2025.03.31

SUBARUは3月31日付で引退選手と退部者を発表した。
真船恭輔、小山司の2名が現役を引退する。真船は1997年生まれの27歳。学法石川高(福島)時代には2年連続で全国高校駅伝に出場。相澤晃(旭化成)、阿部弘輝(住友電工)らと同期で、1学年下には遠藤日向(住友電工)と強力な世代で力をつけた。
東京国際大では2年時に箱根駅伝出場に貢献し、本戦でも1区を務めた。3年時の箱根では3区を務め、同期の伊藤達彦(Honda)とタスキをつないでいる。4年次には7区区間7位の力走で、総合5位に貢献した。
八千代工業(廃部)を経て、22年にSUBARUに入社。全日本実業団対抗男子駅伝(ニューイヤー駅伝)の出走はかなわなかったが、昨年はハーフマラソンで1時間1分53秒の自己新。また5000m、10000mでも自己記録を更新するなどした。引退レースとなった2月の別府大分毎日マラソンでは2時間17分03秒だった。真船は「中学から実業団までどの年代でもチームメイト、指導者に恵まれて、本当に楽しい陸上人生を過ごすことができました」とコメントしている。
2月にすでに引退を表明していた小山司も退部。小山は1992年生まれの33歳で、埼玉県出身で男衾中、武蔵越生高と設楽悠太・啓太(現・西鉄)と同級生で全国駅伝に出場した。帝京大を経て14年にSUBARUに加入した。22年には全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の6区区間2位で、準優勝に大きく貢献。23年のパリ五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)にも出場している(28位)。
また、コーチを務め、近年はパラ陸上のガイドランナーとして活躍した小林光二コーチも退部する。小林コーチは11年に入社。栃木・那須拓陽高から中央学大へ。高校時代には全国高校駅伝で3区区間7位の力走。大学でも4年連続で箱根駅伝に出場した。全日本大学駅伝でも2年時に3区区間5位、3年時8区区間3位と好走している。
12年からマラソンに挑戦し、シカゴマラソンでは12年、14年に日本人最上位となるなど活躍。13年のニューイヤー駅伝では6位入賞に貢献した。14年の東京マラソンでは日本人2番手の9位に入った。
19年に選手兼コーチになり、21年からガイドランナーに。唐澤剣也とのコンビで、東京パラリンピック5000m銀メダル、パリ・パラリンピック5000m銀メダルなどをサポートしている。小林コーチは「中学生の頃から24年間、振り返るとさまざまな経験をさせていただき、支えていただき、ここまでやり切ることができました」と感謝を綴っている。
いずれも今後は社業に専念する。SUBARUは今年のニューイヤー駅伝で5位入賞。パリ五輪3000m障害代表で日本記録保持者の三浦龍司らが在籍している。
SUBARUを退部する3名のコメント全文
●真船恭輔 中学から15年間、陸上競技をやってきました。練習はキツいし、目標に届かず悔しい思いをした場面も多くありました。ですが、中学から実業団までどの年代でもチームメイト、指導者に恵まれて、本当に楽しい陸上人生を過ごすことができました。陸上競技を通して、関わった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。 ニューイヤー駅伝を走れなかったことが心残りですが、上位で走るチームの一員としてサポートできたことは、誇らしい経験です。自由で、楽しい仲間のいるSUBARUが大好きなので、チームから離れるのはさみしいですが、これからはSUBARU陸上部の大ファンとして、全力で応援し支えていこうと思います。今まで応援本当にありがとうございました! ●小山司 SUBARU陸上部として11年間お世話になりました。ここまで長く競技を続ける事が出来たのは、たくさんの方々との出会いやご縁に恵まれ、数えきれない応援やサポートがあってのことです。この場を借りてお礼を言わせて下さい。ありがとうございました。 陸上部在籍中に競技やチームと向き合った経験は、私を競技者としてだけでなく、1人の社会人、1人の人間として成長させてくれました。これからはここで得た経験を別のステージで発揮する事が、一つの恩返しになるのではないかと思っております。 次のステージでもSUBARU陸上部OBらしく、何より自分らしく頑張って参ります。 引退ではなく前進! ●小林光二コーチ 中学生の頃から24年間、振り返ると様々な経験をさせていただき、支えていただき、ここまでやり切る事ができました。本当にありがとうございました。関係各位すべての方々へ感謝を申し上げると共に、今後ともSUBARU陸上競技部へのご声援をお願いいたします。
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