2025.01.03
毎週金曜日更新!?
★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第272回「箱根駅伝 仮想最強地域決定戦」(大久保雅文)
2025年もいよいよスタート。みなさんお正月気分で、曜日感覚がないかたもいらっしゃるかもしれませんが、今日は金曜日の編集部コラムの日。今年も月刊陸上競技、月陸online、編集部コラムともどもよろしくお願いいたします。
1月2日、3日には箱根駅伝が開催され、ご存じの通り、青学大が10時間41分19秒の大会新記録で優勝を飾りました。210人のランナーのみなさんをはじめ、大会に携わったすべての方、お疲れさまでした。
連日のテレビ中継ではランナーの紹介時に出身地や出身高などのプロフィールも紹介されます。箱根駅伝に限らずですが、著名人が同郷だったり、学校の先輩や後輩だったりすると何となくうれしくなったりするものです。
箱根駅伝に関しては、出場できるのは関東所在の大学だけ(第100回大会は全国に門戸開放)という、関東ローカルの大会ではあるものの、在籍する選手たちは全国各地から集まっています。今回も北は北海道から南は沖縄まで、あらゆる地域の選手が走りました。
そこで、今回は日本を東日本(北海道、東北、関東)、中日本(北信越、東海、近畿)、西日本(中国、四国、九州・沖縄)の3つのエリアに分割。それぞれのエリアの出身選手で最も記録の良かった選手を選抜し、仮想箱根駅伝というものをやってみたいと思います。
1区
中日本は吉居駿恭(中大3=愛知県出身)が1区からリード。東日本の帰山侑大(駒大3=群馬県出身)、西日本の間瀬田純平(早大3=福岡県出身)に1分半以上のリードを奪う。
1)中日本1時間01分07秒 2)東日本1時間02分39秒 3)西日本1時間02分43秒
2区
中日本の吉田響(創価大4=静岡県出身)が1時間5分43秒の区間新をマーク。西日本の黒田朝日(青学大3=岡山県出身)が東日本の篠原倖太朗(駒大4=千葉県出身)を逆転して2位に。
1)中日本2時間06分50秒 2)西日本2時間08分27秒 3)東日本2時間08分54秒
3区
東日本は本間颯(中大2=北海道出身)の区間賞で西日本をかわし、中日本との差を約1分縮める。
1)中日本3時間08分05秒 2)東日本3時間09分10秒 3)西日本3時間10分18秒
4区
西日本の太田蒼生(青学大4=福岡県出身)が1時間00分24秒で区間トップ。東日本、中日本との差は詰まるものの、順位変動には至らず。
1)中日本4時間09分29秒 2)東日本4時間10分19秒 3)西日本4時間10分42秒
5区
中日本は若林宏樹(青学大4=和歌山県出身)が1時間9分11秒の区間新を樹立。トップで折り返す。
1)中日本5時間18分40秒 2)東日本5時間19分50秒 3)西日本5時間22分11秒
6区
往路3位だった西日本は野村昭夢(青学大4=鹿児島県出身)が56分47秒で追い上げる。2位の東日本も小林竜輝(城西大1=茨城県出身)の奮起で、中日本との差が27秒に。
1)中日本6時間17分29秒 2)東日本6時間17分56秒 3)西日本6時間18分58秒
7区
追い上げられた中日本だったが、佐藤圭汰(駒大3=京都府出身)が1時間0分43秒の激走。一気にリードを広げる。
1)中日本7時間18分12秒 2)東日本7時間20分17秒 3)西日本7時間21分28秒
8区
西日本の塩出翔太(青学大3=広島県出身)が区間トップで、中日本、東日本との差を詰める。
1)中日本8時間22分37秒 2)東日本8時間24分50秒 3)西日本8時間25分42秒
9区
西日本は桜井優我(城西大3=福岡県出身)も区間賞獲得。東日本との差が18秒差に
1)中日本9時間31分17秒 2)東日本9時間33分51秒 3)西日本9時間34分09秒
10区
逃げ切りを図る中日本が藤田大智(中大2=兵庫県出身)の力走で1位フィニッシュ。東日本は小河原陽琉(青学大1=千葉県出身)の区間賞も及ばず。
1)中日本10時間40分45秒 2)東日本10時間42分18秒 3)西日本10時間43分57秒
