2020.11.20
毎週金曜日更新!?
★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第69回「這い上がる」(松永貴允)
10月以降、さまざまな駅伝大会が開催されました。プリンセス駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝予選会)、全日本大学女子駅伝、全日本大学駅伝、地域実業団駅伝などなど。大会実施に不安の声もありましたが、無事に終了して一安心です。
さて、先日発売された12月号では各種駅伝大会の報道記事を掲載しましたが、各ページで「〇年ぶり」という文言が多く入りました。
「6年ぶり伊勢路制覇」(全日本大学駅伝1位・駒大)
「14年ぶりシード権獲得」(全日本大学駅伝8位・順大)
「7年ぶり69回目の箱根路へ」(箱根駅伝予選会10位・専大)
「日体大 29年ぶり3位」(全日本大学女子駅伝)
どのスポーツにも共通しますが、一度転落すると這い上がるのは難しいと言われます。駒大は2011年から全日本大学駅伝で4連覇を達成しましたが、それ以降、6年間も学生三大駅伝の優勝から遠ざかりました。今年1月の箱根駅伝に出場した筑波大は、前回の出場から26年もの歳月を要しています。
実は私も大学でラクロス部に所属していた時に「降格」を経験しました。3年生までは「2部リーグ」に属していましたが、その年のリーグ戦で最下位に終わり、3部との入れ替え戦でも敗退。最終学年を「3部リーグ」で迎えることになりました。
スローガン「1年で2部復帰!」を掲げて懸命に戦いましたが、その目標は叶いませんでした。それ以降、母校の後輩たちは一度も2部に上がれていません。負の遺産を残してしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです……。
そんな経験をしている私からすると、“負の歴史”を乗り越えて再浮上、もしくは1年で返り咲いたチームは本当に「すごい」の一言です。一度転落し、その世界に長く居続けると、そこの景色が当たり前に感じてしまいます。特に学生スポーツは4年間(中学・高校は3年間)という時間の制限があるため、その期間内に這い上げれなければ、誰も“上の世界”を経験していない状態にハマってしまいます。それが“負の連鎖”です。
先日、7年ぶりに箱根駅伝出場を決めた専修大学を取材しました。そこで感じたのは、負の連鎖を断ち切るためには「改革」が必要で、それを実行するためにはそれだけの「覚悟」が必要だということでした。彼らがどんな取り組みで箱根路へ返り咲いたのか、詳細は12月号でご確認ください!(宣伝ですみません……)
7年ぶりに箱根駅伝出場を決めた専大
さぁ、いよいよクイーンズ駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝)や全国高校駅伝、ニューイヤー駅伝、箱根駅伝と駅伝シーズンも佳境を迎えようとしています。今回はどんなドラマが待っているのか。選手のみなさん、がんばってください!
松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 最年少編集部員(唯一の平成生まれ) 1991年生まれ。171cm、70kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。 |
編集部コラム第68回「都道府県対抗 男子十種競技選手権」(大久保)
編集部コラム第67回「都大路も高速レースの予感」(井上)
編集部コラム第66回「陸上競技を続けると……?」(山本)
編集部コラム第65回「強い選手の共通点?パート2」(向永)
編集部コラム第64回「2020年シーズンはまだこれから!!」(小川)
編集部コラム第63回「質と量」(船越)
編集部コラム第62回「たかが2cm、されど2cm」(松永)
編集部コラム第61回「都道府県対抗 女子七種競技選手権」(大久保)
編集部コラム第60回「キソの大切さ」(井上)
編集部コラム第59回「思い込みを捨てる」(山本)
編集部コラム第58回「それ、ドーピングだよ」(向永)
編集部コラム第57回「東京五輪へ“もう1度”あと1年」(小川)
編集部コラム第56回「魔法の言葉」(船越)
編集部コラム第55回「月陸ってどんな雑誌?」(松永)
編集部コラム第54回「インターハイ種目別学校対抗(女子編)」(大久保)
編集部コラム第53回「明確なビジョン」(井上)
編集部コラム第52回「人間性を磨く」(山本)
編集部コラム第51回「指が痛い。」(向永)
編集部コラム第50回「温故知新」(小川)
編集部コラム第49回「対面取材」(船越)
編集部コラム第48回「日本選手権優勝者を世代別にまとめてみた」(松永)
編集部コラム第47回「インターハイ種目別学校対抗(男子編)」(大久保)
編集部コラム第46回「月陸に自分が載った」(井上)
編集部コラム第45回「陸上競技と関わり続ける」(山本)
編集部コラム第44回「逃げるとどうなる?」(向永)
編集部コラム第43回「成長のヒント」(小川)
編集部コラム第42回「日本実業団記録」(大久保)
編集部コラム第41回「思い出の2016年長野全中」(松永)
編集部コラム第40回「葛藤」(船越)
編集部コラム第39回「何も咲かない寒い日は……」(井上)
編集部コラム第38回「社会の一員としての役割」(山本)
編集部コラム第37回「大学生、高校生、中学生に光を」(向永)
編集部コラム第36回「Tokyo 2020+1」(小川)
編集部コラム第35回「善意」(船越)
編集部コラム第34回「ピンチをチャンスに」(松永)
