HOME 駅伝

2025.01.01

旭化成が主力欠くも勝負強さを見せて26回目の頂点 アンカー井川龍人が強烈スパート/ニューイヤー駅伝
旭化成が主力欠くも勝負強さを見せて26回目の頂点 アンカー井川龍人が強烈スパート/ニューイヤー駅伝

25年ニューイヤー駅伝優勝の旭化成(7区井川龍人)

◇第69回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/1月1日、群馬県庁発着・7区間100km)

ニューイヤー駅伝が行われ、旭化成が4時間47分32秒(速報)で5年ぶり26回目の優勝を果たした。

強豪チームの勝負強さが光った。フィニッシュまで残り500m。Honda・中山顕の背にピタリとついていた旭化成・井川龍人がついに前に出る。急激なギアチェンジであっという間に中山との差を広げて、7区間100kmの勝負にケリを着けた。

フィニッシュ地点に集まっていた旭化成は井川と宗猛総監督を胴上げして喜んだ。

トップのHondaと12秒差の2位で第6中継所を飛び出したアンカーの井川。「走る前から僕の持ち味であるラストスパートでカチパターンであると思っていたので、優勝しか見ないようにしていました」。

最後のスパートについては、「キタな、と思って最後は気持ちよくゴールできました。(自身にとって)初めての優勝だったのでうれしい」と言葉を弾ませた。

広告の下にコンテンツが続きます

振り返ってみれば、絶好のスタートを切った1区の長嶋幸宝は区間賞発進で流れを作る。「最高に気持ち良いです。めちゃくちゃうれしい」と喜ぶ。

2区の茂木圭次郎は4位と順位を下げ「かなり苦しい走りになったけど、あとの選手を信じて粘りました」とトップと29秒差の4位で中継。3区を務めたパリ五輪10000m代表の葛西潤は「良い位置でもってきてくれたのでがんばりました」区間2位でつなぎチームをトップと10秒差の2位に押し上げた。

駅伝初登場となった4区のエマ二エル・キプルトはトップのトヨタ自動車と28秒差に開いたが、2位はキープ。「ベストは尽くした」。5区の大六野秀畝は「先頭で渡したかった」と後ろから追い上げてきたHonda・青木涼真に抜かれたものの、順位は2位のまま。首位のHondaと10秒差で中継した。

6区の齋藤椋は前回と同じ区間。1年前は区間7位にとどまり「攻めきれない走りだった」が、今回はトップが見える位置でつなぐ。アンカー・井川の逆転劇を呼んだ。

鎧坂哲哉や市田孝、土方英和、相澤晃らが控えとなるなか、総合力と長年この大会で積み上げてきた勝負勘で、勝ちきった旭化成。宗総監督は「25回の優勝にプラス1をして26回目の優勝。ホッとしています」と。最多優勝回数を更新し、安堵していた。