中日本の総合タイムは青学大の優勝を上回りましたが、東日本、西日本は及ばず、青学大の強さが改めて示される形となりました。ただ、3位となった西日本には青学大の選手が入るなど、チームの出身選手の地域性にも特色が出ています。
このように、記録をいろんな視点から眺めてみると、新たな発見があったりするもの。みなさんにも陸上の記録に少しでも興味を持ってもらえたらなと思います。
第101回箱根駅伝 地域別最速選手
(★は区間トップ)
中日本
1区 吉居駿恭(中大3=愛知県出身) 1時間01分07秒★
2区 吉田響(創価大4=静岡県出身) 1時間05分43秒★
3区 山口竣平(早大1=石川県出身) 1時間01分15秒
4区 桑田駿介(駒大1=愛知県出身) 1時間01分24秒
5区 若林宏樹(青学大4=和歌山県出身) 1時間09分11秒★
6区 上田航大(神奈川大1=兵庫県出身) 58分49秒
7区 佐藤圭汰(駒大3=京都府出身) 1時間00分43秒★
8区 阿部紘也(山梨学大1=愛知県出身) 1時間04分25秒
9区 田中悠登(青学大4=福井県出身) 1時間08分40秒
10区 藤田大智(中大2=兵庫県出身) 1時間09分28秒
東日本
1区 帰山侑大(駒大3=群馬県出身) 1時間02分39秒
2区 篠原倖太朗(駒大4=千葉県出身) 1時間06分15秒
3区 本間颯(中大2=北海道出身) 1時間00分16秒★
4区 青木瑠郁(國學院大3=群馬県出身) 1時間01分09秒
5区 工藤慎作(早大2=千葉県出身) 1時間09分31秒
6区 小林竜輝(城西大1=茨城県出身) 58分06秒
7区 辻原輝(國學院大2=神奈川県出身) 1時間02分21秒
8区 分須尊紀(日体大4=埼玉県出身) 1時間04分33秒
9区 菅野裕二郎(東京国際大3=福島県出身)1時間09分01秒
10区 小河原陽琉(青学大1=千葉県出身) 1時間08分27秒★
西日本
1区 間瀬田純平(早大3=福岡県) 1時間02分43秒
2区 黒田朝日(青学大3=岡山県) 1時間05分44秒
3区 鶴川正也(青学大4=熊本県) 1時間01分51秒
4区 太田蒼生(青学大4=福岡県) 1時間00分24秒★
5区 山本羅生(立教大4=長崎県) 1時間11分29秒
6区 野村昭夢(青学大4=鹿児島県) 56分47秒★
7区 冨永昌輝(東京国際大4=宮崎県)1時間02分30秒
8区 塩出翔太(青学大3=広島県) 1時間04分14秒★
9区 桜井優我(城西大3=福岡県) 1時間08分27秒★
10区 中島巨翔(城西大2=大分県) 1時間09分48秒
大久保雅文(おおくぼ・まさふみ) 月刊陸上競技編集部 1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場 |
過去の編集部コラムはこちら
第272回「箱根駅伝 仮想最強地域決定戦」(大久保雅文)
2025年もいよいよスタート。みなさんお正月気分で、曜日感覚がないかたもいらっしゃるかもしれませんが、今日は金曜日の編集部コラムの日。今年も月刊陸上競技、月陸online、編集部コラムともどもよろしくお願いいたします。 1月2日、3日には箱根駅伝が開催され、ご存じの通り、青学大が10時間41分19秒の大会新記録で優勝を飾りました。210人のランナーのみなさんをはじめ、大会に携わったすべての方、お疲れさまでした。 連日のテレビ中継ではランナーの紹介時に出身地や出身高などのプロフィールも紹介されます。箱根駅伝に限らずですが、著名人が同郷だったり、学校の先輩や後輩だったりすると何となくうれしくなったりするものです。 箱根駅伝に関しては、出場できるのは関東所在の大学だけ(第100回大会は全国に門戸開放)という、関東ローカルの大会ではあるものの、在籍する選手たちは全国各地から集まっています。今回も北は北海道から南は沖縄まで、あらゆる地域の選手が走りました。 そこで、今回は日本を東日本(北海道、東北、関東)、中日本(北信越、東海、近畿)、西日本(中国、四国、九州・沖縄)の3つのエリアに分割。それぞれのエリアの出身選手で最も記録の良かった選手を選抜し、仮想箱根駅伝というものをやってみたいと思います。 1区 中日本は吉居駿恭(中大3=愛知県出身)が1区からリード。