2025.04.20

◇兵庫リレーカーニバル(4月20日/神戸総合運動公園ユニバー記念陸上競技場)
日本グランプリシリーズの兵庫リレーカーニバルが行われ、男子砲丸投は日本記録保持者の奥村仁志(センコー)が19m08で優勝した。
昨年の8月に19m09と、日本初の大台到達を成し遂げた奥村。1回目に18m26を投げると、2回目ファウルのあと、3回目に自身2度目となる19m超えを果たした。5回目18m26、6回目も18m25と、ファウル2回以外はすべて18mを超えるという安定感だった。
「初戦だったので、18mを安定させられればと思っていました。その中で19mを一発出せたのは上々なスタートだと思います」と納得の表情を浮かべる。
19mプットは「ファーストターンからしっかり中に入り込めました。少し(砲丸が)外れた部分はありますが、『行っただろう』と思った」と言う。それでも、「日本記録の時のほうが引っかかりの部分は良かった」。日本新、そして東京世界選手権の開催国枠エントリー設定記録の19m10まであと2cmで「練習しろということかな」と笑った。
昨年から、海外トップ選手の技術を繰り返し見て、部分、部分で自分の投てきに生かせる技術を取り入れてきた。今は「下半身を動かして上半身は止めながら送っていく」ことを意識。「少しずつ良くなってきた」と反復して磨きをかけていく構えだ。
この冬は国士大の先輩であり、女子砲丸投日本記録保持者の森千夏さん(故人)が訪れていた中国へ。具体的な技術については「明かせない」としたが、「少しずつ世界に近づいている。不可能はないと声をかけてもらって気持ちも高まった」とモチベーションを高めた。
次戦は5月3日の静岡国際の予定。「自己新を出せば、19m10になる。すべての大会記録を塗り替えていくつもりでいきたい」。これまで通り、1cmでも自己新を目指しながら、歴史を塗り替えていく。
男子砲丸投 日本歴代パフォーマンス10傑をチェック!
男子砲丸投 日本歴代パフォーマンス10傑 19.09 奥村仁志(センコー) 2024. 8.30 19.08 奥村2 2025.4.40←NEW 18.85 中村太地(チームミズノ) 2018. 5.20 18.78 畑瀨聡(群馬綜合ガードシステム) 2015. 6.28 18.78 奥村3 2024.10.11 18.64 山田壮太郎(法大4) 2009.10. 5 18.64 武田歴次(栃木県スポ協) 2021. 6.27 18.56 畑瀨2 2006. 7. 2 18.56 アツオビン・ジェイソン(福岡大3) 2023.10.24 18.55 中村2 2017. 5. 3
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