編集部コラム第33回「日本記録アラカルト」(大久保)
編集部コラム第32回「独断で選ぶ2019年度高校陸上界5選」(井上)
編集部コラム第31回「記録と順位」(山本)
編集部コラム第30回「答えを見つけ出す面白さ」(向永)
編集部コラム第29回「初めてのオリンピック」(小川)
編集部コラム第28回「人生意気に感ず」(船越)
編集部コラム第27回「学生駅伝〝区間賞〟に関するアレコレ」(松永)
編集部コラム第26回「2019年度 陸上界ナンバーワン都道府県は?」(大久保)
編集部コラム第25回「全国男子駅伝の〝私見〟大会展望」(井上)
編集部コラム第24回「箱根駅伝の高速化を検証」(山本)
編集部コラム番外編「勝負師の顔」(山本)
編集部コラム第23回「みんなキラキラ」(向永)
編集部コラム第22回「国立競技場」(小川)
編集部コラム第21回「〝がんばれ〟という言葉の力と呪縛」(船越)
編集部コラム第20回「日本記録樹立者を世代別にまとめてみた」(松永)
編集部コラム第19回「高校陸上界史上最強校は?(女子編)」(大久保)
編集部コラム第18回「独断で選ぶ全国高校駅伝5選」(井上)
編集部コラム第17回「リクジョウクエスト2~そして月陸へ~」(山本)
編集部コラム第16回「強い選手の共通点?」(向永)
編集部コラム第15回「続・ドーハの喜劇?」(小川)
編集部コラム第14回「初陣」(船越)
編集部コラム第13回「どうなる東京五輪マラソン&競歩!?」(松永)
編集部コラム第12回「高校陸上界史上最強校は?(男子編)」(大久保)
編集部コラム第11回「羽ばたけ日本の中距離!」(井上)
編集部コラム第10回「心を動かすもの」(山本)
編集部コラム第9回「混成競技のアレコレ」(向永)
編集部コラム第8回「アナウンス」(小川)
編集部コラム第7回「ジンクス」(船越)
編集部コラム第6回「学生駅伝を支える主務の存在」(松永)
編集部コラム第5回「他競技で活躍する陸上競技経験者」(大久保)
編集部コラム第4回「とらんすふぁ~」(井上)
編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永)
編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川)
第69回「這い上がる」(松永貴允)
10月以降、さまざまな駅伝大会が開催されました。プリンセス駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝予選会)、全日本大学女子駅伝、全日本大学駅伝、地域実業団駅伝などなど。大会実施に不安の声もありましたが、無事に終了して一安心です。 さて、先日発売された12月号では各種駅伝大会の報道記事を掲載しましたが、各ページで「〇年ぶり」という文言が多く入りました。 「6年ぶり伊勢路制覇」(全日本大学駅伝1位・駒大) 「14年ぶりシード権獲得」(全日本大学駅伝8位・順大) 「7年ぶり69回目の箱根路へ」(箱根駅伝予選会10位・専大) 「日体大 29年ぶり3位」(全日本大学女子駅伝) どのスポーツにも共通しますが、一度転落すると這い上がるのは難しいと言われます。駒大は2011年から全日本大学駅伝で4連覇を達成しましたが、それ以降、6年間も学生三大駅伝の優勝から遠ざかりました。今年1月の箱根駅伝に出場した筑波大は、前回の出場から26年もの歳月を要しています。 実は私も大学でラクロス部に所属していた時に「降格」を経験しました。3年生までは「2部リーグ」に属していましたが、その年のリーグ戦で最下位に終わり、3部との入れ替え戦でも敗退。最終学年を「3部リーグ」で迎えることになりました。 スローガン「1年で2部復帰!」を掲げて懸命に戦いましたが、その目標は叶いませんでした。それ以降、母校の後輩たちは一度も2部に上がれていません。負の遺産を残してしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです……。 そんな経験をしている私からすると、“負の歴史”を乗り越えて再浮上、もしくは1年で返り咲いたチームは本当に「すごい」の一言です。一度転落し、その世界に長く居続けると、そこの景色が当たり前に感じてしまいます。特に学生スポーツは4年間(中学・高校は3年間)という時間の制限があるため、その期間内に這い上げれなければ、誰も“上の世界”を経験していない状態にハマってしまいます。それが“負の連鎖”です。 先日、7年ぶりに箱根駅伝出場を決めた専修大学を取材しました。そこで感じたのは、負の連鎖を断ち切るためには「改革」が必要で、それを実行するためにはそれだけの「覚悟」が必要だということでした。彼らがどんな取り組みで箱根路へ返り咲いたのか、詳細は12月号でご確認ください!(宣伝ですみません……) 7年ぶりに箱根駅伝出場を決めた専大 さぁ、いよいよクイーンズ駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝)や全国高校駅伝、ニューイヤー駅伝、箱根駅伝と駅伝シーズンも佳境を迎えようとしています。今回はどんなドラマが待っているのか。選手のみなさん、がんばってください!松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 最年少編集部員(唯一の平成生まれ) 1991年生まれ。171cm、70kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。 |
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