2020.12.02
左から日隈副会長、有吉会長、山田幹事長
関東学生陸上競技連盟(関東学連)は11月5日、例年通り、来年1月2、3日に第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)を開催することを発表した。開催への思いや決定に至るまでの経緯、感染防止に関する具体的対策と課題、100回大会に向けた第97回大会に期待することなどを関東学連の有吉正博会長、日隈広至副会長、山田幸輝幹事長(神奈川大学)に聞いた。
意図を正確に伝えるための「開催決定」発表
――箱根駅伝開催への思いと、決定に至るまでの経緯をお聞かせください。
有吉 今年は例年とは違い、多くの大会が中止で行えなかったり、延期でスケジュールの変更を余儀なくされたりしました。本連盟の競技会は9月頃からようやく開催していく中で、箱根駅伝も多くの方が「当然開催されるだろう」と受け止めていらっしゃったと思います。ただ、加盟校に出したアナウンスが、一般の方々にこちらの意図とは違うかたちで伝わってしまっていた部分があり、きちんと見通しを持ったうえで「開催します」という意思表示をさせていただいたわけです。
大会を行うことを逡巡することはありませんでしたが、私自身は箱根駅伝までに新型コロナウイルスが完全に収束するとは考えていませんでした。社会全体が「withコロナ」という状況下で動いていますから、これからの社会情勢を十分に見極めながら、場合によっては中止の可能性も持ちながら、準備を進めていきたいと思っています。
山田 私たちは6月頃から警視庁様や神奈川県警様との打ち合わせ、通過する自治体や関係各所の方々への感染症対策のご説明などを重ねて、何とか開催できるめどがついたところで発表させていただきました。
準備する側としては、当然開催したいという思いがありましたが、主催者としての判断となると、冷静に見て、中止の可能性も含みながら準備を進めてきました。まだまだ気の抜けない状態ですが、引き続き開催を目指して、最善の準備を進めている次第です。
――開催に関して、関東学連内でネガティブな声は出ませんでしたか。
日隈 緊急事態宣言が発令された当初は、誰もが「これはできそうもない」という雰囲気だったと思います。我々の中でもそういった意見はありました。でも、学生たちと話したのは、「中止の決定は1つの理由があればできるから、まずはできることを1つずつ積み重ねて開催まで持っていこう」ということでした。
学生が警視庁で打ち合わせを行い、自治体に挨拶に行く。我々は感染症対策の専門家から意見をいただいて対策を考える。予選会も含めた競技会でも、これまで感染者が1人も出ていません。それもその時々の感染症対策を万全に取れたからだと思っています。そうやって積み重ねていくうちにネガティブな意見はどんどん減り、発表の時点ではすっかりなくなっていました。
――一部メディアでは「無観客で開催」と報じられていましたが、それは違うということですね。
山田 はい。当然、生活の動線として使っていらっしゃいますので、強制的に「(コースに)出ないでください」とはできません。あくまでも観戦をご遠慮くださいというお願いです。
日隈 今回の発表の前段階で、応援の自粛要請を出させてもらいましたが、それは関東学連の加盟校に対してです。自律して、自粛するのは我々関係者であって、一般の方々には「お願い」なのです。私たちはこういう努力をしますので、みなさんも協力してください、お願いしますということです。我々に強制権はありませんから。
今大会に向けて、学生や協賛各社などと相談してキャッチフレーズを作りました。それが『応援したいから、応援に行かない。』。今後もホームページや、メディアのお力を借りながら発信していくつもりです。5日に発表した際の会長の言葉(HP参照)にもありますように、遠くからでもみなさんの応援は選手に届きます。
有吉 箱根駅伝では、予選会のようにまったく観客を入れないというのは不可能です。私は秋以降、男女の全日本大学駅伝や地方の駅伝大会を現地で見てきましたが、先頭の広報車から「マスクを着用してください」「声を出さず、拍手で応援をお願いします」といった感染予防のアナウンスをするなど、各大会がいろいろ工夫して運営がなされ、一般の方たちもよく理解していただいていました。これが首都圏の箱根駅伝で同じようにできるかどうかは検討や工夫が必要だと思いますが、ご協力いただきながら上手に運営できると思っています。
関東学連が制作した「応援についてのお願い」
具体的な感染症対策は?