東日本の帰山侑大(駒大3=群馬県出身)、西日本の間瀬田純平(早大3=福岡県出身)に1分半以上のリードを奪う。 1)中日本1時間01分07秒 2)東日本1時間02分39秒 3)西日本1時間02分43秒 2区 中日本の吉田響(創価大4=静岡県出身)が1時間5分43秒の区間新をマーク。西日本の黒田朝日(青学大3=岡山県出身)が東日本の篠原倖太朗(駒大4=千葉県出身)を逆転して2位に。 1)中日本2時間06分50秒 2)西日本2時間08分27秒 3)東日本2時間08分54秒 3区 東日本は本間颯(中大2=北海道出身)の区間賞で西日本をかわし、中日本との差を約1分縮める。 1)中日本3時間08分05秒 2)東日本3時間09分10秒 3)西日本3時間10分18秒 4区 西日本の太田蒼生(青学大4=福岡県出身)が1時間00分24秒で区間トップ。東日本、中日本との差は詰まるものの、順位変動には至らず。 1)中日本4時間09分29秒 2)東日本4時間10分19秒 3)西日本4時間10分42秒 5区 中日本は若林宏樹(青学大4=和歌山県出身)が1時間9分11秒の区間新を樹立。トップで折り返す。 1)中日本5時間18分40秒 2)東日本5時間19分50秒 3)西日本5時間22分11秒 6区 往路3位だった西日本は野村昭夢(青学大4=鹿児島県出身)が56分47秒で追い上げる。2位の東日本も小林竜輝(城西大1=茨城県出身)の奮起で、中日本との差が27秒に。 1)中日本6時間17分29秒 2)東日本6時間17分56秒 3)西日本6時間18分58秒 7区 追い上げられた中日本だったが、佐藤圭汰(駒大3=京都府出身)が1時間0分43秒の激走。一気にリードを広げる。 1)中日本7時間18分12秒 2)東日本7時間20分17秒 3)西日本7時間21分28秒 8区 西日本の塩出翔太(青学大3=広島県出身)が区間トップで、中日本、東日本との差を詰める。 1)中日本8時間22分37秒 2)東日本8時間24分50秒 3)西日本8時間25分42秒 9区 西日本は桜井優我(城西大3=福岡県出身)も区間賞獲得。東日本との差が18秒差に 1)中日本9時間31分17秒 2)東日本9時間33分51秒 3)西日本9時間34分09秒 10区 逃げ切りを図る中日本が藤田大智(中大2=兵庫県出身)の力走で1位フィニッシュ。東日本は小河原陽琉(青学大1=千葉県出身)の区間賞も及ばず。 1)中日本10時間40分45秒 2)東日本10時間42分18秒 3)西日本10時間43分57秒 中日本の総合タイムは青学大の優勝を上回りましたが、東日本、西日本は及ばず、青学大の強さが改めて示される形となりました。ただ、3位となった西日本には青学大の選手が入るなど、チームの出身選手の地域性にも特色が出ています。 このように、記録をいろんな視点から眺めてみると、新たな発見があったりするもの。みなさんにも陸上の記録に少しでも興味を持ってもらえたらなと思います。第101回箱根駅伝 地域別最速選手
(★は区間トップ) 中日本 1区 吉居駿恭(中大3=愛知県出身) 1時間01分07秒★ 2区 吉田響(創価大4=静岡県出身) 1時間05分43秒★ 3区 山口竣平(早大1=石川県出身) 1時間01分15秒 4区 桑田駿介(駒大1=愛知県出身) 1時間01分24秒 5区 若林宏樹(青学大4=和歌山県出身) 1時間09分11秒★ 6区 上田航大(神奈川大1=兵庫県出身) 58分49秒 7区 佐藤圭汰(駒大3=京都府出身) 1時間00分43秒★ 8区 阿部紘也(山梨学大1=愛知県出身) 1時間04分25秒 9区 田中悠登(青学大4=福井県出身) 1時間08分40秒 10区 藤田大智(中大2=兵庫県出身) 1時間09分28秒 東日本 1区 帰山侑大(駒大3=群馬県出身) 1時間02分39秒 2区 篠原倖太朗(駒大4=千葉県出身) 1時間06分15秒 3区 本間颯(中大2=北海道出身) 1時間00分16秒★ 4区 青木瑠郁(國學院大3=群馬県出身) 1時間01分09秒 5区 工藤慎作(早大2=千葉県出身) 1時間09分31秒 6区 小林竜輝(城西大1=茨城県出身) 58分06秒 7区 辻原輝(國學院大2=神奈川県出身) 1時間02分21秒 8区 