2025.03.17
2024年度の学生3大駅伝はいずれも2位に終わった駒澤大学。だが、最後にして最大の戦いである正月の大会では新記録での復路優勝を果たし、強さの一端を垣間見せた。2月2日の丸亀国際ハーフマラソン(兼日本学生ハーフマラソン選手権)で日本歴代2位・学生新記録となる59分30秒を樹立した篠原倖太朗は卒業するものの、来季、正月の駅伝を走ったメンバーから抜けるのはその1人のみ。来たる新年度もすべての駅伝で優勝候補に挙がる戦力を備える。目指すは学生駅伝3冠。勝利にこだわり、春から存在感を見せていく。
学生ハーフでも収穫あり
2024年度の大学駅伝はすべて2位。高い安定感を誇ったものの、正月の大会では優勝を懸けて臨んでいただけに、レース後の選手たちは一様に悔しげな表情だった。だが、藤田敦史監督は年間を通じてみれば悲観すべき結果ではないと話す。
「24年度は選手層が厚かった鈴木芽吹(現・トヨタ自動車)たちの代が抜けて〝育成の年〟としなければならない中、駅伝では優勝争いに絡めましたし、最後の大会でも復路新記録という爪痕を残せたのは良かったと思っています。新チームでこの10人のメンバーから抜けるのは篠原だけです。『駅伝はすべてで勝ちにいく準備をしよう』と大会が終わったばかりの1月3日の夜に選手に伝えました」
新キャプテンに決まったのは山川拓馬(3年)。自身が大の負けず嫌いということもあり、今季は〝勝利への執念〟をチームに注入しようと意気込む。
「昨季はどの駅伝も勝ちにこだわり切れない部分がありました。それは僕自身も自分の走りを振り返って感じています。今季はいかに勝負にこだわることができるかが、駅伝に向けてのカギだと思います」

新チームをけん引する3年生の主力選手。左から伊藤蒼唯、山川拓馬、佐藤圭汰、帰山侑大
新チームとしての大舞台初戦となった2月2日の日本学生ハーフマラソン選手権には主力5名が出場し、チームトップは帰山侑大(3年)の4位で、タイムは1時間0分32秒。上位3名に与えられる学生スポーツの祭典「ワールドユニバーシティゲームズ」の代表内定には届かなかった。また、本来であればそこを狙うべき山川も1月下旬から気管支を患った影響で、1時間1分36秒の25位と不本意な結果に終わっている。一方、谷中晴は1時間0分57秒、初ハーフの桑田駿介1時間1分09秒と次代を担う1年生コンビは好記録でまとめた。
「代表内定こそなりませんでしたが、帰山、谷中、桑田は十分に評価できる結果です。特に帰山は実業団選手がハイペースで進める中、耐え抜いた点は評価できますし、間違いなく次につながります」(藤田監督)
帰山の10000mベストは29分17秒19だが、学生ハーフの10km通過は28分06秒。「10000mでも27分台までいけそうと感じました」と本人も大きな自信も得た。
「ここからトラックに向け、準備を始めます。ロードシーズンは長い距離をしっかり走り込んできましたのでそれを生かしながらスピードを高め、3月の記録会からタイムを出していく流れを作ります」
手応えを得た藤田監督の目は、すでにトラックシーズンへと向いている。
冬も欠かさず「ボディメンテ」
駒澤大学では年間を通じてコンディション維持のために大塚製薬の「ボディメンテ ゼリー」を摂取。ポイント練習直後に必ずマネージャーから選手に直接手渡され、その場で飲む習慣が徹底されている。これは素早いリカバリーと取り忘れを防ぐための施策だ。
「この2年間、正月の駅伝前の体調不良者がなく、コンディション維持の成功を実感しています。『ボディメンテ』はゼリーにもドリンクにもコンディショニングをサポートする乳酸菌B240が入っていて、ゼリーはリカバリーをサポートするBCAA(分岐鎖アミノ酸)、アルギニン、ホエイタンパクも含まれているオールインワンの製品なのでとても助かっています」(藤田監督)

