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2025.04.21

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やり投・北口榛花がJOCシンボルアスリート新規認定!陸上競技を「もっと身近な存在に」栁田大輝もネクスト継続
やり投・北口榛花がJOCシンボルアスリート新規認定!陸上競技を「もっと身近な存在に」栁田大輝もネクスト継続

JOCシンボルアスリートに認定された北口榛花

日本オリンピック委員会(JOC)は4月21日、TEAM JAPANシンボルアスリートとネクストシンボルアスリートを発表し、女子やり投の北口榛花(JAL)が新たにシンボルアスリートに、男子短距離の栁田大輝(東洋大)が継続してネクストシンボルアスリートに認定された。

TEAM JAPANシンボルアスリートは「実力、知名度、人格などを総合的に評価」し、「唯一無二のシンボル的存在」として認定し、2005年にスタート。「あこがれられるアスリート」「日本を象徴するアスリート」として、JOCの諸事業やマーケティング活動に協力することを合意したもので、高い競技成績を目指すだけでなく、スポーツを通した社会貢献を掲げて活動していく。また、JOCも「ソーシャルアクション」としてスポーツ教室・イベント開催などの活動を支援する。

また、ネクストシンボルアスリートは、次世代のシンボルアスリートとして高い人間性を兼ね備えた意識を持っていただくため、SNS活用やメディアトレーニングなど各種研修を通して人間力育成に取り組んでいく。

2025-28のTEAM JAPAN シンボルアスリートは北口のほか、体操の橋本大輝、柔道の阿部一二三・詩の兄妹、ソフトボールの上野由岐子ら10名。ネクストシンボルアスリートは栁田を含め14名が認定された。

陸上競技からのシンボルアスリートは、室伏広治、桐生祥秀、サニブラウン・アブデル・ハキームらに続いたもので、女子では初となる。

北口は認定式の壇上で「やり投は馴染みのないスポーツだと思いますが、日本のアスリートのシンボルとして選んでいただいて、より多くの方に知っていただけたらうれしいですし、興味を持って応援していただけるとうれしいです」と挨拶した。

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認定式では特別企画として「ココだけの話」では、ネクストシンボルアスリートからの質問にシンボルアスリートが答えた。「練習や試合で何を意識しているか」という玉井陸斗(飛び込み)の問いに「練習でたくさん考えて課題を少なくして試合に臨むようにしている」とアドバイスした。

また、島田麻央(フィギュアスケート)の「ピーキング法は?」という質問に「試合が一番課題を見つけられる場所。試合数を踏んで、出た課題を練習で取り組んでいくのを積み重ねるようにしている」とし、「まだピークがバッチリきたという感覚はまだないので、ピークっていつなんだろうって思いながら試合をしています」と北口らしい返答に島田は困り顔に。「すみません…」と笑いを誘った。

トークセッションを終えて、「いろんな競技の方々とお話するだけでいろんな発見がありました。競技から外れたことも自分に役立つことがたくさんある。スポーツをしていてもしていなくても自分と違うと思う人と交流するのは大事。子どもたちにもいろんな人と交流してほしい」とメッセージを送った。

認定式の後には報道陣の取材に応じた北口。シンボルアスリートに認定されたことについて「陸上競技は誰もがやったことがあるスポーツですが、『投げる』に関してはどこでもできる環境ではなくなってきています。物を投げる機会が減っている子どもたちにその機会を与えられたらいいなと思いますし、誰もがやったことがあるからこそ、もっと身近な存在になりたいです」と語る。

5月3日のダイヤモンドリーグ(DL)柯橋大会で初戦を迎え、連覇が懸かる9月の東京世界選手権に向かっていく。

「練習も順調で体調不良もなくできているのは一つ自信になります。技術は不安定な部分がありますが、5月(の初戦)というよりはシーズン通して探っていけたらいい」とし、初戦には16歳でU20世界記録の64m83を持つ中国の嚴子怡もエントリーしており、「勢いのある選手なので楽しみ」と初対決に心躍る。

目標とするアジア記録(67m98)に向けて「そこまで遠くないと思っていますが、この2年はなかなか届いていない。今年こそはという気持ちは強いです」力を込めた。

東京世界選手権に向けて「現役でいる間に自国開催の世界大会は最後になるだろうと思います。ディフェンディング・チャンピオンとして臨むことができるので、競技をしている姿を見て同じ気持ちで戦ってほしいですし、良い結果でも悪い結果でも、一体となった瞬間を感じられる1日にしたい」と語った。