分須尊紀(日体大4=埼玉県出身) 1時間04分33秒 9区 菅野裕二郎(東京国際大3=福島県出身)1時間09分01秒 10区 小河原陽琉(青学大1=千葉県出身) 1時間08分27秒★ 西日本 1区 間瀬田純平(早大3=福岡県) 1時間02分43秒 2区 黒田朝日(青学大3=岡山県) 1時間05分44秒 3区 鶴川正也(青学大4=熊本県) 1時間01分51秒 4区 太田蒼生(青学大4=福岡県) 1時間00分24秒★ 5区 山本羅生(立教大4=長崎県) 1時間11分29秒 6区 野村昭夢(青学大4=鹿児島県) 56分47秒★ 7区 冨永昌輝(東京国際大4=宮崎県)1時間02分30秒 8区 塩出翔太(青学大3=広島県) 1時間04分14秒★ 9区 桜井優我(城西大3=福岡県) 1時間08分27秒★ 10区 中島巨翔(城西大2=大分県) 1時間09分48秒大久保雅文(おおくぼ・まさふみ)
月刊陸上競技編集部
1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場 |
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2025.02.05
-
2025.02.04
-
2025.02.04
-
2025.02.03
2025.02.02
【大会結果】第77回香川丸亀国際ハーフマラソン(2025年2月2日)
2025.02.02
大迫傑は1時間1分28秒でフィニッシュ 3月2日の東京マラソンに出場予定/丸亀ハーフ
-
2025.02.02
-
2025.01.31
-
2025.02.04
-
2025.02.02
-
2025.01.30
2025.02.02
【大会結果】第77回香川丸亀国際ハーフマラソン(2025年2月2日)
-
2025.01.14
-
2025.02.02
-
2025.01.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.02.05
Onの最速レーシングシューズ 「Cloudboom Strike」から新色が2月6日より発売!
スイスのスポーツブランド「On(オン)」およびオン・ジャパンは2月5日、ブランド史上最速のマラソン向けレーシングシューズ「Cloudboom Strike (クラウドブーム ストライク)」の新カラー、ライムライト / ウ […]
2025.02.05
中国の21歳・李晨洋が棒高跳で5m85 中国記録を3cm更新 山本聖途5m55/WA室内ツアー
2月1日、フランス北部のカーンで開催されたパーチ・エクストリームの男子棒高跳B組において李晨洋(中国)が5m85に成功。これまでの中国記録を3cm更新する新記録を樹立した。 李は2003年生まれの21歳。23年のベストは […]
2025.02.05
走幅跳・フルラーニが大会新V 女子3000mハイルは歴代8位の8分24秒17/WA室内ツアー
2月4日、チェコ・オストラヴァで世界陸連(WA)室内ツアー・ゴールド第4戦のチェコ室内ガラが行われ、男子走幅跳ではパリ五輪銅メダルのM.フルラーニ(イタリア)が8m23の大会新記録で優勝を果たした。 2月7日に20歳の誕 […]
2025.02.05
多田修平が60m5位 通過の50mは5秒73の日本新!/WA室内ツアー
2月4日、チェコ・オストラヴァで世界陸連(WA)室内ツアー・ゴールド第4戦のチェコ室内ガラが行われ、男子60mに出場した多田修平(住友電工)が6秒63で5位に入った。 昨年3月の世界室内選手権60mでは予選で6秒52の日 […]
2025.02.04
シスメックスの堀江美里が引退 アジア選手権3000m障害4位 マラソンでも活躍
11年アジア選手権女子3000m障害4位で、現在はシスメックスに所属する堀江美里が2月2日の兵庫県郡市区対抗駅伝をもって引退することが、関係者への取材でわかった。 堀江は1987年生まれの37歳。兵庫・星陵高までは近畿大 […]
Latest Issue 最新号
2025年2月号 (1月14日発売)
駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