HOME 国内

2025.03.11

NEWS
天満屋・武冨豊専任コーチが退任へ 前田穂南ら6大会5人の女子マラソン代表育成
天満屋・武冨豊専任コーチが退任へ 前田穂南ら6大会5人の女子マラソン代表育成

天満屋の武冨豊氏

天満屋は3月11日、武冨豊専任コーチが3月31日付で退任することを発表した。

71歳の武冨氏は佐賀県出身。多久工高時代には2年連続でインターハイに出場。神戸製鋼ではマラソン、駅伝で活躍し、1980年の別府大分毎日マラソンでは優勝を飾っている。

現役を退いてからは神戸製鋼のコーチを務めたあと、1992年に天満屋のヘッドコーチに就任。96年からは監督としてチームを率いてきた。00年のシドニー五輪で山口氏が女子マラソンの代表として出場を果たしたあと、04年のアテネで坂本直子、08年の北京で中村友梨香、12年のロンドンでは重友梨佐と指導者として史上初めて4大会連続で五輪代表を送り込んだ。

13年に総監督となったが、17年に監督として再び指導の最前線に復帰。15年に入社した前田穂南は21年の東京五輪代表となり、さらに昨年2月の大阪国際女子マラソンでは2時間18分59秒の日本新記録を樹立してパリ五輪の代表に選出された。本番は直前のケガの影響で欠場となったが、五輪の女子マラソンに計5人6大会で日本代表入り。その間、2010年には全日本実業団対抗女子駅伝優勝や、日本陸連強化委員会の女子マラソン・長距離強化にも携わるなど女子長距離辣腕を振るった。

24年3月末で監督を退任し、専任コーチに就任していた武冨氏。「『育てるチーム作り』をモットーに全力で選手育成に取り組みました。指導者として充実した33年間でした」とコメントしている。

天満屋は3月11日、武冨豊専任コーチが3月31日付で退任することを発表した。 71歳の武冨氏は佐賀県出身。多久工高時代には2年連続でインターハイに出場。神戸製鋼ではマラソン、駅伝で活躍し、1980年の別府大分毎日マラソンでは優勝を飾っている。 現役を退いてからは神戸製鋼のコーチを務めたあと、1992年に天満屋のヘッドコーチに就任。96年からは監督としてチームを率いてきた。00年のシドニー五輪で山口氏が女子マラソンの代表として出場を果たしたあと、04年のアテネで坂本直子、08年の北京で中村友梨香、12年のロンドンでは重友梨佐と指導者として史上初めて4大会連続で五輪代表を送り込んだ。 13年に総監督となったが、17年に監督として再び指導の最前線に復帰。15年に入社した前田穂南は21年の東京五輪代表となり、さらに昨年2月の大阪国際女子マラソンでは2時間18分59秒の日本新記録を樹立してパリ五輪の代表に選出された。本番は直前のケガの影響で欠場となったが、五輪の女子マラソンに計5人6大会で日本代表入り。その間、2010年には全日本実業団対抗女子駅伝優勝や、日本陸連強化委員会の女子マラソン・長距離強化にも携わるなど女子長距離辣腕を振るった。 24年3月末で監督を退任し、専任コーチに就任していた武冨氏。「『育てるチーム作り』をモットーに全力で選手育成に取り組みました。指導者として充実した33年間でした」とコメントしている。

「指導者として充実した33年間でした」武冨豊コーチのコメント全文はこちら

1992年8月にヘッドコーチとして入社、1996年から佐々木精一郎前監督から監督を引き継ぎ、『育てるチーム作り』をモットーに全力で選手育成に取り組みました。 選手の努力はもちろんのこと、会社からの支援、関係各位のご支援・ご声援のおかげで、2010年全日本実業団対抗女子駅伝競走大会優勝やオリンピック6大会(5名)に選手を輩出することができました。指導者として充実した33年間でした。 今後は山口衛里監督のもと、名門天満屋女子陸上競技部の活躍を影ながら応援したいと思います。ありがとうございました。

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.11

大東大・蔦野萌々香、城西大・金子陽向、拓大・新井沙希ら欠場/日本学生女子ハーフ

日本学連は3月11日、ワールドユニバーシティゲームズ(7月・ドイツ)の代表選考会を兼ねた第28回日本学生女子ハーフマラソン選手権(3月16日/島根・松江)のエントリー状況を発表した。 65人がエントリーしていたが、そのう […]

NEWS 天満屋・武冨豊専任コーチが退任へ 前田穂南ら6大会5人の女子マラソン代表育成

2025.03.11

天満屋・武冨豊専任コーチが退任へ 前田穂南ら6大会5人の女子マラソン代表育成

天満屋は3月11日、武冨豊専任コーチが3月31日付で退任することを発表した。 71歳の武冨氏は佐賀県出身。多久工高時代には2年連続でインターハイに出場。神戸製鋼ではマラソン、駅伝で活躍し、1980年の別府大分毎日マラソン […]

NEWS 都大路1区3位・髙石樹、2年連続4区・野田顕臣ら14人が加入! 出雲・全日本2冠の國學院大が新入生を発表

2025.03.10

都大路1区3位・髙石樹、2年連続4区・野田顕臣ら14人が加入! 出雲・全日本2冠の國學院大が新入生を発表

國學院大陸上部は3月10日、2025年度の新入生14人を発表した。 5000mの持ち記録のトップはただ一人14を切る13分58秒23を持つ髙石樹(高知工)。髙石は昨年のインターハイの5000mで決勝進出(12位)、全国高 […]

NEWS 800m吉澤登吾が東大理科一類に合格!昨年のインターハイ4位、U20世界選手権にも出場

2025.03.10

800m吉澤登吾が東大理科一類に合格!昨年のインターハイ4位、U20世界選手権にも出場

男子800mで昨年のU20世界選手権に出場した吉澤登吾(桐朋3東京)が3月10日、自身のSNSを更新し、東大理科一類に合格したことを明かした。 吉澤は桐朋中時代から全国大会で活躍。2年時の全国中学生大会では5位に入った。 […]

NEWS インゲブリグトセン1500m&3000mの堂々2冠! スコトハイムは七種競技で再び欧州新/欧州室内選手権

2025.03.10

インゲブリグトセン1500m&3000mの堂々2冠! スコトハイムは七種競技で再び欧州新/欧州室内選手権

3月6日から9日の4日間、オランダ・アペルドールンで欧州室内選手権が開催され、五輪・世界選手権金メダリストのJ.インゲブリグトセン(ノルウェー)が男子1500m、3000mの2冠達成した。記録は3分36秒56、7分48秒 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top