女子駅伝もお仕事をいただきました!神野選手、佐藤選手とご一緒です
みなさん、こんにちは! 諸事情でコラムの更新が遅れてすみません!
さぁ、いよいよこの季節がやってきました! 12月30日「富士山女子駅伝」、年が明けて1月1日「ニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝)」。そして1月2、3日に「箱根駅伝」。どの大会もとても楽しみです!
今年もありがたいことに富士山女子駅伝にお仕事で携わらせていただくことになりました。当日朝4時55分から放送される事前番組にも出演します。今年はプロランナーの神野大地選手(セルソース)と、資生堂の佐藤成葉選手とご一緒しました。 富士山女子駅伝の魅力がたっぷりと凝縮された番組です。この番組を見てレースをより楽しんでくださるとうれしいです。ぜひチェックしてみてください。
順位予想に頭を捻る
学生スポーツの一大イベントである箱根駅伝がまもなくスタート。陸上界では毎年、箱根駅伝が近づくにつれて選手の方や、見守るファンの方々の間に独特な空気感、緊張感が流れているように感じます。みなさんはどこのチームが優勝すると予想していますか? この時期になると私も取材等で順位予想を聞かれることがあります。毎年頭をひねって、一生懸命予想するのですが……当てるのって難しいですよね……(笑)。でも、勇気を振り絞って予想していきたいと思います!
まず優勝候補の筆頭と言われているのは、前回覇者の青山学院大学。先月行われた10000m記録挑戦競技会では悔しい表情を浮かべていた選手が多いように感じましたが、それでも選手層の厚さは学生長距離界随一。層が厚いからこそ、区間エントリーの競争率も高く、出走を任された選手からは「ここで絶対に結果を残してやる」という、絶対的王者であるチームだからこその強い意志を特に感じます。
個人的にはラストイヤーであり、大学で競技から引退をする新号健志選手に注目しています。新号選手は前回もエントリーはされているものの、出走していません。最初で最後の箱根路を駆け抜ける姿が見られたらうれしいです。
NGT48の私としては、今年2区を走った新潟県出身の岸本大紀選手(2年)がケガの影響により、エントリーから漏れてしまったことが残念ですが、選手層の厚さと多くの大会で培ってきた『勝ち癖』で優勝を狙ってほしいと思います。
全日本大学駅伝を制した駒澤大学も、もちろん優勝候補。さまざまな記録会で駒澤大学が上位独占している結果を今年は何度見かけたことでしょうか。なかでも1年生の勢いが止まらず、10000m28分台がなんと5人も!
全日本を制した駒大
このコラムには駅伝勉強中の私のファンの方や、アイドルファンの方も読んでくださっているので、これがどのくらいすごいことなのかAKB48グループで例えますと……加入1年目のメンバーが総選挙で16位以内に5人入った! という感じでしょうか!(笑)。ちなみに私が先日Twitterでフォロワーさんに箱根駅伝の優勝予想を募集したところ、駒澤大学と答える人が1番多かったです。
全日本大学駅伝で存在感を見せたのが明治大学。今年はトラックシーズンでの勢いをロードでも発揮した1年でした。また明治大学の去年の区間エントリーを見てみると4年生は7区の阿部弘輝選手(現・住友電工)と10区の河村一輝選手(現・トーエネック)の2名のみ。つまり前回出走した8名が残っていることになります。さらに難関区間とも言われる山の5、6区において前回5区区間5位の鈴木聖人選手(3年)、下りの6区で区間7位と好成績を残した前田舜平選手(4年)が在籍しています。
前回大会の6区を振り返ってみると、東海大学・館澤亨次選手(現・横浜DeNA)、東洋大学・今西駿介選手(現・トヨタ自動車九州)、青山学院大学・谷野航平選手と4年生が多く上位に食い込みました。彼らが卒業したことで、今回は新しい顔ぶれがそろいそうです。各監督はいろいろな戦略を立てることでしょう。一方、明治大学は前回の経験がある2名がチームに控えています。これは優勝への大きなアドバンテージになるのではないでしょうか。
もちろん、前回2位の東海大学も注目で、塩澤稀夕選手、西田壮志選手、名取燎太選手と言った実績のある4年生の『三本柱』が中心選手。また、中谷雄飛選手(3年)、太田直希選手(3年)、井川龍人選手(2年)と主力が欠けることなくエントリーされている早稲田大学も上位に食い込むことが予想されています。
本来力のある選手たちが誰1人欠けることなくエントリーされていることは、案外少ないように感じます。チームが万全なオーダーを組めることで選手の自信にもなりますし、モチベーションも上昇するのではないでしょうか。
こうして、各チームのことを書いているとさらに優勝予想が難しくなってきます……(笑)。
頭を捻ってみた結果……、
2021年箱根駅伝……
私の優勝予想は……
青山学院大学!!
往路優勝・駒澤大学、総合優勝・青山学院大学。これが私の予想です!
前回、青学大の1区は吉田圭太選手。今大会はどこに配置?
城西大学に注目!