◇第69回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/1月1日、群馬県庁発着・7区間100km) ニューイヤー駅伝が行われ、旭化成が4時間47分32秒(速報)で5年ぶり26回目の優勝を果たした。 強豪チームの勝負強さが光った。フィニッシュまで残り500m。Honda・中山顕の背にピタリとついていた旭化成・井川龍人がついに前に出る。急激なギアチェンジであっという間に中山との差を広げて、7区間100kmの勝負にケリを着けた。 フィニッシュ地点に集まっていた旭化成は井川と宗猛総監督を胴上げして喜んだ。 トップのHondaと12秒差の2位で第6中継所を飛び出したアンカーの井川。「走る前から僕の持ち味であるラストスパートでカチパターンであると思っていたので、優勝しか見ないようにしていました」。 最後のスパートについては、「キタな、と思って最後は気持ちよくゴールできました。(自身にとって)初めての優勝だったのでうれしい」と言葉を弾ませた。 振り返ってみれば、絶好のスタートを切った1区の長嶋幸宝は区間賞発進で流れを作る。「最高に気持ち良いです。めちゃくちゃうれしい」と喜ぶ。 2区の茂木圭次郎は4位と順位を下げ「かなり苦しい走りになったけど、あとの選手を信じて粘りました」とトップと29秒差の4位で中継。3区を務めたパリ五輪10000m代表の葛西潤は「良い位置でもってきてくれたのでがんばりました」区間2位でつなぎチームをトップと10秒差の2位に押し上げた。 駅伝初登場となった4区のエマ二エル・キプルトはトップのトヨタ自動車と28秒差に開いたが、2位はキープ。「ベストは尽くした」。5区の大六野秀畝は「先頭で渡したかった」と後ろから追い上げてきたHonda・青木涼真に抜かれたものの、順位は2位のまま。首位のHondaと10秒差で中継した。 6区の齋藤椋は前回と同じ区間。1年前は区間7位にとどまり「攻めきれない走りだった」が、今回はトップが見える位置でつなぐ。アンカー・井川の逆転劇を呼んだ。 鎧坂哲哉や市田孝、土方英和、相澤晃らが控えとなるなか、総合力と長年この大会で積み上げてきた勝負勘で、勝ちきった旭化成。宗総監督は「25回の優勝にプラス1をして26回目の優勝。ホッとしています」と。最多優勝回数を更新し、安堵していた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.05

走幅跳・フルラーニが大会新V 女子3000mハイルは歴代8位の8分24秒17/WA室内ツアー

2月4日、チェコ・オストラヴァで世界陸連(WA)室内ツアー・ゴールド第4戦のチェコ室内ガラが行われ、男子走幅跳ではパリ五輪銅メダルのM.フルラーニ(イタリア)が8m23の大会新記録で優勝を果たした。 2月7日に20歳の誕 […]

NEWS 多田修平が60m5位 通過の50mは5秒73の日本新!/WA室内ツアー

2025.02.05

多田修平が60m5位 通過の50mは5秒73の日本新!/WA室内ツアー

2月4日、チェコ・オストラヴァで世界陸連(WA)室内ツアー・ゴールド第4戦のチェコ室内ガラが行われ、男子60mに出場した多田修平(住友電工)が6秒63で5位に入った。 昨年3月の世界室内選手権60mでは予選で6秒52の日 […]

NEWS シスメックスの堀江美里が引退 アジア選手権3000m障害4位 マラソンでも活躍

2025.02.04

シスメックスの堀江美里が引退 アジア選手権3000m障害4位 マラソンでも活躍

11年アジア選手権女子3000m障害4位で、現在はシスメックスに所属する堀江美里が2月2日の兵庫県郡市区対抗駅伝をもって引退することが、関係者への取材でわかった。 堀江は1987年生まれの37歳。兵庫・星陵高までは近畿大 […]

NEWS ミズノが盗撮対策ユニフォームを発表 オーダーシステムで購入可能 競技場での迷惑撮影対策へ

2025.02.04

ミズノが盗撮対策ユニフォームを発表 オーダーシステムで購入可能 競技場での迷惑撮影対策へ

ミズノは2月4日、陸上競技ユニフォームの盗撮対策モデルを発表した。 同ユニフォームは、赤外線カメラに対する防透け性を向上させたもので、同社のオリジナルオーダーシステム「MIZUNO Custom Studio」で展開する […]

NEWS 『UNIVAS AWARDS 2024-2025』 安立雄斗、東秀太、眞々田洸大、谷本七星が優秀賞 3月に最優秀賞を発表

2025.02.03

『UNIVAS AWARDS 2024-2025』 安立雄斗、東秀太、眞々田洸大、谷本七星が優秀賞 3月に最優秀賞を発表

UNIVAS(大学スポーツ協会)は2月3日、『UNIVAS AWARDS 2024-25』の受賞者を発表した。 UNIVAS AWARDSは、「競技成績のみならず、学業充実や安全安心、大学スポーツの盛り上げ等に著しい成果 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top