日本オリンピック委員会(JOC)は4月21日、TEAM JAPANシンボルアスリートとネクストシンボルアスリートを発表し、女子やり投の北口榛花(JAL)が新たにシンボルアスリートに、男子短距離の栁田大輝(東洋大)が継続してネクストシンボルアスリートに認定された。 TEAM JAPANシンボルアスリートは「実力、知名度、人格などを総合的に評価」し、「唯一無二のシンボル的存在」として認定し、2005年にスタート。「あこがれられるアスリート」「日本を象徴するアスリート」として、JOCの諸事業やマーケティング活動に協力することを合意したもので、高い競技成績を目指すだけでなく、スポーツを通した社会貢献を掲げて活動していく。また、JOCも「ソーシャルアクション」としてスポーツ教室・イベント開催などの活動を支援する。 また、ネクストシンボルアスリートは、次世代のシンボルアスリートとして高い人間性を兼ね備えた意識を持っていただくため、SNS活用やメディアトレーニングなど各種研修を通して人間力育成に取り組んでいく。 2025-28のTEAM JAPAN シンボルアスリートは北口のほか、体操の橋本大輝、柔道の阿部一二三・詩の兄妹、ソフトボールの上野由岐子ら10名。ネクストシンボルアスリートは栁田を含め14名が認定された。 陸上競技からのシンボルアスリートは、室伏広治、桐生祥秀、サニブラウン・アブデル・ハキームらに続いたもので、女子では初となる。 北口は認定式の壇上で「やり投は馴染みのないスポーツだと思いますが、日本のアスリートのシンボルとして選んでいただいて、より多くの方に知っていただけたらうれしいですし、興味を持って応援していただけるとうれしいです」と挨拶した。 認定式では特別企画として「ココだけの話」では、ネクストシンボルアスリートからの質問にシンボルアスリートが答えた。「練習や試合で何を意識しているか」という玉井陸斗(飛び込み)の問いに「練習でたくさん考えて課題を少なくして試合に臨むようにしている」とアドバイスした。 また、島田麻央(フィギュアスケート)の「ピーキング法は?」という質問に「試合が一番課題を見つけられる場所。試合数を踏んで、出た課題を練習で取り組んでいくのを積み重ねるようにしている」とし、「まだピークがバッチリきたという感覚はまだないので、ピークっていつなんだろうって思いながら試合をしています」と北口らしい返答に島田は困り顔に。「すみません…」と笑いを誘った。 トークセッションを終えて、「いろんな競技の方々とお話するだけでいろんな発見がありました。競技から外れたことも自分に役立つことがたくさんある。スポーツをしていてもしていなくても自分と違うと思う人と交流するのは大事。子どもたちにもいろんな人と交流してほしい」とメッセージを送った。 認定式の後には報道陣の取材に応じた北口。シンボルアスリートに認定されたことについて「陸上競技は誰もがやったことがあるスポーツですが、『投げる』に関してはどこでもできる環境ではなくなってきています。物を投げる機会が減っている子どもたちにその機会を与えられたらいいなと思いますし、誰もがやったことがあるからこそ、もっと身近な存在になりたいです」と語る。 5月3日のダイヤモンドリーグ(DL)柯橋大会で初戦を迎え、連覇が懸かる9月の東京世界選手権に向かっていく。 「練習も順調で体調不良もなくできているのは一つ自信になります。技術は不安定な部分がありますが、5月(の初戦)というよりはシーズン通して探っていけたらいい」とし、初戦には16歳でU20世界記録の64m83を持つ中国の嚴子怡もエントリーしており、「勢いのある選手なので楽しみ」と初対決に心躍る。 目標とするアジア記録(67m98)に向けて「そこまで遠くないと思っていますが、この2年はなかなか届いていない。今年こそはという気持ちは強いです」力を込めた。 東京世界選手権に向けて「現役でいる間に自国開催の世界大会は最後になるだろうと思います。ディフェンディング・チャンピオンとして臨むことができるので、競技をしている姿を見て同じ気持ちで戦ってほしいですし、良い結果でも悪い結果でも、一体となった瞬間を感じられる1日にしたい」と語った。

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北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
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泉谷駿介(住友電工)

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