ハードな練習の後は必ず「ボディメンテ ゼリー」を摂取してリカバリーに努めている
春から最上級生となる主力選手は自分なりの摂取方法を確立している。伊藤蒼唯(3年)は「夏場は冷やしてもらいますが、冬場は常温で飲むようにしています。どちらにしてもスッキリとした味で飲みやすいので、ドリンクと併用しながら、練習や生活に取り入れています」と話す。
帰山も「冷蔵庫に保管しておき、補食としても利用していますし、練習後だけでなく、コンディションを維持したい時など、普段から摂っています。含まれている成分やカロリー的にも個人的にちょうどいいです」と話し、自身の部屋に常備しているそうだ。
また、山川はタンパク質に着目しており、「乳酸菌とタンパク質が一緒に摂れるのでリカバリーサポートに役立ちます。調子を維持するためにドリンクも取り入れています」とこちらも積極的に活用している。
冬は水分補給が見逃されがちだが、その点で抜かりなく手を打っているのが佐藤圭汰(3年)。「リカバリーでの『ボディメンテ ゼリー』の活用はもちろん、練習中やその前後、通学時や食事の時にも『ボディメンテ ドリンク』を飲んで、水分や電解質の補給と体のメンテナンスに役立てています」と徹底している。

5000mで世界大会出場と12分台突入の日本新記録を目指している佐藤は、日常的に「ボディメンテ ドリンク」を飲んで、水分や電解質の補給と体のメンテナンスをしている
気温が下がり、空気が乾燥する冬は練習での走行距離も多く、コンディショニングに気を使うべき時期。この鍛錬期のトレーニングの成否がトラックシーズンの結果を分けるだけに、駒澤大学の選手も体調管理には余念がない。
それぞれに日本代表の座を狙う
まもなく始まるトラックシーズン。藤田監督はタイムだけでなく、勝負にこだわるつもりだ。
「個人として勝ち切る強さがあってこそ、駅伝の勝利につながります。学生駅伝3冠を果たした2季前は春から勝負強さを発揮しました。関東インカレなどの選手権だけでなく、記録会でも組トップをつかみにいく走りを目指します」

2025年は春先から勝負にもタイムにもこだわっていくと話す藤田敦史監督
4月後半の日本学生個人選手権は学生ハーフ同様、7月にドイツで行われるワールドユニバーシティゲームズの選考会を兼ねており、山川、伊藤、帰山らがここで代表の座を狙う。また、佐藤は5000mで9月の東京世界選手権の代表をターゲットとして強化を進める。彼らが夏にかけて活躍することで、チームに勢いを呼び込みたい。
「下級生も個性が見えてきました。谷中、桑田だけでなく、小松聖や島子公佑(ともに2年)。そして、菅谷希弥、坂口雄哉(ともに1年)が伸びれば、来年以降も強さが維持していけます。25年度の3冠はもちろん、先を見据えた強化も進めていきます」
藤田監督3年目のシーズンは勝負の年。だが、同時に常勝の礎を作るべく、引き続き、育成にもこだわっていくことになる。
※この記事は『月刊陸上競技』2025年4月号に掲載しています
ボディメンテ おすすめ摂取タイミング for マラソン、トレイルラン、トライアスロン
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学生ハーフでも収穫あり
2024年度の大学駅伝はすべて2位。高い安定感を誇ったものの、正月の大会では優勝を懸けて臨んでいただけに、レース後の選手たちは一様に悔しげな表情だった。だが、藤田敦史監督は年間を通じてみれば悲観すべき結果ではないと話す。 「24年度は選手層が厚かった鈴木芽吹(現・トヨタ自動車)たちの代が抜けて〝育成の年〟としなければならない中、駅伝では優勝争いに絡めましたし、最後の大会でも復路新記録という爪痕を残せたのは良かったと思っています。新チームでこの10人のメンバーから抜けるのは篠原だけです。『駅伝はすべてで勝ちにいく準備をしよう』と大会が終わったばかりの1月3日の夜に選手に伝えました」 新キャプテンに決まったのは山川拓馬(3年)。自身が大の負けず嫌いということもあり、今季は〝勝利への執念〟をチームに注入しようと意気込む。 「昨季はどの駅伝も勝ちにこだわり切れない部分がありました。それは僕自身も自分の走りを振り返って感じています。今季はいかに勝負にこだわることができるかが、駅伝に向けてのカギだと思います」 [caption id="attachment_163806" align="alignnone" width="800"]
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