――人が多く集まるスタート、フィニッシュ、中継所は、どのようにコントロールしていく予定でしょうか。
日隈 大手町はスタート時や3日のフィニッシュ時には関係者のみしか入れないようにすることになるでしょう。中継所は道路上、駐車場内と場所が異なるので、規制の仕方がそれぞれによって変わってきますが、基本的には我々関係者も必要最少限になります。今までのように大学関係者やОBがたくさん集まるということはありません。
山田 芦ノ湖は駐車場の中と、往路のフィニッシュ手前、復路のスタート直後の歩道のところを規制できるように今、道路所有者の方と調整を進めています。
――12月1日には当日の交代選手数を4名から6名(1日最大4名)へ変更する発表がありました。
日隈 選手への負担を軽減するのが一番の目的です。コロナ禍ではありますが、たとえば何月何日までに感染者が出たら入れ替えてもいいと明記すると、入れ替わった選手が感染者だとわかってしまいます。病歴は究極の個人情報ですから、感染者が特定されるような方法は取れません。
個人情報を守りながら何ができるか、その一つとしての対応でもあります。万が一、チームに感染者が出てしまった場合の対応は、日本陸連のガイダンスに則って発表した予選会の時と同じになります。
スタート、フィニッシュは関係者のみ最小限で抑えるという
――運営管理車の対策はいかがですか。
山田 例年ですと、ドライバーの他に大学関係者2名と審判2名が乗っていましたが、審判を1人減らして乗車人数を4人にします。8人乗りの車を使用していますので、定員の50%。なおかつ全員にマスクの着用を徹底していただき、常に窓を開けて車内の換気も行いながら走行して参ります。
――学連幹事のみなさんは、例年以上の苦労があったのではないでしょうか?
山田 4月からの緊急事態宣言の時期は、本当にどうなってしまうのだろう、と……。各大会ができないことが続き、自分が学連幹事でいる意義を感じられなくなったようなこともありました。でも、徐々に大会が開催され始め、大変でつらいことも少なくありませんでしたが、それがうれしかったです。今も箱根駅伝の開催に向けて準備をできているのは幸せなことだと感じていますし、他の幹事たちも4月や5月頃からは想像できないくらい生き生きと活動しています。
それに箱根駅伝は大学生長距離ランナーの夢の舞台ですので、私たちがあきらめてしまえば、選手たちの夢が終わってしまいます。とにかく私たちが最後までできることをして、夢の舞台を作ってあげたいという思いで準備を進めています。
日隈 箱根駅伝に限らず関東学連の行事は、学生が企画をし、運営をし、競技をして、その結果を学生同士で称え合うところまでがセットです。常に学生が主体で、競技者はもちろん、運営する側も学生なのです。だから我々OBは、学連幹事たちにもこの舞台に立たせてあげたいという気持ちでいます。
97回大会の意義
――2024年開催の大会が100回の節目となります。そこに向けて、今回の97回大会をどんなものにしたいですか。
山田 最近はよく「100回」がクローズアップされます。でも、今回の97回大会をしっかりつないでいかないと、100回目はありません。100回大会へのプロセスではありますが、まずは97回大会が、そこを迎える選手たちにとっての集大成となるような、素晴らしい大会を作っていきたいです。
有吉 100回大会だけに重みがあって、他の大会がそれより軽いということはありません。毎年、幹事長を中心に年間の主催行事を動かしながら、箱根駅伝は100年の歴史を積み重ねてきたからです。もちろん、100回大会は1つの目標ではありますが、むしろ私は今度の97回大会をこのような世界的な感染症の中で成し遂げることに意味があると感じています。
今年度の幹事たちは、会議や打ち合わせ、取材などをほとんどオンラインで行い、本当に苦労の連続でした。そうした努力の末に開催できた97回大会でありたいと思っております。
日隈 私も100回は特別という意識はありますが、やはり積み重ねです。97回大会も100回大会も、あとで振り返ったら100回の中の1回ということになります。ですが、情熱を傾ける学生はその1年にすべてを懸けていますから、我々も他の大会と区別することなく臨みたい。
