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2025.03.25

富士通入社の篠原倖太朗「すべてが自分の責任になる」今年は5000mで世界陸上狙う
富士通入社の篠原倖太朗「すべてが自分の責任になる」今年は5000mで世界陸上狙う

4月から富士通に進む篠原倖太朗(駒大)

富士通が3月25日、2025年度新加入選手の合同取材会見を開き、男子長距離の篠原倖太朗(駒大)、平林樹(城西大)、鈴木康也(麗澤大)、女子400mハードルの山本亜美(立命大)が登壇した。

駒大の主将を務めた篠原は、伝統あるオレンジ色のジャージを身にまとい「藤色とは真逆の色。似合っていますか?」と照れくさそうに話し、この日はチームの写真撮影の機会でもあり「メイクもしてもらって社会人はすごいなって」と笑う。

実業団選手として「学生の頃から他責にしてきたわけではありませんが、すべての責任が自分にあり、結果が出る、出ないも自分の責任になるので、大きな結果につなげたいです」と抱負を述べる。

卒業後も駒大の大八木弘明総監督のプロジェクトである「Ggoat」でトレーニングを積む。「高校時代はあまり結果が出ずに、大学で結果を出せた。駒澤が合っていると思うので、練習の質が上げていけば強くなれる」と話す。

寮を出て1人暮らしをスタート。基本は大八木京子さんの食事もあるが、「この前、初めてご飯を炊きました。3合炊いたら食べきれなかった」と失敗談を明かしつつ「ハンバーグを作れました。今後も自分でやっていかないと」。

学生時代を振り返り、強烈に印象に残っている出来事がある。「大学1年の終わりに、初めて田澤(廉、現・トヨタ自動車)さんと600mの練習をしたときに、3本目で離されました。次に2年の5月に同じ練習をしたときは何とかついていけたのですが、1つ下の佐藤圭汰は余裕をもっていたんです」。成長を実感できたと同時に、「差を感じた瞬間でした」。強い先輩、後輩に挟まれ、エネルギーに変えて成長してきた。

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今季の目標は「5000mで東京世界選手権出場」。10000mでも27分35秒05を持つが、「ワールドランキングで世界選手権に近い」と、日本選手権ではなく金栗記念の5000mにエントリーした。「13分05秒あたりで走りたい」と日本記録更新を見据える。

将来的には「5000m、10000m、フルマラソンの3種目で日本記録を出したい」。ロス五輪は10000m、そして32年のブリスベン五輪にはマラソンで挑戦する構えだ。

同じく駒大からマネージャーとして入社するのが同期の並木大介・前主務で、「世界を目指すチームに入って緊張しています」と挨拶。篠原は、「きっと僕が行くことを踏まえた選択でもあると思うので、いずれ『篠原と一緒に富士通を選んで良かった』と思ってもらえるような結果を出したいです」と語った。

富士通が3月25日、2025年度新加入選手の合同取材会見を開き、男子長距離の篠原倖太朗(駒大)、平林樹(城西大)、鈴木康也(麗澤大)、女子400mハードルの山本亜美(立命大)が登壇した。 駒大の主将を務めた篠原は、伝統あるオレンジ色のジャージを身にまとい「藤色とは真逆の色。似合っていますか?」と照れくさそうに話し、この日はチームの写真撮影の機会でもあり「メイクもしてもらって社会人はすごいなって」と笑う。 実業団選手として「学生の頃から他責にしてきたわけではありませんが、すべての責任が自分にあり、結果が出る、出ないも自分の責任になるので、大きな結果につなげたいです」と抱負を述べる。 卒業後も駒大の大八木弘明総監督のプロジェクトである「Ggoat」でトレーニングを積む。「高校時代はあまり結果が出ずに、大学で結果を出せた。駒澤が合っていると思うので、練習の質が上げていけば強くなれる」と話す。 寮を出て1人暮らしをスタート。基本は大八木京子さんの食事もあるが、「この前、初めてご飯を炊きました。3合炊いたら食べきれなかった」と失敗談を明かしつつ「ハンバーグを作れました。今後も自分でやっていかないと」。 学生時代を振り返り、強烈に印象に残っている出来事がある。「大学1年の終わりに、初めて田澤(廉、現・トヨタ自動車)さんと600mの練習をしたときに、3本目で離されました。次に2年の5月に同じ練習をしたときは何とかついていけたのですが、1つ下の佐藤圭汰は余裕をもっていたんです」。成長を実感できたと同時に、「差を感じた瞬間でした」。強い先輩、後輩に挟まれ、エネルギーに変えて成長してきた。 今季の目標は「5000mで東京世界選手権出場」。10000mでも27分35秒05を持つが、「ワールドランキングで世界選手権に近い」と、日本選手権ではなく金栗記念の5000mにエントリーした。「13分05秒あたりで走りたい」と日本記録更新を見据える。 将来的には「5000m、10000m、フルマラソンの3種目で日本記録を出したい」。ロス五輪は10000m、そして32年のブリスベン五輪にはマラソンで挑戦する構えだ。 同じく駒大からマネージャーとして入社するのが同期の並木大介・前主務で、「世界を目指すチームに入って緊張しています」と挨拶。篠原は、「きっと僕が行くことを踏まえた選択でもあると思うので、いずれ『篠原と一緒に富士通を選んで良かった』と思ってもらえるような結果を出したいです」と語った。

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