◇第73回別府大分毎日マラソン(2025年2月2日/大分・高崎山うみたまご前~ジェイリーススタジアム)
9月の東京世界選手権代表選考会を兼ねた別府大分毎日マラソンが行われ、若林宏樹(青学大)が日本歴代7位、学生最高、初マラソン日本歴代最高となる2時間6分07秒で日本人トップの2位に入った。優勝はヴィンセント・キプチュンバ(ケニア)で2時間6分00秒だった(タイムはいずれも速報値)。
レースは序盤からペースメーカーが、設定通りの1km3分前後のペースで安定して牽引。中間点を1時間3分16秒で通過する。
その中で徐々に先頭集団の人数が絞られ、1時間29分49秒で通過した30kmで9人に。初マラソン日本最高を持つ平林清澄(國學院大)、出場選手中最高の2時間4分28秒を持つヴィンセント・キプチュンバ(ケニア)が引っ張り、国内招待で地元・大分出身の大塚祥平(九電工)、足羽純実(Honda)のほか、青学大の若林宏樹と白石光星、平林の後輩である高山豪起(國學院大)と学生ランナーも食らいつく。
31kmでキプチュンバが揺さぶりをかけたあと、対応した平林が先頭を引っ張り、32kmからの1kmを2分51秒に上げる。35kmを1時間44分35秒で通過。つくのはキプチュンバ、若林、大塚の3人のみ。
レースが動いたのが35,5km。上りを利用してキプチュンバがスパートすると、若林がすぐさま対応。平林と大塚が後退する。
若林は厳しい表情を見せながらもキプチュンバに食らいつく。そして40。5㎞過ぎにキプチュンバの前へ。40.9㎞でさらにスパート。いずれもキプチュンバに対応され、41kmで逆に仕掛けられたリードを許したが、その後も最後まで粘り、平林の初マラソン日本最高、学生記録を更新。東京世界選手権の参加標準記録(2時間6分30秒)を突破した。
男子マラソン日本歴代10傑
2時間4分56秒 鈴木健吾(富士通) 21年 2時間5分12秒 池田耀平(Kao) 24年 2時間5分16秒 吉田祐也(GMOインターネットグループ) 24年 2時間5分29秒 大迫傑(Nike) 20年 2時間5分51秒 山下一貴(三菱重工) 23年 2時間5分59秒 其田健也(JR東日本) 23年 2時間6分07秒 若林宏樹(青学大4) 25年 2時間6分11秒 設楽悠太(Honda) 18年 2時間6分16秒 高岡寿成(カネボウ) 02年 2時間6分18秒 平林清澄(國學院大3) 24年男子マラソン学生歴代10傑
2時間6分07秒 若林宏樹(青学大4) 25年 2時間6分18秒 平林清澄(國學院大3) 24年 2時間7分47秒 横田俊吾(青学大4) 23年 2時間8分11秒 柏 優吾(東洋大4) 23年 2時間8分12秒 藤原正和(中大4) 03年 2時間8分30秒 吉田祐也(青学大4) 20年 2時間8分42秒 白石光星(青学大4) 25年 2時間8分50秒 高山豪起(國學院大3) 25年 2時間9分18秒 細谷翔馬(帝京大4) 22年 2時間9分26秒 伊福陽太(早大3) 24年RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.15
神戸マラソンがMGCシリーズ加盟 愛知アジア大会、ロス五輪代表の選考へつながるレースに
-
2025.04.14
-
2025.04.14
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.03.23
-
2025.04.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.15
神戸マラソンがMGCシリーズ加盟 愛知アジア大会、ロス五輪代表の選考へつながるレースに
日本陸連は4月15日、「神戸マラソン2025」がMGCシリーズ2025-26に加盟したと発表した。 MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)シリーズは、前身のJMCシリーズを継承したもので、ポイントにより年間王者を決 […]
2025.04.15
100mH寺田明日香「今季限りで一線を退く」東京世界陸上目指してラストスパート「引退」は使わず
女子100mハードル元日本記録保持者の寺田明日香(ジャパンクリエイト)が都内で会見を開き、今季限りでの第一線を退く意向を表明した。 冒頭のキャリアを振り返るVTRが流れると、登壇早々から涙を浮かべた寺田。一線を退く意向を […]
2025.04.15
コモディイイダ・高橋舞衣が退職 2月の愛媛マラソンで骨折 「この決断が後に良かったと思えることを信じて」
コモディイイダはは4月15日付で、高橋舞衣が退職すると発表した。2月の愛媛マラソンで骨折し、今後は地元の愛媛で治療とリハビリに専念するという。 高橋は愛媛・今治北高では主要な全国大会への出場はなかったが、松山大では1年時 […]
2025.04.14
東海大が陸上競技場に電子ペーサーを常設! トラック内側に4色点滅のLED325個を配置
東海大陸上部と工学部は4月14日、東海大湘南キャンパス内陸上競技場にLEDライトをトラックの縁に置いてペース設定に合わせて光る「電子ペーサー」を3月から常設したと発表した。国内メーカーによる開発と、陸上競技場への常設は国 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)