私がいつも言うのは、箱根駅伝は変わる必要はないということです。今は何か新しいものにどんどん変化していかないといけないという風潮ですが、箱根駅伝は、世界に向けての選手強化の場であるということと、学生が企画、運営からすべてを主体的に行う。それら先輩方から引き継いできたものを守っていけば、それほどいろいろと変える必要はなく、97回も同じように積み重ねていく。
もちろん、何か特別なことをやりたいというアイデアは出てくるかもしれませんが、それについてはみなさまのご意見を聞きながら取り入れていくということだと思います。したがって100回だから特別な思い入れというより、積み重ねていくことの大切さを感じています。
97回大会を無事に終えることが未来へとつながる
――最後に出場校の選手たちへのメッセージをお願いします。
有吉 今年は競技も大学の授業も思うようにできない年だったと思います。そうしたことを各チームが一丸となって乗り越え、秋口を迎えると、多くの選手の仕上がりが良く、この状態で本当によくがんばっているなと感じました。それは各選手が健康管理をきちんとやって迎えたということですから、今回の箱根駅伝でもその成果を存分に発揮していただき、苦労が報われる大会にしてほしいです。
山田 感染症対策をとりながらの大会になりますので、チーム関係者や選手には窮屈な思いをさせてしますが、運営側と競技者側が一緒に作り上げていかない限り、97回大会は開催できません。こちらのお願いを守っていただきながら、選手にはこの舞台が開催されることへの感謝の気持ちを走りで体現してほしいです。
日隈 私は、競技会は全チームがフィニッシュをし、記録が出てこそ良い大会だったと言えると思っています。当然、気象条件等もありますが、日頃の鍛錬の成果としてがんばっていただきたいです。そして、会長と幹事長も申した通り、窮屈な大会になるかもしれませんが、公道を使う以上、一般の皆様のご協力があって成り立つ競技会ですので、箱根駅伝だから当たり前だということではなく、感謝の気持ちを忘れないでそれぞれの記録にチャレンジしてもらいたいと思います。
構成/小野哲史
意図を正確に伝えるための「開催決定」発表
――箱根駅伝開催への思いと、決定に至るまでの経緯をお聞かせください。 有吉 今年は例年とは違い、多くの大会が中止で行えなかったり、延期でスケジュールの変更を余儀なくされたりしました。本連盟の競技会は9月頃からようやく開催していく中で、箱根駅伝も多くの方が「当然開催されるだろう」と受け止めていらっしゃったと思います。ただ、加盟校に出したアナウンスが、一般の方々にこちらの意図とは違うかたちで伝わってしまっていた部分があり、きちんと見通しを持ったうえで「開催します」という意思表示をさせていただいたわけです。 大会を行うことを逡巡することはありませんでしたが、私自身は箱根駅伝までに新型コロナウイルスが完全に収束するとは考えていませんでした。社会全体が「withコロナ」という状況下で動いていますから、これからの社会情勢を十分に見極めながら、場合によっては中止の可能性も持ちながら、準備を進めていきたいと思っています。 山田 私たちは6月頃から警視庁様や神奈川県警様との打ち合わせ、通過する自治体や関係各所の方々への感染症対策のご説明などを重ねて、何とか開催できるめどがついたところで発表させていただきました。 準備する側としては、当然開催したいという思いがありましたが、主催者としての判断となると、冷静に見て、中止の可能性も含みながら準備を進めてきました。まだまだ気の抜けない状態ですが、引き続き開催を目指して、最善の準備を進めている次第です。 ――開催に関して、関東学連内でネガティブな声は出ませんでしたか。 日隈 緊急事態宣言が発令された当初は、誰もが「これはできそうもない」という雰囲気だったと思います。我々の中でもそういった意見はありました。でも、学生たちと話したのは、「中止の決定は1つの理由があればできるから、まずはできることを1つずつ積み重ねて開催まで持っていこう」ということでした。 学生が警視庁で打ち合わせを行い、自治体に挨拶に行く。我々は感染症対策の専門家から意見をいただいて対策を考える。