全日本大学駅伝を再現するように往路を駆け抜けていく駒澤大学、そして復路に巻き返しを図り、総合優勝を果たす青山学院大学というイメージですが、はたして当たるでしょうか……。当たったらぜひ、この記事をより拡散してください(笑)。
最後にもう一つ! 私が個人的に注目しているチームがあります。それは城西大学です。11月に行われた八王子ロングディスタンスにおいてはキャプテンである菊地駿弥選手(4年)がなんと10000mで実業団選手を抑えて、その組で日本人トップのタイム28分08秒25をマーク。城西大学記録を更新する走りでした。
さらに全日本大学駅伝では1区で区間2位と大健闘をした砂岡拓磨選手(3年)、前回大会の箱根駅伝では学生連合チームに選出され3区を走った菅原伊織選手(4年)が在籍しているなど、シード権に入る実力は十分に兼ね備えていると思います。
城西大学の砂岡選手(左から2人目)に注目!
また、先日発表されたエントリーでは16名中6名が1年生と多くのルーキーが選出されました。山本唯翔選手は新潟県・十日町市出身で私も高校時代から応援している選手の1人です。菊地選手、砂岡選手、菅原選手の『三本柱』を中心に城西大学の次世代を担うメンバーでつなぐタスキリレーでシード獲得に期待したいと思います。
2020年のコラムはこちらが最後となりました。今年は新型コロナウイルスの影響で思うように進まなかった1年だったかもしれません。それでもみなさんとこうして大好きな陸上の話を共有できるコラムの場があり、たくさん陸上を楽しめたことがとてもうれしかったです。
年末年始の駅伝、一緒に楽しみましょう! それではよいお年を!
順位予想のために月陸を読んで情報をゲット!
【対談】NGT48西村菜那子が直撃! 館澤亨次選手に聞く箱根駅伝ランナーのアレコレ/前編
【対談】NGT48西村菜那子が直撃! 館澤亨次選手に聞く箱根駅伝ランナーのアレコレ/後編
※Twitterのハッシュタグ「♯西村菜那子の陸上日記」で感想や質問、コラムの内容など随時募集中!
前回の記事はこちら
![]() NGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ) 1997年8月11日生/O型/長野県出身 特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記 趣味:陸上観戦、サッカー観戦 2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。駅伝関連のメディア出演も多数。 西村菜那子モバイルサイト ●Information NGT48 5thシングル『シャーベットピンク』発売中!©︎Flora ![]() 最新情報はNGT48公式HPまで 『NGT48ゲーム部』(Mildom)レギュラー出演中!詳細はHPまで/舞台『風が強く吹いている』6月10日~17日公演予定※新型コロナウイルスの影響で延期となりました。詳細は公式HPまで |
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連載32区 「箱根駅伝の順位予想が難しい件!」
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順位予想に頭を捻る
学生スポーツの一大イベントである箱根駅伝がまもなくスタート。陸上界では毎年、箱根駅伝が近づくにつれて選手の方や、見守るファンの方々の間に独特な空気感、緊張感が流れているように感じます。みなさんはどこのチームが優勝すると予想していますか? この時期になると私も取材等で順位予想を聞かれることがあります。毎年頭をひねって、一生懸命予想するのですが……当てるのって難しいですよね……(笑)。でも、勇気を振り絞って予想していきたいと思います! まず優勝候補の筆頭と言われているのは、前回覇者の青山学院大学。先月行われた10000m記録挑戦競技会では悔しい表情を浮かべていた選手が多いように感じましたが、それでも選手層の厚さは学生長距離界随一。層が厚いからこそ、区間エントリーの競争率も高く、出走を任された選手からは「ここで絶対に結果を残してやる」という、絶対的王者であるチームだからこその強い意志を特に感じます。 個人的にはラストイヤーであり、大学で競技から引退をする新号健志選手に注目しています。新号選手は前回もエントリーはされているものの、出走していません。最初で最後の箱根路を駆け抜ける姿が見られたらうれしいです。 NGT48の私としては、今年2区を走った新潟県出身の岸本大紀選手(2年)がケガの影響により、エントリーから漏れてしまったことが残念ですが、選手層の厚さと多くの大会で培ってきた『勝ち癖』で優勝を狙ってほしいと思います。 全日本大学駅伝を制した駒澤大学も、もちろん優勝候補。さまざまな記録会で駒澤大学が上位独占している結果を今年は何度見かけたことでしょうか。なかでも1年生の勢いが止まらず、10000m28分台がなんと5人も!
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城西大学に注目!
全日本大学駅伝を再現するように往路を駆け抜けていく駒澤大学、そして復路に巻き返しを図り、総合優勝を果たす青山学院大学というイメージですが、はたして当たるでしょうか……。当たったらぜひ、この記事をより拡散してください(笑)。 最後にもう一つ! 私が個人的に注目しているチームがあります。それは城西大学です。11月に行われた八王子ロングディスタンスにおいてはキャプテンである菊地駿弥選手(4年)がなんと10000mで実業団選手を抑えて、その組で日本人トップのタイム28分08秒25をマーク。城西大学記録を更新する走りでした。 さらに全日本大学駅伝では1区で区間2位と大健闘をした砂岡拓磨選手(3年)、前回大会の箱根駅伝では学生連合チームに選出され3区を走った菅原伊織選手(4年)が在籍しているなど、シード権に入る実力は十分に兼ね備えていると思います。
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2025年3月号 (2月14日発売)
別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
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