2025.01.04
◇第101回箱根駅伝(東京・大手町~神奈川・箱根町往復/10区間217.1km)
箱根駅伝が2日間にわたって行われ、青学大が2年連続の総合優勝を果たした。順大は11位だった。
2日間で217.1㎞、11時間余りの激闘の末に、順大はシード権にわずか7秒届かず、11位で涙を飲んだ。必要だったのは、1区間あたりで1秒にも満たない差。長門俊介駅伝監督は「選手は最後まで粘り倒してくれました。本当に悔しい」と振り返った。
往路は13位。エース区間の2区に玉目陸、そして山上りの5区に川原琉人の1年生を抜擢。それを4年生3人が固めるオーダーで挑んだ。
「玉目は〝超〟がつくハイレベルの2区で臆さずに挑戦してくれました。川原は少し緊張もあって、少し動きに重さがあったが、1年生が主要区間を走ったことは、今後に向けては無駄じゃないと思います」と長門監督。シード権圏内に37秒で、復路での逆転に望みをつないだ。
復路は初出走となった4人が、区間8、9位と健闘。当日の区間変更で7区に入った唯一の経験者の吉岡大翔(3年)は、区間2位タイの走りでチームを一時8位まで押し上げる快走を見せた。
「1年間、昨年の悔しさを持って取り組んできた選手が各区間で最後まで粘ってくれた。地力はついてきたと感じました」(長門監督)
だが、10区終盤までもつれた4チームでのシード争いから、最後に1チームだけこぼれる悔しい結果に。2度目の箱根路は復路のキーマンとなった吉岡は、「自分の走りでシードを確実にしたかったが、まだ弱いなと思った」と、区間歴代5位タイの走りにも悔しさを露わにした。
「予選会で1秒差で出場権を獲得して、今回は7秒差でシードを逃した。この喜びと悔しさを両方を感じてくれたので、今後さらに成長できると信じてやっていきます」と長門監督は見ている。
名門復活へはまだ道半ば。それでも今回の経験者が7人残る。吉岡は「今回の負けをしっかり次につなげないといけません」と強い決意で前を向いた。
文/田中 葵
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