予選会も含めた競技会でも、これまで感染者が1人も出ていません。それもその時々の感染症対策を万全に取れたからだと思っています。そうやって積み重ねていくうちにネガティブな意見はどんどん減り、発表の時点ではすっかりなくなっていました。 ――一部メディアでは「無観客で開催」と報じられていましたが、それは違うということですね。 山田 はい。当然、生活の動線として使っていらっしゃいますので、強制的に「(コースに)出ないでください」とはできません。あくまでも観戦をご遠慮くださいというお願いです。 日隈 今回の発表の前段階で、応援の自粛要請を出させてもらいましたが、それは関東学連の加盟校に対してです。自律して、自粛するのは我々関係者であって、一般の方々には「お願い」なのです。私たちはこういう努力をしますので、みなさんも協力してください、お願いしますということです。我々に強制権はありませんから。 今大会に向けて、学生や協賛各社などと相談してキャッチフレーズを作りました。それが『応援したいから、応援に行かない。』。今後もホームページや、メディアのお力を借りながら発信していくつもりです。5日に発表した際の会長の言葉(HP参照)にもありますように、遠くからでもみなさんの応援は選手に届きます。 有吉 箱根駅伝では、予選会のようにまったく観客を入れないというのは不可能です。私は秋以降、男女の全日本大学駅伝や地方の駅伝大会を現地で見てきましたが、先頭の広報車から「マスクを着用してください」「声を出さず、拍手で応援をお願いします」といった感染予防のアナウンスをするなど、各大会がいろいろ工夫して運営がなされ、一般の方たちもよく理解していただいていました。これが首都圏の箱根駅伝で同じようにできるかどうかは検討や工夫が必要だと思いますが、ご協力いただきながら上手に運営できると思っています。 関東学連が制作した「応援についてのお願い」具体的な感染症対策は?
――人が多く集まるスタート、フィニッシュ、中継所は、どのようにコントロールしていく予定でしょうか。 日隈 大手町はスタート時や3日のフィニッシュ時には関係者のみしか入れないようにすることになるでしょう。中継所は道路上、駐車場内と場所が異なるので、規制の仕方がそれぞれによって変わってきますが、基本的には我々関係者も必要最少限になります。今までのように大学関係者やОBがたくさん集まるということはありません。 山田 芦ノ湖は駐車場の中と、往路のフィニッシュ手前、復路のスタート直後の歩道のところを規制できるように今、道路所有者の方と調整を進めています。 ――12月1日には当日の交代選手数を4名から6名(1日最大4名)へ変更する発表がありました。 日隈 選手への負担を軽減するのが一番の目的です。コロナ禍ではありますが、たとえば何月何日までに感染者が出たら入れ替えてもいいと明記すると、入れ替わった選手が感染者だとわかってしまいます。病歴は究極の個人情報ですから、感染者が特定されるような方法は取れません。 個人情報を守りながら何ができるか、その一つとしての対応でもあります。万が一、チームに感染者が出てしまった場合の対応は、日本陸連のガイダンスに則って発表した予選会の時と同じになります。 スタート、フィニッシュは関係者のみ最小限で抑えるという ――運営管理車の対策はいかがですか。 山田 例年ですと、ドライバーの他に大学関係者2名と審判2名が乗っていましたが、審判を1人減らして乗車人数を4人にします。8人乗りの車を使用していますので、定員の50%。なおかつ全員にマスクの着用を徹底していただき、常に窓を開けて車内の換気も行いながら走行して参ります。 ――学連幹事のみなさんは、例年以上の苦労があったのではないでしょうか? 山田 4月からの緊急事態宣言の時期は、本当にどうなってしまうのだろう、と……。各大会ができないことが続き、自分が学連幹事でいる意義を感じられなくなったようなこともありました。でも、徐々に大会が開催され始め、大変でつらいことも少なくありませんでしたが、それがうれしかったです。今も箱根駅伝の開催に向けて準備をできているのは幸せなことだと感じていますし、他の幹事たちも4月や5月頃からは想像できないくらい生き生きと活動しています。 それに箱根駅伝は大学生長距離ランナーの夢の舞台ですので、私たちがあきらめてしまえば、選手たちの夢が終わってしまいます。とにかく私たちが最後までできることをして、夢の舞台を作ってあげたいという思いで準備を進めています。 日隈 箱根駅伝に限らず関東学連の行事は、学生が企画をし、運営をし、競技をして、その結果を学生同士で称え合うところまでがセットです。常に学生が主体で、競技者はもちろん、運営する側も学生なのです。だから我々OBは、学連幹事たちにもこの舞台に立たせてあげたいという気持ちでいます。97回大会の意義
