2025.02.09
世界陸連(WA)室内ツアー・シルバーのフストペチェ・ジャンプ(チェコ)が2月8日に行われ、女子走高跳の髙橋渚(センコー)が1m92で2位に入った。
この記録は日本歴代5位タイで、日本女子8人目の1m90オーバー。そして、佐藤恵が1986年に作った室内日本人最高記録(当時・室内日本新)を39年ぶりに更新するもの。
髙橋は1m76から試技を始め、1m81、1m85とすべてノータッチで1回でクリア。続く1cm自己記録を上回る1m89もバーに触れずにきれいに跳んだ。続く高さが1m92。未踏の領域に1回目は惜しくもバーが落ちたが、2回目に見事に成功。醍醐奈緒美コーチと抱き合い喜んだ。1m94は失敗に終わったが、22年オレゴン世界選手権金メダリストのE.パターソン(豪州)、英連邦大会を制した経験もあるブダペスト世界選手権5位のL.ディスティン(ジャマイカ)と堂々と競り合い表彰台に上った。
今大会で2位に入ったことでポイントも積み上げ、東京世界選手権出場に向けたワールドランキングにおいても大きな一歩。さらに、東京世界選手権の参加標準記録(1m97)にはまだ届かないが、日本陸連が定める開催国枠エントリーの目安になる設定記録(1m90)をクリアしたことで、選考次第ではあるが代表入りも近づいた。国内選手が1m90を超えたのは、2013年6月の福本幸以来、12年ぶりのこととなる。
東京高時代には男子走高跳の前日本記録保持者・醍醐直幸氏の指導でインターハイに優勝。日大を経て現在は、高校時代にアドバイスももらっていた醍醐氏の妻・奈緒美コーチに師事している。日本選手権3連覇中。昨年のパリ五輪で上位32人が出場できるワールドランキングで34位となり、惜しくも出場を逃していた。今年に入り、1月25日の自己タイの1m88を2度跳ぶなど好調だった。
男子走高跳にも日本勢が出場。パリ五輪5位の赤松諒一(SEIBU PRINCE)はシーズンベストの2m25で3位、オレゴン世界選手権入賞の真野友博(九電工)は室内での自己最高となる2m25で7位だった。
【動画】39年ぶり室内日本最高!髙橋渚の1m92をチェック
https://www.youtube.com/live/xOVe5NQwcQs?si=Ddu5BnNTTlIeGhZx&t=6936
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.03.11
大東大・蔦野萌々香、城西大・金子陽向、拓大・新井沙希ら欠場/日本学生女子ハーフ
-
2025.03.11
-
2025.03.10
-
2025.03.09
2025.03.08
栁田大輝が豪州・シドニーで2025年初戦!100m10秒42、200mは自己新21秒11
-
2025.03.08
-
2025.03.06
-
2025.03.09
-
2025.03.08
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.02.24
-
2025.02.14
-
2025.03.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.12
BROOKSから新フォームを搭載した人気シリーズの新作モデル「Glycerin 22」が登場!
米国No.1ランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」は、22代続くロングセラーモデルに革新的な新フォーム「DNA Tuned(ディーエヌエーチューン)」を搭載した「Glycerin 22(グリセリン22) […]
2025.03.12
短距離・走幅跳で活躍した吉川綾子さんが92歳で死去 100mで51年日本新、52年ヘルシンキ五輪出場
女子100m元日本記録保持者の吉川綾子さん(現姓・星野)が3月11日に亡くなった。92歳だった。 1933年生まれ、大阪出身。幼少期は病弱だったが、高校から陸上をはじめ、織田幹雄氏にも指導を受けた。高校生ながら1950年 […]
2025.03.11
大東大・蔦野萌々香、城西大・金子陽向、拓大・新井沙希ら欠場/日本学生女子ハーフ
日本学連は3月11日、ワールドユニバーシティゲームズ(7月・ドイツ)の代表選考会を兼ねた第28回日本学生女子ハーフマラソン選手権(3月16日/島根・松江)のエントリー状況を発表した。 65人がエントリーしていたが、そのう […]
2025.03.11
天満屋・武冨豊専任コーチが退任へ 前田穂南ら6大会5人の女子マラソン代表育成
天満屋は3月11日、武冨豊専任コーチが3月31日付で退任することを発表した。 71歳の武冨氏は佐賀県出身。多久工高時代には2年連続でインターハイに出場。神戸製鋼ではマラソン、駅伝で活躍し、1980年の別府大分毎日マラソン […]
Latest Issue
最新号

2025年3月号 (2月14日発売)
別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