――2024年開催の大会が100回の節目となります。そこに向けて、今回の97回大会をどんなものにしたいですか。 山田 最近はよく「100回」がクローズアップされます。でも、今回の97回大会をしっかりつないでいかないと、100回目はありません。100回大会へのプロセスではありますが、まずは97回大会が、そこを迎える選手たちにとっての集大成となるような、素晴らしい大会を作っていきたいです。 有吉 100回大会だけに重みがあって、他の大会がそれより軽いということはありません。毎年、幹事長を中心に年間の主催行事を動かしながら、箱根駅伝は100年の歴史を積み重ねてきたからです。もちろん、100回大会は1つの目標ではありますが、むしろ私は今度の97回大会をこのような世界的な感染症の中で成し遂げることに意味があると感じています。 今年度の幹事たちは、会議や打ち合わせ、取材などをほとんどオンラインで行い、本当に苦労の連続でした。そうした努力の末に開催できた97回大会でありたいと思っております。 日隈 私も100回は特別という意識はありますが、やはり積み重ねです。97回大会も100回大会も、あとで振り返ったら100回の中の1回ということになります。ですが、情熱を傾ける学生はその1年にすべてを懸けていますから、我々も他の大会と区別することなく臨みたい。 私がいつも言うのは、箱根駅伝は変わる必要はないということです。今は何か新しいものにどんどん変化していかないといけないという風潮ですが、箱根駅伝は、世界に向けての選手強化の場であるということと、学生が企画、運営からすべてを主体的に行う。それら先輩方から引き継いできたものを守っていけば、それほどいろいろと変える必要はなく、97回も同じように積み重ねていく。 もちろん、何か特別なことをやりたいというアイデアは出てくるかもしれませんが、それについてはみなさまのご意見を聞きながら取り入れていくということだと思います。したがって100回だから特別な思い入れというより、積み重ねていくことの大切さを感じています。 97回大会を無事に終えることが未来へとつながる ――最後に出場校の選手たちへのメッセージをお願いします。 有吉 今年は競技も大学の授業も思うようにできない年だったと思います。そうしたことを各チームが一丸となって乗り越え、秋口を迎えると、多くの選手の仕上がりが良く、この状態で本当によくがんばっているなと感じました。それは各選手が健康管理をきちんとやって迎えたということですから、今回の箱根駅伝でもその成果を存分に発揮していただき、苦労が報われる大会にしてほしいです。 山田 感染症対策をとりながらの大会になりますので、チーム関係者や選手には窮屈な思いをさせてしますが、運営側と競技者側が一緒に作り上げていかない限り、97回大会は開催できません。こちらのお願いを守っていただきながら、選手にはこの舞台が開催されることへの感謝の気持ちを走りで体現してほしいです。 日隈 私は、競技会は全チームがフィニッシュをし、記録が出てこそ良い大会だったと言えると思っています。当然、気象条件等もありますが、日頃の鍛錬の成果としてがんばっていただきたいです。そして、会長と幹事長も申した通り、窮屈な大会になるかもしれませんが、公道を使う以上、一般の皆様のご協力があって成り立つ競技会ですので、箱根駅伝だから当たり前だということではなく、感謝の気持ちを忘れないでそれぞれの記録にチャレンジしてもらいたいと思います。 構成/小野哲史
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